カテゴリ「イノーベション開発部」の219件の記事

2020年12月21日 (月)

「ふりかえり」の手法「KPT」について

こんにちは。イノベーション開発部の越智です。
皆さんは仕事の目標達成や自身の仕事効率化・成長のためにどんなことをされているでしょうか?
私は、「ふりかえり」を1週間に1度するようにしています。私にとっての「ふりかえり」とは、先週(今週)やったことを振り返り、今週(次週)からの改善に繋げることです。忙しい日々を過ごしていると、なかなか過去を客観的に振り返る機会が少ないと思います。ですが、短いスパンで振り返りながら、少しずつでも改善をしていき、仕事の効率化や自身の成長に繋げることで、仕事の目標を達成することができると信じています。
「ふりかえり」の方法はいくつかありますが、私がしている「KPT」という手法を今回はご紹介したいと思います。
「KPT」とは、「Keep(良かったこと、継続すること)」、「Problem(課題)」、「Try(課題に対する解決方法)」の3つの項目の頭文字をとったものです。この3項目を挙げるという、非常にシンプルな手法です。私は、自身で「ふりかえり」をする際もこの手法を用いていますが、少人数のチーム(2~5名程度)でするとより効果が出ると思います。さて、「KPT」の進め方ですが、次のように進めていきます。
1.ホワイトボードを準備し、左右に分割します。さらに、左側を上下に分割します。
  (※)左上を「Keep」、左下を「Problem」、右を「Try」を書き出す場所とします。
2.「Keep(良かったこと、継続すること)」と「Problem(課題)」を挙げます。
  (※)「Keep」には取り組んで良かったこと(例えば、前回の「Try」を実施して、○○が改善できた 等)を中心に挙げると良いと思います。
3.「Problem(課題)」に対して、「Try(課題に対する解決方法)」を考えます。
  (※)「Try」は、抽象的なものではなく、具体的な行動を参加者で考えながら挙げると良いと思います。
4.「Try」を今週(次週)から実施していきます。
「KPT」をチームで進めていく上でのお作法ですが、「ふりかえり」は、文字通り「行動を振り返り改善に繋げること」です。そのため、「Problem(課題)」に対する責任を追及することではないため注意が必要です。また、「Problem(課題)」を出すときも「あなたも出来てませんよね!!」と言われるのを恐れるのではなく、自分のことは棚に上げて「Problem(課題)」を出すことも重要であると思います。これは、誰が出来ているか出来ていないかを考えることではなく、前述のとおり、「行動を振り返り改善に繋げること」であるためです。
今回は、「ふりかえり」の手法である「KPT」をご紹介させていただきました。「KPT」は、「ふりかえり」をこれから始める方にとっては、取っ付きやすい手法であると思います。また、「ふりかえり」を続けていくことにより、自律的に改善ができるチームに成長していけると信じています。
それでは、良い「ふりかえり」ライフを!

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2020年11月30日 (月)

リモートセッションについて

こんにちは、イノベーション開発部の弓山です。
バンドやオーケストラ等で練習をする際は、音楽機材が用意されているスタジオを借りて音合わせをするのが一般的です。ですがこのご時世、スタジオ入りが難しいケースもあります。対策の1つのとして、リモートセッションという方法があります。YAMAHAの提供するリモートセッションのサービスで「SYNCROOM」(シンクルーム)というものがあります。このサービスは2020/10/14時点では無料です。Zoomなどリモート会議システムでもリモートセッションできるのでは?と思った方がいるかもしれません。回答としましては、セッションできるけど他者の演奏とリズムが合わないので難しいです。なぜリズムが合わないのか。それは遅延が原因です。
遅延の種類は大きく2種類あります。ネットワーク通信上の遅延とデータを加工する遅延です。特にデータを加工する遅延に関しては、遅延の割合を大きく占めています。ネットワークの遅延に関しては、プロゲーマ並みのフレーム感覚がなければ気にするほどでもありません。では、データ加工の遅延は一体どれぐらいなのか。
簡単に検証する方法があります。
リモート会議システム上のみんなで「いっせーので」で手を叩いみてください。
おそらくずれます。
これがざっくりとしたデータ加工分の遅延だと思っていただければと思います。遅延の秒数でいうと140~300ミリ秒ぐらいだと思います。この遅延は演奏にとって致命的です。セッションの流れはおそらくこんな流れになるでしょう。
①Aさん:ドラムを演奏する
②Aさんのパソコン:ドラムの演奏データを加工する(遅延ポイント大)
③ネットワーク:Aさんの演奏データを送信(遅延ポイント小)
④リモートセッション:演奏データが到着して、他のメンバーへ演奏データを送信
⑤ネットワーク:BさんのもとへAさんの演奏データを送信(遅延ポイント小)
⑥Bさんのパソコン:Aさんの演奏データを再生用に加工する(遅延ポイント大)
⑦Bさん:Aさんの音を聞いてギターを演奏する
⑧・・・さらに続く
このように人に合わせて演奏するため、「すでに遅延した音を聞いて演奏する」→「演奏してさらに遅延をするので他者が合わせられない」といった演奏する人にとっては悪魔のようなループが発生します。この環境でセッションすると、リズム隊は暴れ散らかして退室するでしょう。
「SYNCROOM」はこのデータ加工の遅延を極力減らすことに特化したリモートサービスなります。
どうやってデータ加工の遅延を減らしているのか。それは2つのキーワードによって解決されています。
1つ目は、オーディオインターフェイスです。
一般的な音楽の機材としては、音楽再生するための再生専用の機材が多いですがこのオーディオインターフェイスは再生と入力のどちらも処理してくれる機材です。パソコンに楽器をつなぐためにも、オーディオインターフェイスが必要になります。ギターやベースやマイクを接続できる音楽データを処理してくれる優れものぐらいの認識で問題ありません。
2つ目は、ASIOです。
実はこのASIOをうまく使うために、オーディオインターフェイスが必要です。ASIOは音楽データの規格で、ASIOでやり取りするデータに関してはデータ加工による遅延がかなり抑えられます。
それでは実際「SYNCROOM」を使うためには何が必要なのかまとめましょう。
①パソコン(Androidも対応しているらしい)
②楽器
③オーディオインターフェイス(楽器の出力端子に対応しているもの)
この3点があれば快適にリモートセッションが可能です。
私は愛媛にいるのですが、週末になると東京のメンバーと「SYNCROOM」を使ってセッションしています。毎週課題曲を決めてコピーをしています。私はドラム担当で、さすがに電子ドラムを家に設置するには価格面や家族の協力等でハードルが高いのでMIDIコントロールパッドを購入してフィンガードラムをしています。始めたばかりなので皆様にお見せできるような演奏はできませんが
先週できなかったことが今週はできるようになったなど、とても充実した体験ができています。
リモートセッションは、機材面や知識面で若干のハードルの高さがありますがそこさえ乗り越えれば、場所や時間に囚われずにいつでもセッションできます。もちろんリモートなのでお酒を飲みながら演奏もできます。週末が楽しみです!

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2020年11月 9日 (月)

我が家のゲーム事情2020

こんにちは、イノベーション開発部の大西です。
今年は仕事や家庭の両面で、これまで全く想像していなかったような経験をされた方も多いと思います。小学生の子供たちを抱える我が家も、今年3月の緊急事態宣言を受けての長期休校に始まり、授業再開後も様々な行事が中止や延期になり、昨年とは大きく様変わりした学校生活の影響を受けて、心配や戸惑いを覚える日々が今なお続いております。
さて世の中すっかりステイホームが定着し、多くの人々が外出を控えて自宅でビデオゲームをする時間が増えたため、ゲーム業界は現在売上が好調だそうで、家庭用ゲーム機本体や新作ソフトも常に品薄状態が続いております。我が家ではこれまで子供が小さかったということもあり、もう10年以上家庭用ゲーム機は全く購入していませんでした。その方針は、特に変更する予定はありませんでしたが……
なんと知人から先日、「Nintendo Switch購入予約の抽選が当たったけど、既に1台持っているので代わりに買いませんか?」という、このご時世に何ともラッキー(?)な申し出がありました。「今このチャンスを逃すと、次はいつ買えるか分からない」という妙な誘惑に負けてしまい、ついに我が家もNintendo Switchを購入することとなりました。というわけでとりあえずゲーム機本体は確保したものの、本格的にゲームソフトを揃え出すと歯止めがかからなくなりそうなので、今のところはオンラインサービスの加入特典である、ファミリーコンピュータ&スーパーファミコンの懐かしゲームくらいしか子供たちには遊ばせておりません。しかし子供たちは昔のドット絵で描かれたキャラクターもコミカルで、プレイしていて楽しいようです。もっとも本音では、やはり最新のゲームも欲しいとのことですが(笑)。
さてその子供たちのプレイを見ていると、誰も教えていないはずの「巻き戻し機能」をちゃっかり発見していて、それをフルに活用していたのに驚きました。このオンライン版ファミコン&スーファミの「巻き戻し機能」とは、プレイ途中でいつでも数秒~数十秒前の状態に戻ることができるという便利なもので、ミスやゲームオーバーといった失敗が無かったことにできます。30年以上前に実機でプレイしていた私にしてみれば、「そんなものに頼っていては、いつまで経っても上達しないぞ」と言いたいところですが(実際言っていますが)、同時にあの当時には想像し得なかった技術が現実に動いているのを見ると、本当に隔世の感があります。
そしてITエンジニアとして感心するのは、ゲームを作る方の人たちがこういう「巻き戻し機能」について、これがあったら便利だと思いついただけではなく、実際に製品として完成させて世の中に送り出しているということです。昔の8ビットゲーム機をエミュレートすること等は、現在の計算機パワーでは難しい問題ではないのでしょうが、とは言えしっかり考えず適当に作ってみて、それでちゃんとした製品が出来上がるというものでもありません。ソフトウェア開発業務に携わっている身としては、そういう裏側の見えない苦労についても勝手に想像せずにはいられません。
まだまだこの先どうなるのか見通せない状況が続いていますが、そんな状況下でもお客様が使ってみて本当に便利だと感じることができる機能を、弊社の製品上でしっかりと実現することができるよう、様々なものからインスパイアを受けながら、日々努力を続けてまいります。

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2020年10月19日 (月)

液晶画面について

こんにちは。イノベーション開発部の万場です。
「新しい生活様式」に伴う働き方の変化にも徐々に慣れつつありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。イノベーション開発部でも交代制で在宅勤務が行われ、約半数が自宅で仕事をしています。私も仕事環境が変わる事で、今までは当然と思っていた事に関しても色々と気づく事が多くなりました。以前、交代で社内勤務に戻った際に在宅時よりも目が疲れるような気がしましたので、今回はパソコンの画面についてお話しようかと思います。
パソコン等に使用される液晶画面は大きく3種類に分けられ、それぞれ特徴があります。
TNパネル
・価格:比較的安価
・視野角:やや狭い
・発色:色の再現度は低い
VAパネル
・価格:中間
・視野角:中間
・発色:黒が綺麗
IPSパネル
・価格:比較的高額
・視野角:広い
・発色:色の再現度が高く綺麗(黒はVAに劣る)
私の環境は自宅の画面はIPS型、会社の方がTN型です。TN型は長所も多くありますが、発色による目の疲れを感じることはあるような気がしています。また、他のメンバーに画面を見せる際に角度によって色が違ってしまう等、開発作業でも視野角が必要な場合があります。最近売られている液晶画面を見るとパネルの種類だけでなく、ちらつき防止やブルーライトカット機能等が付いているものもあり快適性も日々進歩しているようで、次回選ぶ際には価格以外も考慮したいと思います。リーガル製品をご利用いただいているお客様も長時間パソコンの前お仕事をされる事が多いのではと思います。次回パソコンを買い替える際には自分の用途に合った画面を選択する事で快適になるかもしれません。

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2020年9月28日 (月)

自筆証書遺言書保管制度について

こんにちは、イノベーション開発部の門岡です。
今回は、令和2年7月10日からスタートしました自筆証書遺言書保管制度(以下、「保管制度」と略称します)についてお話ししたいと思います。
保管制度は、遺言書を手軽に作成できるという自筆証書遺言のメリットを享受しつつ、遺言者本人の死亡後、遺言書が相続人等に発見されなかったり、一部の相続人等により改ざんされたりする等の問題点を解消するための方策として創設されました。保管制度の主な手続きは、「遺言者の手続」と「相続人等の手続(相続開始後)」の2つに区分されます。

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法務省HPより一部加工して引用
遺言者が行う最初の手続きは、遺言書の保管申請手続になりますが、遺言書の保管申請手続につきましては遺言者本人に出頭義務が課せられていますので、手続の際はご注意ください。(介助のために付添人が同伴することは可能です。)
ただし、申請書等の書類の作成につきましては、司法書士や弁護士等の専門職が作成することは可能です。なお、保管申請を始めとする遺言書保管所において行う全ての手続については、あらかじめ予約が必要になります。保管制度に関する詳細につきましては、法務省のホームページをご覧ください。弊社では、「遺言書作成ソフトウェア」と弁護士システム“護”の拡張機能ソフトウェアとしての「遺言・相続パワーアップキット」におきまして、すでに保管制度に対応した改訂版をリリースしております。(「保管申請書」「申請撤回書」「変更届出書」の3つの書式を装備しております。)多くのお客様に上記ソフトをご利用いただければと思っております。

2020年8月17日 (月)

やはり応援は生の声がいいですね。

イノベーション開発部の津田です。酷暑となった今年の夏、皆さまどうお過ごしでしょうか。
 それで今日は何を書こうか迷ったのですが、コロナ禍で中止、開幕を延期せざるを得なかったスポーツがようやく見られるようになったものの、少し寂しいなと思ったことを書こうと思います。
 私自身、スポーツ、特に海外サッカーや日本のプロ野球、NBA(バスケットボール)の試合を見るのがとても好きなのですが、今年はコロナの影響でのきなみ中止、延期となっていたので、これらの試合再開・開幕を今か今かと待ち望んでいました。
 そして最近ようやくサッカーや野球が再開・開幕したことにより、試合を見られるようになったものの、見始めて即座に感じたのは、あまりにも球場が静かだということです。というのも、試合自体は再開しましたが人と人との接触を避けるため、現状はまず無観客ということで、選手のみがフィールドでプレーして観客席にはだれもおらず、いつもの見慣れた応援等がまったくないことにものすごく違和感を感じました。
 サッカーでは控え選手が席を離れてぽつんと観客席に座り、野球では苦肉の策として、パネルやロボット等を観客席に置いていましたが、何とも不思議な感じです。また野球に関してはそれでもバッターの入場等で音楽が流れますが、サッカーにおいては本当に静かで、ボールを蹴る音や選手の生の声が球場でこだまし、まるで練習を見ているかのようで自分がサッカーをしていたころの気分をプロの試合の観戦で味わえたのは少し新鮮でした。
 ただしものすごく寂しいのは事実で、点が入ったり盛り上がるべきシーンで観客がいないことから当然何も反応がないので、どうしても試合が単調に見えてしまいます。やはり観客と応援があることによって一体化し、試合が成り立っているのだなとつくづく思い知らされました。
 今後段階的に人数に制限をかけた観客ありの試合が徐々に再開されると思いますが、早く自分自身で球場に足を運び、熱気にあふれた球場を見たいものです。

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2020年7月27日 (月)

新しいMicrosoft Edgeについて

イノベーション開発部の大島です。
今回は「新しいMicrosoft Edge」について話をさせていただこうと思います。皆様インターネットを利用する際のブラウザは何をご利用でしょうか?ほとんどの方はIEまたはGoogle Chromeを利用されていると思います。あるいは、Windows10の方はMicrosoft Edgeを利用されているのではないでしょうか?
実は今年の4月ごろのWindowsUpdateから新しいMicrosoft Edgeが配布されるようになりました。確定ではないですが、6月ごろから多くのPCへの自動更新が始まったそうです。では、何が新しいのかを簡単にですが説明させていただきます。
1. Chromiumの採用
Microsoft Edgeは「EdgeHTML」というエンジンを搭載していましたが、新しいブラウザはChromium」ベースのエンジンに置き換わりました。Chromiumとは何だと思われるでしょうが、簡単に言うと「Google Chrome」の元のなったブラウザエンジンでありChromeとほぼ同等の描画ができるようになります。大雑把な表現ではありますが、これからはGoogle Chromeで表示できていたHPは同じように見えますし、ChromeのアドインツールもEdgeで利用できる可能性があることはユーザーにとっても便利になっていくと思われます。
2. 独自路線からオープンソースへの利用
かつてのMicrosoft社はユーザーの囲い込みやITをリードする立場であったことから独自の機能を持つ製品を多く作ってきました。それ自体は有用な機能が多くあったためにユーザーからも広く支持されてきたことは事実です。しかし、2010年ごろよりITの世界ではどこかの会社のみが独占的に利用できるものではなく、オープンソースといわれるだれもがルールを決めて利用できる方式が一般的となってきました。その結果、独自拡張しているIEは一部のユーザーやIT関連の業界からは敬遠されるような存在となってきました。MicrosoftEdgeでは多少は改善されましたが、ここに来てMicrosoftもその波から逃れられなくなったのでしょう。これだけ聞くとネガティブなイメージに聞こえるかもしれませんが、これからは全てを自社で作る必要がなくなったことを意味しますので、Microsoftとしても今後は色々なことにチャレンジできるようになって行くことと思います。
最後に注意点があります。
ここまでMicrosoft Edgeに関して色々話をしてきましたが、使う側から見て全てがいいことばかりではありません。それどころかあくまで個人的な見解ではありますが「更新については当面見合わせる方が望ましい」と考えています。
上で述べた通り中身がChromiumに置き換わったということは、今まで利用出来ていたものが出来なくなる可能性があることを意味します。例えば今まで「IEでは利用可能、Google Chromeでは利用不可」というホームページがあったとした場合、更新してしまうと利用出来なくなる可能性が大きいです。
そのあたりを注意しつつ、楽しいインターネットライフを楽しんでください。

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2020年6月29日 (月)

後見人の登記について

こんにちは。イノベーション開発部の八重樫です。
先日、政府統計の登記統計を眺めていまして「後見人の登記」というものを見つけました。
種類別 商号,未成年者,後見人及び支配人の登記の件数(平成21年~30年)Excel
成年後見制度に関する登記というとすぐ思い浮かぶのは後見・保佐・補助の法定後見制度と任意後見制度を利用したときに作られる登記記録(制度を利用される本人の事項や後見人等の権限、任意後見契約の内容等が記録される登記)のことではないかと思います。こちらに登記されると制度を利用した方に関する「登記事項証明書」が取得できるようになります。
成年後見制度は年間約3万件程度は利用されてるのに、「後見人の登記」の件数が0件でしたので頭に「?」がたくさん並んで、、、商業登記の「後見人の登記」だと気づくのにしばらく時間がかかってしまいました。
商業登記の「後見人の登記」(商法6条)は、ご存じのとおり成年後見制度を利用した被後見人の方が引き続きご商売をされる、その時に後見人に選任された方が被後見人のために営業をしようとする場合に「後見人の登記」をするということになっています。
あまり需要はないようでここ数年の登記件数は平成23年に1件登記されているだけでほぼ0件となっています。
もしかすると今後ご商売をされる方が成年後見制度を利用されるケースが増えてくると、この「後見人の登記」が活用され始めるかもしれませんね。
法務局ホームページでも説明がないので細かな手続は分かりませんでしたが今度折を見て調べてみたいと思います。

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2020年6月15日 (月)

リモートワークについて

こんにちは!イノベーション開発部の橋村です。
最近のコロナ禍の関係で、弊社でも分散拠点化やリモートワークの導入などの対策が行われています。つい先日、私自身も在宅勤務(数日ですが)を経験いたしました。仕事の内容的に、リモートワークは初めてではありませんが、久しぶりです。
実際にやってみて驚きましたが、現在ではチャット・ビデオ会議をはじめ、出退勤管理や決裁閲覧のクラウドサービスなど、非常に便利なサービスが続々と発表されており、携帯電話で1日数回、会社と連絡をとりながら行っていた頃とは隔世の感があります。まったく別体験といってよいくらい快適でした。さて、今回はそういったサービスの数々ではなく、リモートワークで非常に役にたった身近なものをいくつかご紹介したいと思います。
■音響設備
ヘッドホン+マイクを装着したまま長時間のミーティングを行うのは、意外とストレスを感じるものです。普通に話した音声を指向性のマイクで拾い、会話をスピーカーから適正音量に調節して流すことで、ぐっと身体的な負担がへります。(写真はさすがにオーバーですが)

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■100円均一のホワイトボード
オンラインで相互にアイデアを書き込むホワイトボード機能は各社装備していますが、マウスで図や文字を描くのは、意外に訓練を必要とします。使い慣れたアナログな手段で図や文字を書いて、ビデオカメラで映す形だと、まず迷うことはありません。他の人の発言中を邪魔することなく、そっと中座したい場合も有効です。加えて、自宅ではあまり広い作業スペースが取れないことが多いので、ちょっとしたメモ書きをしておくのに便利です。必要に応じてスマホのカメラで保存するようにすれば、気軽に書いて、何度でも消して利用できるというお得アイテムです。

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■猫
行き詰まったときに4~5分遊んでもらうと、一気にリフレッシュできます。(効果には個人差があります)

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緊急事態宣言も解除に向かい、これから徐々に以前の生活に向けて戻っていく時期となりました。しかしながら大方の予想では、まったく元通りの生活とはちょっと違う形になるだろう、と言われています。
新型コロナの流行と非常事態宣言は各所でさまざまな混乱を生みましたが、その一方、この期間中に新しいことにチャレンジされた方も多かったのではないでしょうか。あえて今回のリモートワークに限っていえば、今後、距離的・時間的に制約のある方々でも、より活躍しやすい環境が整うよう、取り組みが継続されることを願っています。また、私自身も開発者のはしくれとして、そういった社会のありように参画していけるよう、精進して参りたいと思います。
最後になりましたが、新型コロナはもとより、ちょうど季節の変わり目です。時節柄、皆様もくれぐれもご自愛のほどを・・・(私は食中毒でリモートワークを余儀なくされました)

2020年5月11日 (月)

「テレビ電話による認証制度がより広く利用できるようになりました」

こんにちは。イノベーション開発部の西山です。
新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、極力外出を控えていらっしゃる方が多いかと思います。オンライン申請や登記情報提供サービスを利用すると登記所に行かなくてもよいなど、利用できる制度もありますので、是非ご活用ください。
5月11日からは、定款認証等の手続について、テレビ電話等による認証制度が改正され、より広く利用できるようになりました。
これまで、司法書士が作成代理人となって定款認証する場合でも、テレビ電話等による認証制度を利用するには、委任状も含めてオンラインで送信できることが要件とされ、発起人の電子署名が必要でした。マイナンバーカードの取得率も高くなく、個人が電子署名できる環境が普及しているとはいい難い現状で、発起人の電子署名が必要というのは、制度を利用したくてもできない場合が多かったと思います。
今回の省令改正により、紙の委任状にハンコをもらう場合でも、事前に委任状や印鑑証明書を公証役場に郵送しておくことで、テレビ電話等による認証を利用することができるようになりました。
(当初パブコメでの意見募集時には、7月開始予定とされていた改正ですが、新型コロナウィルスの影響を鑑み、前倒しで開始されたようです。)
発起人が電子証明書を持っていなくても利用でき、公証役場に行かなくても認証手続ができるということで、制度を利用する方が増えるのではないかと思います。

制度の詳細は、こちらをご参照ください。
参照)日本公証人連合会HP-テレビ電話による認証制度


定款認証の際には、利用を検討してみられてはいかがでしょうか。

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