2024年4月 1日 (月)

ガバメントクラウドと行政事務標準文字

お久しぶりです。リーガル漢字担当の総務部・網本です。
前回、「IPAmj明朝フォント」をインストールすることにより、MJ文字(JIS X0213+戸籍統一文字+住基統一文字の計58,862文字)を利用できる環境が整えられる、というお話をしました。ただし、すべての文字を利用するためには、アプリがUicnodeとIVS(Ideographic Variation Sequence:文字の異体字を使い分けるための仕組み)に対応していることが必要です。メモ帳やMicrosoft Office、ChromeやEdgeなどのWEBブラウザーはIVSに対応していますが、すべてのアプリがUicnodeとIVSに対応しているわけではありません。

個人レベルではIPAmj明朝フォントとMicrosoft OfficeですべてのMJ文字が利用可能です。しかし、業務・業種の専用アプリや、省庁や自治体のシステムなどでは、システムがMJ文字に対応しなければ利用することはできません。また、実際には現状のMJ文字では、基になっている戸籍や住基ネットの業務をカバーすることは出来ず、それぞれ現場では大量の外字が使われているらしいのです。

現在、省庁や自治体のシステムについては「ガバメントクラウド」という構想がデジタル庁主導で実現に向けて進められています。デジタル庁は、各府省庁で利用する約1100の政府情報システムすべてをガバメントクラウドに移行することを求めているそうです。また、全国1741地方公共団体が20業務のシステムを標準準拠システムに移行する「地方公共団体の基幹業務システムの統一・標準化」においても、ガバメントクラウドの利用を努力義務としているそうです。

この「ガバメントクラウド」構想における文字要件については、現在「地方公共団体情報システムにおける文字要件の運用に関する検討会」という会議が開催されています。ここでは、文字要件について、MJ文字に標準準拠システムの運用上必要な文字を絞込んで追加して「MJ+」という文字セットを作成し「外字の要らないシステム」を目指しています。現在「MJ+」は「行政事務標準文字」と呼ばれています。

今まで漢字に関する情報を追ってきて過去の会議の内容などを見ることもありましたが、ほとんどが「ずっと前に終了した会議」でした。今回、まさに現在進行中の会議を追える、というのは初めての体験で、感動と興奮を感じています。これからは「行政事務標準文字」の動向について皆さんに紹介していければ。と思っています。


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ガバメントクラウド|デジタル庁
https://www.digital.go.jp/policies/gov_cloud/

次年度ガバメントクラウド利用料約150億円をデジ庁が負担、自治体負担は25年度から | 日経クロステック(xTECH)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/16469/

ガバメントクラウドとは? デジタル庁とNISCに聞く活用のポイント
https://wisdom.nec.com/ja/feature/government/2024011501/index.html

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出典:デジタル庁 地方公共団体情報システムにおける文字要件の運用に関する検討会(第1回)

2024年3月25日 (月)

運動したい春

こんにちは。マーケティング営業部の夷子です。
3月に入っても寒い日が続いていて、ぽかぽかの春が待ち遠しい今日この頃です。

突然ですが、皆さんは普段運動などはされていますでしょうか?
私は今年こそは運動習慣をつけよう!と思い、先日ピラティスの体験に行ってきました。
普段営業サポートとして色々な司法書士事務所様にお伺いしているのですが、その時に運動できていないことを雑談でお話したところ、ジムより気軽に始めやすいと多くの先生におすすめしてもらったことがきっかけです。

自分でもピラティスについて調べてみたところピラティスの主な効果としては、姿勢改善、免疫力の向上、インナーマッスルの強化、ストレス解消、睡眠の質の向上、ダイエット効果、集中力アップなどがあるそうです。
私はその中でも姿勢改善だったりインナーマッスルの強化をしたいなと思い体験に行ってみることにしました。

体験ではサポート器具を使ったマシンピラティスで、教えてもらう通りの姿勢をとろうとするのですが、普段していない姿勢や動きをするので苦戦しました…。
もともと、第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリを目的に作られたものとのことで、マシンで体に掛かる負荷を調整できるようになっており、今の私の体にあった負荷にするといつも使っていない部分も伸ばされる感覚がとても気持ちよく、楽しくできました!
それぞれの体の状態に合わせて無理のない、つらく感じない範囲でできるので、年齢や性別を気にせず誰でも安心して行えるのも人気の理由なのかもしれません。

体験を通してちょっとしたストレッチをこまめにするのがいいと実感してから、以前買っていたものの家で眠っていた「筋膜リリースローラー」も引っ張り出してきて、たまにするようになりました。
体中のどこにでもコロコロとあてるだけで気軽にできるので、座ったり横になっている時にも使えます。これも痛いのですが、こまめに使っていると痛みも減ってくるので、こんなに普段は体が凝ってるんだな…と感じます。老廃物が流れている感覚があるので、ピラティスと合わせて続けていきたい習慣です。

今回私が始めたピラティスだと激しく運動したりすることはないですが、不思議なことに汗も出るくらい運動したような達成感や爽快感があるので、ジムで運動するまでは…という方にこそおすすめです。

まだ私は始めたばかりの初心者なのですが、続ければ続けるほど効果が出て良い状態が継続できるようなので、少しずつ変わっていくのを楽しみながら続けていきたいと思います!

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2024年3月18日 (月)

2025年にWindows10のサポート終了

 こんにちは。CSサポート部の井上です。
 突然ですが、Windowsのバージョン別国内シェアにおいて、最新であるWindows11が3割に対して、Windows10は6割もあるってご存知でしたか?そんな多くの方がご利用されているWindows10ですが、来年サポート終了を迎えます。

 Microsoft社はWindows10の「22H2」を最終バージョンとし、そのサポートを「2025年10月14日」に終了すると発表しています。サポートが終了しても引き続き使用することは可能ですが、主に次の2つがMicrosoft社より提供されなくなりますのでご注意ください。

①ソフトウェア更新プログラム
②セキュリティ更新プログラムまたは修正プログラム

これらの問題点として、ソフトウェア等の不具合やセキュリティの脆弱性(問題)が発見されても対処されないということになります。そのサポートを受けないままパソコンを使い続けると、最悪「ウイルスに感染する」「パソコンを乗っ取られ悪用される」かもしれません。また、最新のセキュリティソフトを使ってもウィルス感染や乗っ取りを防げないケースもあり、個人情報の漏洩に繋がる危険性も潜んでいますので、サポート期間内にWindows11に無償アップグレードするか、Windows11のパソコンに入替することをお勧めします。

 そこで、今お使いのパソコンのままWindows11に無償アップグレードすることについて、一定のシステム要件を満たしている場合は可能ですので、詳細はこちらをご参照ください。アップグレードの際は現在お使いのソフトや複合機などがWindows11に対応しているかの確認と、万が一に備えて外付けハードディスクなどへWindows10のバックアップも忘れずに行ってくださいね。なお、PC正常性チェックアプリの診断結果次第では、パソコン入替を余儀なくされるケースもあるため、Windows10をご利用の皆さん、“安心”して利用できる環境にするためにも、サポート期間内に早めにお使いのパソコンが無償アップグレードの対象であるかご確認してみてはいかがでしょうか。

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2024年3月11日 (月)

戸籍の広域交付スタート

こんにちは。イノベーション開発部の西山です。

桜の開花が待ち遠しいこの時期、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この冬は暖冬傾向で、本社のある愛媛も暖かい日が多かったように思います。
とはいえ桜の開花に必要な一定の寒さもあり、今年の桜の開花予想は平年より早くなるところが多いようです。
ソメイヨシノの開花を楽しみにしたいと思います。

さて、皆様ご存じと思いますが、先日3月1日から、戸籍を本籍地以外でも取得することができるようになりました。

戸籍謄本など戸籍に関する証明書は、これまで基本的には、本籍地の市区町村役場でないと取得することができませんでした。
本籍地が遠い場合や、相続手続で被相続人や相続人の本籍地が複数各地にある場合などは、各地の役場に郵送請求して取り寄せることになり、時間や手間がかかっていました。
今後は、最寄りの市区町村の窓口で、まとめて取得することができるようになります。

ただし、郵送や代理人による請求はできない、一部事項証明書等は請求できない、コンピュータ化されていない一部の戸籍・除籍等は取得できない、戸籍の附票は対象外、などの制限があります。

戸籍法改正について詳細は、法務省のHPをご参照ください。
参照)法務省HP-戸籍法の一部を改正する法律について(令和6年3月1日施行)

なお、各市区町村から法務省の戸籍情報連携システムにアクセスが集中し、戸籍証明書の交付がしにくい状況になっているようです。法務省で改善作業を行っているとのことですので、早く改善されて広域交付を利用できるよう願っています。

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間もなく4月1日から相続登記の義務化が施行予定で、今後相続登記が増加することが予測されます。
戸籍収集は相続手続で手間がかかる作業の1つかと思いますが、広域交付により便利になるのではないでしょうか。
司法書士が相続案件を受任する際は、予め依頼者自身が取得できるものは最寄りの役場でまとめて取得していただき、不足する分を司法書士が代理請求する等で、時間や手間を省くことができるのではないかと思います。

今後も、様々なものが、より便利に利用できる仕組みになっていくことを期待したいですね。

2024年3月 4日 (月)

確定申告の時期ですね

こんにちは。マーケティング営業部の矢幡です。

まだまだ寒い日が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
節分の日にお面をかぶり鬼役を毎年しておりますが、子供が年々怖がらなくなり少し寂しい気分と同時に成長を感じている今日この頃です。

さて、この時期になりますと個人事業者の先生方は所得税の確定申告時期となり大変な時期ですね。全て税理士の先生に依頼されている先生も、既に所得税の確定申告を終えておりひと段落されている先生もいらっしゃるかと思いますが、ご自身で確定申告されている一部の先生方には注意していただきたいことがあります。それは『消費税』の確定申告です。

まだ記憶に新しいと思いますが昨年10月から始まった「インボイス制度」。
既に課税事業者になられている先生は例年通りの申告となりますので、あまり気にする必要はございません。しかし、気を付けていただきたいのが、開業から2年以内や課税売上が1,000万円以内などで免税事業者となっていた先生が、インボイス制度開始に伴い初めて課税事業者になられた場合です。
インボイス発行事業者の登録と“権”のバージョンアップを行い登録番号(T+13桁の番号)を記載した適格請求書(インボイス)の発行や保存するだけで終わりはなく、新たに消費税及び地方消費税の確定申告する必要がありますので忘れず申告をしてださいね。

ただ、インボイス制度開始を機に免税事業者から課税事業者へなられた先生方については、一部を除き『2割特例』の軽減措置があります。2割特例とは、消費税全額を納める必要はなく、「売上に掛かる消費税額」のうち2割だけ納めればよいとされております。
2割特例適応可否については、国税庁のフローチャートを確認してください。

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2割特例の利用は、インボイス制度がはじまりまりました昨年10月1日から2026年9月30日までですので、軽減措置が利用できる先生は申告書に2割特例欄に「〇」をつけてください。
個人事業者の消費税及び地方消費税の確定申告は令和6年4月1日(月)が申告・納付の期限となっておりますので注意してくださいね。詳しくは、税理士の先生や税務署等にご確認をお願いします。

その他、“権”の最新のバージョンアップにて電子帳簿保存法対応もしており、請求・領収書等のPDF出力機能、電子取引データ保存の支援機能やオプションでPDF出力時にタイムスタンプ付与支援機能なども対応しております。会計機能を利用されていない先生はこの機会に“権”の会計機能をご検討してみてください!
会計機能のご説明につきましては担当営業または弊社までお問い合わせください。

2024年2月26日 (月)

第54回全青司ちば全国大会で展示します!

みなさんこんにちは。ブログ編集チームです。
今回はお知らせとご案内です。
ご存知の方も多いかと思いますが、今週末3月2日(土)に千葉県の幕張メッセ国際会議場で第54回全青司ちば全国大会が開催されます。
少し前まではこのような大規模なイベントは難しい時期もありましたが、全国の先生方が一堂に会して情報交換や懇親を深めることができるのは本当に喜ばしいことだと思います。

私たちリーガルも現地にて弊社製品やサービスの展示を行いますので、ご来場の際にはリーガルブースも覗いてみてください。

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展示ブースではオンライン本人確認(eKYC)やDX化をサポートする登記用電子署名のサービスを搭載した「RSS-SR」、司法書士の業務を受託から申請後の処理までトータルでサポートする「司法書士システム“権”」をはじめ、皆さんのおチカラになるソフトやサービスを多数展示いたします。
展示場所は幕張メッセ2階国際会議室前、ホール出入り口の近くです♪

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大反響をいただいておりますオンライン本人確認サービス(eKYC)やクラウド型電子署名サービスである「RSS-SR」につきましては展示ブースにて実際にご体験いただけます。
また、今回も全青司ちば大会開催を記念しまして全青司会員様限定のキャンペーンを実施いたします!な、なんと「RSS-SR」エントリープランが初回請求月から3ヶ月も無料です♪
キャンペーンの詳細につきましては、当日お渡しする研修会資料に同封のキャンペーンチラシをご覧ください。もちろん、eKYCってなに?という方やマイナンバーカード署名を使ったオンライン申請がどんな感じか見てみたいという方も大歓迎です!弊社の展示ブースにて実際の操作画面をご覧いただきながらご説明いたします。

研修会資料の中に同封されているアンケートにご記入の上、こちらのリーガル展示ブースにお持ちいただくと先着で粗品をプレゼントいたしますのでぜひアンケートもお願いいたします。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

セキュアな通信路

お久しぶりです。アース(接地)がearthだったことに最近気が付いたイノベーション開発部の長野です。

早速本題です。
インターネットでサービスを受ける際、インターネットに接続するために使ったケーブルや電波の中をデータが通っていきます。
私たち人間にはそのデータは見えませんが、接続された機械には電圧の大小を0や1と解釈してその内容は丸見えです。
例えばあなたが"ABC"と入力して「決定」した場合、操作した端末は"ABC"を0と1に変換して、LANケーブルやWiFiの電波等で送出します。
受け取ったサーバは0と1を元に戻して"ABC"を得るのです。
あなたの操作した端末とデータを受け取って処理するサーバの間には、ルーターやリピータなどデータを中継する機器が介在しています。
これらの機器はデータを右から左に移動させることが仕事ですので、その処理中にデータの内容が否が応でも見えてしまいます。
あなたの個人情報をサービス提供者にインターネットで送る際、どのような通信経路で届くか分からない以上、「なんとなく気持ち悪い」という感情は同感頂けるのではないでしょうか。

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で、今回説明します「セキュアな通信路」になるわけです。
「セキュアな通信路」とは、通信内容を途中で見られても大丈夫な通信路になります。実際は安全な通信路を別に用意するのではなく、通信する内容を見られても大丈夫な様に暗号化して送るということで実現します。
そう、皆さんご存じのhttpsという訳です。httpsのsはSecureのsです。
httpsを使って安全にサービスを受けましょう、で終わればここまでなのですが、もう少し踏み込んでみます。
このSecureのsですが、実は色々な暗号化の方式があり、既に危険な暗号化方式もあります。
例えばSSL3.0、TLS1.0等がその暗号化方式の種類になります。
IPAでは「TLS 暗号設定ガイドライン」(https://www.ipa.go.jp/security/crypto/guideline/ssl_crypt_config.html より)で
TLS1.2以上【のみ】の使用を推奨しています。
では、サービスを利用する私たちはどうすれば良いのでしょう。
TLS1.2という暗号化方式は、サービスをする側と受ける側の両方が対応して初めて機能します。
サービスする側のリーガルは既にTLS1.2に対応した経路を準備しています。
サービスを受ける私たちはTLS1.2に対応したウェブブラウザを利用すれば良いのです。
例えば、次のURLからその対応状況がわかります。(https://jp.globalsign.com/support/ssl/confinfo/tls.html
ご覧いただければ直ぐに分かりますが、普通に使うウェブブラウザは全てTLS1.2に対応しています。
TLS1.3という次代の暗号化方式も出てきております。自然にそれに対応できるようウェブブラウザのバージョンを時々は気にしてください。
今回もお付き合いくださりありがとうございました。では、また。

2024年2月19日 (月)

マイクロソフトのクラウドサービス『AZure』

こんにちは。CSサポート部の大内です。
今回は、Microsoftのクラウドサービス「AZure」についてお話します。

最近、「AZure Active Directory(Microsoft Entra ID)」というものに参加している環境下で業務をされている方がいらっしゃいました。AZureと書いてアジュールと読みますが、これはいったい何なのでしょうか?

AZureとは、マイクロソフトが提供するクラウドサービスです。このAZureは世界で幅広く利用されておりAmazonのAWS(Amazon Web Services)やGoogleのGCP(Google Cloud Platform)とともに3大クラウドと呼ばれております。こういったクラウドサービスには、サーバーやネットワーク、アプリケーションやデータベースなど色々なサービスが提供されております。

例えばですが、データベースを一から構築しなくてもマイクロソフトが管理しているデータベースをそのまま利用できたり、アプリ開発においても、土台のWebサーバーを構築することなく、AzureがWebアプリの土台を提供してくれたりできるようです。(マイクロソフトが準備しているものを借りて利用しているようなイメージ。)

こういったMicrosoftが提供しているクラウドサービスのアクセス管理ができるサービスのことを「AZure Active Directory(Microsoft Entra ID)」といいます。色んなサービスをクラウドで活用できるって、ちょっとワクワクしますね。

ただ、このAZure Active Directoryですが、利用している方の中には意図して利用しているわけではなく、知らないうちに参加してしまっていたという方もいらっしゃるようです。少し気になったので調べてみたところ、どうやらMicrosoft365(サブスクリプション型のOffice)が関係してそうです。

Microsoft365はクラウド上で動作するアプリケーションであるため、MicrosoftAzureで提供される「AZure Active Directory」が利用されます。そのため、Microsoft365(例えば Microsoft 365 business Standard)をセットアップする際にAZure Active DirectoryのテナントID(管理者のIDのようなもの)が発行されます。

ちなみに、PCセットアップ時にもアカウントを作ると思いますが、このアカウント作成の際に表示される「個人用に設定」か「職場または学校用に設定する」の選択肢で「職場または学校用に設定する」を選び、Microsoft365をサインアップした際に作成したテナントIDを入れると「AZure Active Directory」に参加したアカウントで設定されるようです。

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クラウド化が進み、便利になること、ワクワクすることが増える反面、技術もどんどん進化していきます。
弊社でも昨年eKYC(オンライン本人確認)サービスをリリースしました。ポラリファイ社の生体認証技術と画像照合技術を利用しているため、写真付き身分証明書の画像または身分証明書のICチップ情報の顔写真とセルフィー(自撮り画像)の照合を高い精度で行うことができます。正面からのセルフィーなのに、動画や写真ではなく生身の人間かどうか判別できるとはすごい技術です!
※eKYC(オンライン本人確認)サービスの詳細はこちらをご覧ください。
皆様からのお問い合わせの中にもそういった新しいサービスや技術を含んだ内容も数多くありますが、皆様に安心を提供できるようなサポートができるよう日々精進していけたらなと思います。

2024年2月13日 (火)

今週末は椿まつり!

こんにちは。総務部の尾崎です。
今年度の冬は全国的に暖冬傾向と伝えられておりますが、急に寒くなったりする日があるので体調を崩されたりしていないでしょうか。本社のある愛媛県の砥部町では雪もほぼ降ることがなく、過ごしやすい冬を送っているのですが、もうすぐお隣の松山市で「椿まつり」や、「お椿さん」「椿さん」と呼ばれて親しまれている春祭が開催されます。椿まつりは3日間開催されるのですが、暖冬の年でも、この3日間だけはなぜかすごく寒くなります。
そこで、今回は全国から毎年約50万人も集まる「椿まつり」をご紹介したいと思います。
椿まつりは、伊豫豆比古命神社(いよずひこのみことじんじゃ)で、旧暦正月8日を例祭日としてその前後の3日間で行われております。私が子供の頃は平日に開催されていたこともありましたが、近年では金土日の3日間で開催されているイメージがあり、今年も今週の2/16(金)・17(土)・18(日)に開催される予定です。「伊予路に春を呼ぶまつり」とされており、椿まつりの3日間はもっとも寒い日になると言われ、椿まつりが終わると徐々に暖かくなると言い伝えられております。この言い伝えは、恐らく愛媛で知らない方はいらっしゃらないかなーと思うのですが、10年くらい前そこまで寒くはない冬だったのに、椿まつりの3日間は雪が降り、四国の高速道路は雪で通行止めになるという事態が発生したこともありました。
そんな寒い時期の椿まつりは、初日の午前0時に大太鼓で開始を告げられると、最終日の24時までの72時間行われるお祭りで、商売繁昌・縁起開運・家内安全・大漁満足などを祈る多くの人々が訪れます。この3日間は、伊豫豆比古命神社の近辺の道路を交通遮断され、その県道の両側に約800店の露店が立ち並ぶのですが、名物の「縁起飴」を買って帰られる方が多く、商売人は縁起のよい「熊手」の飾りを購入し、店先などに飾るという風習があります。
余談ですが、実は、私は学生の頃、3日間露店で縁起飴を販売しておりました。1日中外で立ちっぱなしのため、もう寒くて寒くて・・・・という少し過酷な経験だったのですが、最終日には仲良くなった近くの露店のおじちゃんやおばちゃんたちが、いちご飴や、りんご飴、わたがし等々を、「最後に取りにおいで」と取り置きしてくださり、帰り際に「お疲れ様」と渡してくださったのは、バイト代よりも嬉しかったなと、今でも椿まつりの時期になると思い出します。
話がそれてしまいましたが、伊豫豆比古命神社は、縁起開運・商売繁昌の神様が祀られているため、縁起の良い「熊手」の飾りを購入し、事務所に飾られてもいいかなと思います。
今年は、今週末の開催なので、急ではありますが、観光も含めて愛媛へ遊びに来られてはいかがでしょうか。
ただし、お参りされる際はしっっっかりと防寒対策をしてお参りされてくださいね!

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2024年2月 9日 (金)

定款認証の新しい取り組み(定款認証の48時間処理)

 こんにちは、ブログ編集チームです。
 今回は先月より開始となりました定款認証の新しい取り組みについてご紹介いたします。
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本記事のポイント
定款作成支援ツールで作成した定款は48時間以内に認証が完了(東京・福岡管轄)!
●定款作成支援ツールでは定款以外の添付書類も作成可能!
定款作成支援ツールは司法書士など代理人も使用可能!
委任状は書面でも問題なし!(2月1日から)
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 2024年1月10日(水)から、日本公証人連合会が提供する「定款作成支援ツール」で作成した定款を利用した場合、48時間以内に定款認証手続を完了させる「特別処理」の試行運用が開始されました。公証役場に必要な書類がメールで到達してから48時間以内に定款認証が完了することにより、スピーディーに会社を設立したいという依頼者様からのニーズにお応えすることができるようになります。また、「定款作成支援ツール」では定款案だけでなく、実質的支配者申告書、委任状、特別処理申請書も一緒に作成することができますので、司法書士の先生方にとっても必要な添付書類をミスなくさっと作成できるというメリットがあります。

 まず、48時間処理を利用するためには以下の5つの条件を満たす必要があります。
①東京都または福岡県に本店をおく株式会社の設立で、東京都または福岡県の公証役場において定款認証の嘱託をする場合
②「定款作成支援ツール」(または日本公証人連合会の許可を得た民間サービス)で作成した定款であること
③発起人が3名以下の自然人であること
④定款作成者が定款にマイナンバーカードの署名用電子証明書を利用した電子署名をしていること※弁護士、司法書士、行政書士の先生方が代理人として定款作成した場合は電子公証制度で利用可能な電子署名で差し支えないということなので、普段の定款認証で使用している電子証明書での電子署名でOKです。
⑤公証人に特別処理(48時間処理)によることを希望する旨の申請書を提供すること

 東京か福岡で小規模の株式会社の設立の場合に、「定款支援作成ツール」で作成した定款に特別処理申請書を添付するだけ、ということなので、利用できるケースは結構ありそうですね!

 手続きも以下のとおりの流れとなりますので、「定款作成支援ツール」以外は普段の定款認証と大きく流れは変わりません。
①「定款作成支援ツール」をダウンロード
②「定款作成支援ツール」に必要事項を入力
③データ保存(PDF変換)
④定款・委任状へ電子押印(委任状は書面に印刷し実印で押印することも可能)
⑤公証役場に必要書類をメール送信し、事前チェックを受ける
⑥公証役場から連絡がくるのでオンラインでの正式申請、面前審査の予約、手数料の支払い
⑦ウェブ会議または公証役場で面前審査(書面委任状の場合は持参)
⑧定款の認証手続き完了
 不備がなければ⑤のメールを公証役場で受信してから48時間以内に認証まで完了するので、株式会社の設立がしやすくなりますね。メール送信する必要書類は、電子署名済み定款/電子署名済み委任状(書面の場合は押印の上印鑑証明書を添付して提出が必要です。)/実質的支配者申告書/特別処理申請書/発起人全員のマイナンバーカード等の身分証明書の画像/代理人の身分証明書の画像の6点です。
 
 さて、肝心の「定款作成支援ツール」ですが、発起人1名用と発起人3名以下用に分かれています。前者は発起人が1名のみの小規模でシンプルな会社、後者は選択項目や定款記載事項がやや多く発起人が3名以内の場合に対応しているものとのことです。日本公証人連合会のホームページからダウンロードして解凍すれば使用できますので、面倒な設定などは必要ありません。
 入力も水色になっている入力箇所にどんどん必要な情報を入力していきます。入力が終わると水色から白色になるので、未入力箇所が一目でわかってわかりやすいなと思いました。まずは「①基本情報シート」に発起人の情報などを入力していきます。

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 この入力項目は発起人情報以外に、出資額や商号、公告方法、発行可能株式総数、設立時発行株式総数、取締役の任期、事業年度の開始月、会社の目的とシンプルなので、ものの数分で入力が終わり、所定のキーを押すと「②定款」シートに定款が完成しました。

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 定款の確認をして所定のキーを押した後は、続いて「③実質的支配者入力」シートにうつります。発起人の氏名・住所は「①基本情報入力シート」から入力されており、プルダウンの項目もあるので、こちらの入力もすぐに終わりました。

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 この入力が終わると「④実質的支配者申告書」「⑤委任状」は自動で作成されているので、最後に「⑥特別処理申請書」の未入力事項を入力し、所定のキーを押します。すると下記のような画面が表示され、操作が完了となりました。

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 必要な書類がPDFファイルで保存されています。定款には司法書士の先生の電子署名をして、委任状はこのままPDFファイルに電子署名してもらうことも、書面に印刷をして押印をもらうこともできますね。2月1日からは書面の委任状であっても48時間処理を利用することができるようになりましたので、依頼者様と面談で必要事項を聞き取りつつ、「定款作成支援ツール」に情報入力をしていき、各種書類を作成。そのまま内容確認をしてもらい、委任状が書面の場合はその場で押印してもらい、その場で公証役場に必要な書類をメール送信ということができます。定款認証の手続き自体はもちろんのこと、その事前準備段階もスピーディーにできる印象です。
 株式会社の定款認証完了までが48時間以内とはやく終わることにより、株式会社設立のハードルが下がり、今後より経済が活性化されるのではないかと思います。また、できるだけはやく株式会社を設立したいと思う起業家の方々のニーズにも応えられることから、ぜひご活用いただきたい新しい取り組みのご紹介でした。
 詳細・「定款作成支援ツール」のダウンロードは日本公証人連合会のホームページをご覧ください。
 公証人連合会の「定款認証の48時間処理利用マニュアル」には「定款支援作成ツール」の画面なども載っており、とてもわかりやすいのでこちらもご覧ください。

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