WebアプリとUIライブラリ
こんにちは、イノベーション開発部の山根です。
今回は、Webアプリの「見た目」にまつわる、ちょっと裏側のお話をしてみようと思います。
普段アプリやWebサイトを使っていて、「このボタン、なんか見覚えあるな…」と思ったことはありませんか?
それ、もしかしたら"UIライブラリ"という道具が使われているからかもしれません。
UIライブラリとは
ひとことで言うと、「Webアプリの見た目を作るためのパーツセット」です。
ボタン、フォーム、メニュー、タブといったユーザーが操作する見た目の部分を、開発者が効率よく・きれいに作れるようにまとめられている便利ツールです。
イメージしやすいように料理で例えてみると…
・食材から全部自分で準備して作るのが 自作CSS
・カット済み食材を使うのが UIライブラリ
といった感じです。
メリット
UIライブラリには、開発者にとって嬉しいメリットがたくさんあります。
1. 開発スピードが上がる
ゼロからスタイルを作るのはなかなか骨が折れますが、ライブラリを使えば基本のデザインが整っているので、実装がサクサク進みます。
2. 見た目が整いやすい
デザインのガイドラインに沿って設計されているので、アプリ全体に一貫性が出て、プロっぽい仕上がりになります。
3. チーム開発と相性がいい
複数人で作業しても、同じパーツを使っていれば見た目にバラつきが出にくく、レビューや保守もスムーズになります。
よく使われているUIライブラリ
最近使われている主なUIライブラリをいくつか紹介します。
・Bootstrap
昔から定番のライブラリ。初心者にも扱いやすく、レスポンシブ対応も容易です。
・Tailwind CSS
ユーティリティファーストのCSSライブラリで、クラス名ベースでスタイルを指定します。UIコンポーネントは含まないですが自由度が高く、最近特に人気があります。
・Material UI(MUI)
Googleの「マテリアルデザイン」思想に基づいたUIライブラリ。Reactと相性がよく、業務系アプリでもよく使われています。
Webサイトやアプリの見た目が「なんとなく似てるな〜」と感じる理由には、こうしたUIライブラリの存在があります。
しかし、どんなに便利でも、それをどう使いこなすかは開発者の工夫やこだわり次第です。UIライブラリはあくまで"道具"であり、それだけで良い体験が生まれるわけではないからです。
私たちは、これからもUI/UXの質を高めることに努め、より快適に使っていただけるサービスを目指してまいります。