カテゴリ「イノーベション開発部」の244件の記事

2026年7月 6日 (月)

私の感じた登記業務あるある

こんにちは。イノベーション開発部の松澤です。
リーガルに入社して2年目になり、ようやく業務にも会社にも慣れてきました。
私が日々行っている業務一つに「製品出荷前の動作確認」があります。
法務省の仕様が変わったり、先生方からの要望にお応えするために機能を追加したりとタイミングで、書式の変更やプログラム改修を行いますが、それらの改修箇所がちゃんと仕様通りに変わっているか、動きがおかしくないかなどを見ていきます。
その過程で、「この書式はどういうタイミングで使うものなのだろうか」「この文言はどういう意図があって必要なのだろうか」と、気になると解決しないと気が済まない性格のおかげ(?)で、登記業務や司法書士業界についてのあれこれを調べる機会が増え、同時に登記申請の複雑さ・大変さが見えるようになってきました。
今回は、私なりに感じた「登記業務あるある」を、想像の範囲にはなりますが、4つ紹介してみようと思います。

その1、 申請書の書き方が複雑
申請書の記載事項は当然申請内容によって異なりますので、それらを正確に、漏れなく記載していかなければなりません。
「権利者」や「義務者」、「申請者」など…。人に関する事項だけでもかなりの混乱材料です。
他にも、住所は登記簿謄本通りに書かなければならないとか、各項目の並び順も気にしなければならないとか、気を配るべきところがたくさんありすぎて、申請書を一枚作成するのにもかなりの神経を使いそうです…。

その2、 登記簿や公図、戸籍謄本の確認に時間がかかる
不動産に関する申請の場合は登記簿や公図、相続などに関する申請の場合は戸籍謄本も確認し、場合によっては添付書類としなければなりません。
土地はよく分筆や合筆などが行われますし、戸籍謄本も遡りがとても大変ですよね。
古い謄本だとなおさらです。
それらを取り寄せたり、法務局に取りに行ったり…骨が折れそうな業務です。

その3、 補正になるのが怖い
登記申請の際に最も憂鬱になるのは、何と言っても補正の連絡が来たときではないでしょうか。
ようやく申請書作成や添付書類集めが終わり、あとは処理を待つだけ…と思いきや補正に。
しかも、補正理由がわからないパターンもあるとかないとか…。
考えるだけで恐ろしいです。

その4、 オンライン申請時のエラー
時代とともに様々なものがオンライン化されていっていますが、司法書士業界も例にもれず、様々な業務がオンライン化されていますね。
昔は紙で申請書を作成し、法務局に足を運んで申請していたものが、今やパソコン上で処理をする時代になっています。
便利になった反面、オンライン申請時のエラーは対処に困りますよね。
そんな時は使用している製品のサポートデスクに問い合わせてください。
一人で解決しようとあれこれ触っているうちに取り返しのつかないことになることもありますので…。

いかがだったでしょうか。
長年司法書士をされている先生方も、「そんな瞬間もあったなぁ」と懐かしく感じるところもあったのではないでしょうか。
私はまだ社会人になってそこまで日は経ってないですが、今後も初心を思い返しながら、働き続けられたらなと思っています。

「司法書士システム“権”」は司法書士の先生方がご苦労をされている、日々の複雑な登記業務を支える強い味方でありたいと思っています。
”権”だけでなく、“表”や“護”、Lawyer‘s Desk、サインルームなど、法律を専門とする業務を行う方のための製品やサービスもたくさんあります。
私もまだまだ未熟なところがたくさんありますが、これからも利用される先生方の業務を支える製品・サービスを提供できるよう、品質向上に取り組んでいきたいと思います。

Matsuzawa


2026年6月15日 (月)

囲碁とAI、そしてソフトウェア開発の共通点

こんにちは。イノベーション開発部の山根です。
今回は私の趣味である囲碁についてお話ししたいと思います。
始めたきっかけは、高校時代に数学の先生から囲碁部に誘われたことでした。
その先生は囲碁部の顧問をしていて、お昼の清掃中に声をかけられたのを機に体験入部へ行き、そのまま入部することになりました。
部員は私含めて3名で、うち一人は幽霊部員で大会の時だけ参加するといった形で、部活動というより同好会といった雰囲気で細々とやっていました。
当時は囲碁AIである「AlphaGo」がトッププロに勝利したというニュースが起きた頃でしたが、私はあまりニュースを見ていなかったので囲碁AIの存在も知らず、主にリアルでの対局と本を読んで棋力向上に努めていました。
大学に入ってからはしばらく離れていましたが、ふとネット碁をしてみると意外に楽しくてまた打つようになりました。
主に「東洋囲碁」というサイトで対局していたのですが、このサイトは強豪である中国や韓国の人が多いこともあり手強い相手が多くすぐに伸び悩みました。そこで本格的に勉強を始めたのですが、このサイトには対局後にAIで評価することができる機能がありました。
初手から一手ずつリプレイして、AIの評価値が高い候補手を上位3つまで見ることができたり、形勢判断ができたりしたので、かなり勉強に役立ちました。
AIの候補手は納得できるものが多く、新しい気づきを与えてくれることもたくさんあります。
一方で、直観に反するような手も少なくありません。そのような手は、AIにとっては最善手であっても私には意図を十分に理解できず、実戦で再現することが難しいです。そのため、評価値の高さだけを基準にするのではなく、意味を理解して納得できたものを取り入れるようにしていました。
振り返ってみると、今ソフトウェア開発しているときも同じことをしているように思います。
AIが提案するコードは非常に参考になりますが、その内容を十分に理解しないまま採用すると、後から保守や改修が難しくなることがあります。これはAIに限った話ではなく、要求仕様など人間が発する提案についても同じで、たとえ内容が良くてもその意図や背景を理解せずそのまま受け入れてしまうと思わぬ問題につながるかもしれません。
そのため与えられた情報の背景まで理解した上で作業を進めることの大切さを改めて感じています。
これからもAIを活用しながらより良いサービスづくりに努めてまいります。今後ともリーガルをよろしくお願いいたします。

Yamane



2026年5月18日 (月)

勉強・読書に役立つグッズ

 こんにちは。イノベーション開発部の坂井です。皆様いかがお過ごしでしょうか。私は暑さが苦手で、少し過ごしづらい日々が続いています。
 最近は、改めて勉強に取り組んでいます。これまでも業務上必要な知識の多さには気づいていましたが、その量に圧倒され、なかなか着手できずにいました。現在は、技術書や教科書、資格関連の書籍を読みつつ、演習問題に取り組んだりコードを書いたりと、無理のない範囲で少しずつ進めています。電子書籍を利用することが多い一方で、紙の本も用途に応じて取り入れています。
 そこで今回は、私が最近使用している勉強・読書に役立つグッズをご紹介します。
 まず、本を開いた状態で保持するためのグッズです。ブッククリップは適度な重みがあり、ページを挟むことで本を開いたまま固定できます。また、文鎮タイプの製品はページの上に置いて使用し、本の開き方に沿った形状になっているため安定感があります。本が自然に閉じてしまうストレスが軽減され、作業に集中しやすくなります。学生時代は筆箱を代用していましたが、専用の製品の方が利便性・安定性ともに優れていると感じています。
 照明も読書環境において重要な要素です。適切な明るさを確保することで読みやすさが向上し、目の負担軽減にもつながります。私の場合、自宅の机のスペースが限られているため、モニターの上部に設置できる「モニターライト」を使っています。ただし、モニターの厚みや形状によっては設置が難しい場合があるため、事前に対応条件を確認する必要があります。実際に私が購入した照明は複数あるモニターのうち一部には適合しませんでした。
 卓上本立ても有用です。本を立てて配置することで常に視界に入り、手に取るきっかけが増えるため、「積読」の防止につながります。仕切りが可動式のタイプであれば、本の厚さに応じて柔軟に調整でき、スペースを無駄なく活用できます。
 以上、最近使用している勉強・読書に役立つグッズをご紹介しました。いずれも劇的な変化をもたらすものではありませんが、小さなストレスを減らし、継続しやすい環境を整えるという点で有効だと感じています。
そういう意味では、こういう思いをみなさまが日々お仕事の中で感じられるストレスや「ここもうちょっとこうなってほしいな」「こんなことはできないかな」など、お客様方にとっての生産性の向上につながる製品の開発にむけて努力をしていきたいと思いますし、今後も自分に合った研鑽の方法を模索しながら、より良い製品・サービスの提供に繋げていきたいと考えています。

Sakai



2026年4月27日 (月)

AIらしい文章に感じる違和感とは何か

こんにちは、イノベーション開発部の森です。

最近、ネット上の記事等を読んでいて、AIっぽい文章だなと感じることが増えました。そういう感覚を持っている人は、かなり多いのではないでしょうか。

ただ、それがどうAIっぽいのかを言葉にしようとすると、案外難しいですよね。どこか不自然というほどでもないですが、何が言いたいのかが薄かったり、どこを読んでも同じ調子に見えたりします。きれいにまとまっているのに、読み終えてみると、自分の中にあまり残るものがない。最近よく言われるAIらしさというのは、こういう感覚なのかもしれません。
その中で見つけたのが、Wikipediaの「Signs of AI writing」(https://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Signs_of_AI_writing)というページでした。AI生成が疑われる文章に現れやすい特徴を整理したページで、読んでいくと、たしかに最近こういう文章をよく見るなと思う点がいくつも出てきます。

例えば、本当はそこまで大きな話ではないのに必要以上に重要そうに見せてしまう点や、もっともらしい言葉が並んでいるのに具体的な場面が浮かんでこないという点、全体としては整っているのに結局どこが核心なのか少しぼやけるといった点です。そういう傾向が、実例つきでかなり丁寧に整理されていました。
ただ、このページ自体も、これはあくまで傾向の整理であって、AI生成を断定する決め手ではないと書いています。つまり、この特徴があればAIだと見分けるための単純なリストではありません。ですが、普段うまく言葉にできなかった違和感を整理する材料としては、かなり読みごたえのあるページでした。

興味深いのは、ここで問題になっているのが、読みづらさではないということです。AIらしい文章は、むしろ読みやすいことが多い。流れは滑らかで、無難にまとまっていて、大きく破綻しているわけでもありません。ですが、その読みやすさがそのまま、ちゃんと伝わることにつながっているかというと、そうとは限りません。
重要そうな言葉が並んでいても、どこに力点があるのか見えにくい。全体が均等に整っている分、強弱がなく、書き手がどこにこだわっているのかも伝わってこない。読めるし意味も取れるのですが、どこか平らで、印象に残りにくいように感じます。そう考えると、AIっぽさの正体は、不自然だからというだけではなくて、読めるのに届きにくいという感覚に近いのかもしれません。
この話はAIの文章だけにとどまりません。人が書く文章でも、分かりやすく整えることに意識が向きすぎると、似たことは起こると思います。情報をきちんと並べたつもりでも、読み手にとっては、どれも同じ重みのまま流れていく文章になってしまうことがある。整えることと伝えることの間には、思ったより距離があるのだと思います。

Wikipediaのこのページは、AIを見抜くための一覧表というより、伝わる文章とは何かを逆から参照する資料として読んだほうが面白い気がします。よく目にする違和感の正体を整理してくれるだけではなくて、自分たちがどんな文章に薄さを感じるのかを考えるきっかけにもなるように思います。
弊社でも、画面上のテキストや案内の言葉など、言葉の置き方を考える場面はいろいろあります。ただ整っているだけではなく、読んだ人にきちんと届く言葉になっているか。この視点は、AIを使うかどうかにかかわらず、これからの情報発信や製品開発にも役立てていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

Mori




2026年4月13日 (月)

AIに相談する時代へ

こんにちは、イノベーション開発部の浅海です。

昨年はAIエージェント元年といわれていて、生成AIだけでなくAIに作業を依頼する、相談する機会が爆発的に増えたと思います。皆さんの中にもここ数年で普段の業務や日常でもAIを利用する機会が増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

少し前までは分からないことがあればWeb検索が中心で、その中からいくつかの頁を開き、答えにや答えに近いものを探す。これが情報収集の当たり前だったと思います。もちろん今でも検索は便利です。正確な情報を探したいときや公式サイトを確認する等欠かすことはできません。しかし最近は、検索に加えて「AIに相談する」という選択肢も身近になってきました。
大きな違いのひとつとしては情報の出し方があります。検索は答えが載っていそうなページを探すのが得意なのに対して、AIは質問に対して要点をまとめたり、意図をくみ取りながら言い換えたり、次に考えるべきこと等も含めて返してくれます。
例えば、言葉の意味を知りたいだけでなく、「初心者でも分かるように説明して」とか「この用途で使用する際のことを教えて」など曖昧な聞き方にも応じてくれます。この変化が情報収集のハードルを格段に下げたと言えるのではないでしょうか
なかなかほしい情報にたどり着けないとか、どんな言葉で調べればいいか分からないという時もAIであれば多少曖昧でも会話の中で整理してくれます。
上手く検索できる人だけが情報にたどり着ける時代から「まずは相談してみる」ことで前に進める時代になってきたのではないかと思います。
しかしご存じの通りAIは万能ではありません。場合によってAIは誤った情報をそれらしい説明で提示してくることもあります。その為、考えの整理、たたき台作成、全体像をつかむ使い方としては向いていますが、最終的な判断はやはり人間が行います。
そのためこれからは検索とAIを使い分ける時代とも言えるでしょう。

まずはAIに相談してから全体像をつかみ、必要なところは検索して確かめるといった流れがこれからの自然な情報収集になっていくように思います。
現在はいきなり「調べる」から「まずは相談する」という変化への入り口に立っているのかもしれません。
弊社でもこれからクラウドサービスやAIを取り入れ、皆様の業務を効率よく行える支援ができる製品開発をを行ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

Photo




2026年3月30日 (月)

通勤時間をポッドキャストで過ごすようになった

こんにちは、イノベーション開発部の大西です。

約5年前の2021年に、
スマートフォン等を活用して英会話を学習しているという記事
を投稿したのですが、その時にお話しした英語ラジオ番組のリスニングにつきましては、なんと今でも欠かさず継続中です。
しかし5年前と現在の英語学習方法とでは、若干変わった点もいくつかありまして、そのうちの一つが通勤中の時間の使い方です。

私は自宅から片道約30分の道のりを車で通勤しているのですが、先ほどの記事執筆時点では、英会話テキストの購入特典であるダウンロード音声を自分のスマートフォンに保存しておいて、これを車中でいつも再生して聴くようにしていました。

この英会話テキストの音声を聞き続けることについては、時折新刊を買ってレパートリーを増やしてはいたものの、同じ内容を何度も繰り返し聴くことが増えてきて、さすがにマンネリ感というか飽きてきた気持ちになっていました。
また車中に自分一人だけであれば、英会話のテキストを流し続けていても問題はないでしょうが、休日などに自分以外に子供を乗せている時には、さすがに英会話を聞かせ続けても楽しく思ってないだろうなという気がしていました。

そんな中で昨年あたりでしょうか、たまたまAmazon Musicアプリで聴いたお笑い芸人のポッドキャストが、とても面白くて気に入ったことがきっかけで、今では通勤時間に限らず運転時間中の9割以上は、いろいろなポッドキャストの番組を聴いているようになりました。その代わりに車の中で英会話を聴くことはほとんど無くなりましたが、NHK英語ラジオ番組のリスニングを継続しているので大丈夫なはずです(多分)。

車中でリラックスした時間を過ごしたいからでしょうか、現在私がよく聴いているポッドキャスト番組のジャンルは、やはりお笑いやバラエティーが主なのですが、最近はIT系、特にセキュリティ関係の番組を合間によく聴くようにしています。
こちらは日々の業務にも活用できそうな知識の収集を兼ねております。

私個人としては、やはりリーガルのソフトウェアをより良いものにしていくうえで、司法書士の業務や関連する法律の知識を深めていくことが重要だと、近年思いを新たにしているのですが、法律分野を扱うラジオやポッドキャストの番組はやはり数が少ないのでしょうか、良い番組がないか現在も調査中です。
その中で、
『あっ!司法書士に聞いてみよう!(宮城県司法書士会ラジオ番組) 』
という、宮城県司法書士会様が制作されているラジオ番組が、ポッドキャストでも配信されていることを先日知りまして、大変興味深く聴かせていただいております。
過去に放送された番組のバックナンバーも多数公開されておりまして、とてもありがたいことだと感じています。これからも楽しみに聞いていきたいと思います。

さて、近年ではYouTubeに代表される動画コンテンツの隆盛に押される形で、昔ながらのラジオや音楽ストリーミングといった、音声のみのコンテンツ配信を取り扱う業界については、あまり先行きが明るくないのではないかといった話も聞かれます。
その一方で、様々な番組がポッドキャスト専用のアプリだけではなく、Amazon MusicやSpotify等の様々な音楽プレーヤーアプリでも聴けるようになっているということは、やはり音声というメディアで表現されたコンテンツの需要自体は根強いものがあるようにも思われます。
今後この分野がどのように発展していくのか、私自身これからも様々なポッドキャストの番組を聴きながら、引き続き注視していきたいと思います。

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2026年3月16日 (月)

NTFSとexFAT、そして「なんとなく」の話

こんにちは。イノベーション開発部の万場です。

先日、開発用PCの内蔵ハードディスクを初期化する機会がありました。フォーマット形式を選ぶ画面で、私はexFATを選択しました。

理由は単純です。「なんとなくOS間の互換性が高そうだったから」。

USBメモリなどでよく見かける形式ですし、無難な選択に思えました。

ここで「フォーマット形式」について少しだけ説明すると、「NTFS」はWindows標準のファイル形式で、安定性やデータ管理機能に優れています。一方、「exFAT」はUSBメモリなどでよく使われ、Windowsと他のOSとの間でデータをやり取りしやすい形式です。

そのまましばらく使っていたのですが、あるときディスクの空き容量が思ったより減っていることに気づきました。大きな動画を保存したわけでもありません。原因は、開発作業の中で生成される細かいファイルが少しずつ積み重なっていたことでした。

調べてみると、アロケーションユニットサイズ(ファイルを保存する単位)が関係していました。ディスクは一定の大きさの“区画”でファイルを保存します。この区画が大きいと、小さなファイルでも大きな区画を丸ごと使うことになります。

「exFAT」はディスク容量によって、この区画サイズが比較的大きくなることがあります。そのため、小さなファイルが多い使い方では、見た目以上に容量を消費することがあります。

リーガルでは“権”をはじめとする様々な製品を開発しています。これらの製品を使用する環境でも、小さなデータファイルやログファイルは日々生成されます。通常は大きな差にならなくても、長く使う中で少しずつ影響が出ることもあります。

もちろん、「exFAT」が悪いわけではありません。他のOSとデータをやり取りする用途には便利です。ただ、Windows専用で使用するパソコンであれば、「NTFS」を選んでおくほうが用途には合っています。

フォーマット形式を選ぶ時間はほんの一瞬です。

ですが、パソコンを入れ替えるときや、新しいディスクを使い始めるときに、「このPCはどう使うのか」を少しだけ考えてみる。それだけで、あとからの安心感が少し変わるかもしれません。

今回の気づきはとても地味ですが、意外と身近な話でした。

Banba




2026年2月16日 (月)

改正民訴法の全面施行~民事訴訟のデジタル変革が実務を変える

 こんにちは、イノベーション開発部の門岡です。
 令和8年5月21日に改正民事訴訟法が全面施行され、日本の民事訴訟手続きは大きな転換点を迎えます。これは単なる「ペーパーレス化」ではなく、裁判実務そのものの在り方を変える本格的なデジタル変革です。弁護士、司法書士等の士業の皆さまにとっては、制度理解と同時に、日常業務を支えるIT環境の見直しが不可欠となります。

改正法の中核をなすのが、いわゆる「3つのe」です。これらは既に段階的に施行されています。第一に、訴状や準備書面等をオンラインで提出する「e提出」(e-Filing)。弁護士などの士業者については電子申立てが義務化され、書面提出は例外的な扱いになります。第二に、訴訟記録を電子的に管理・閲覧できる「e事件管理」(e-Case Management)。事務所のPCから記録を確認し、必要に応じてダウンロードできる環境は、業務効率を大きく高めます。第三に、ウェブ会議を活用する「e法廷」(e-Court)。口頭弁論や証人尋問へのオンライン参加が進み、移動時間や場所の制約は大幅に緩和されます。

システム面では、当初予定されていた新システム「TreeeS」への全面移行は、本年5月の改正民訴法全面施行時には見送られ、現行の民事裁判書類電子提出システム「mints」を大幅改修する方針が採られました。令和7年秋以降には電子送達や記録閲覧機能、令和8年3月頃にはペイジーによる手数料の電子納付機能が順次実装される予定です。実務は段階的にデジタル前提へと移行していきます。

この変化に対応するため、実務家が今から準備すべき点は明確です。まず、ID登録や資格証明など初期手続を早めに済ませること。次に、紙・押印・郵送を前提とした業務フローを、PDF管理や電子送達中心のフローへ再構築することです。特に電子送達は、相手方の閲覧または通知後1週間で効力が生じるため、迅速な確認体制が重要になります。さらに、裁判実務を支えるITスキルや支援ツールの活用も欠かせません。

これからの裁判実務は、「紙からデジタルへ」「法廷からウェブへ」と確実に進みます。
リーガルでは、こうした制度変更を見据え、士業の皆さまが安心して実務に集中できるソフトウェア開発・業務支援に取り組んでいます。迫り来るデジタル時代の裁判実務に向け、今こそ着実な準備を始めていきましょう。

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https://www.courts.go.jp/saiban/online/mints/index.html
裁判所ホームページ mintsの概要から画像引用

2026年1月26日 (月)

「地面師たち」と本人確認

こんにちは。イノベーション開発部の明です。

少し前に話題となっていたNetflixのドラマ「地面師たち」が気になって、一気見をしてしまいました。
話としては非常に重たいテーマでありながらも、不動産登記システムを開発している身としては、
決して他人事ではない作品だと感じました。

このドラマは、土地や建物の真の所有者になりすまし、巧妙な話術や偽造書類、
人間関係を駆使して不動産をだまし取る地面師たちの姿を描いています。
ドラマとしての完成度も高い一方で、「ここまで周到に準備されれば、騙されてしまうのも無理はない」
と思わせるリアリティがあり、背筋が寒くなりました。

特に印象に残ったのは、登場人物たちが“本物らしく見せる”ことに全力を注いでいる点です。
身分証、印鑑証明、権利証、周囲の関係者の証言まで揃えられると、
相手を疑うこと自体が失礼なのではないか、という心理が働いてしまいます。
しかし、その「疑わない空気」こそが、地面師にとって最大の武器なのだと痛感しました。

現実の不動産取引、特に登記を伴う決済の場面では、本人確認は形式的な手続きではなく、
取引全体の安全性を左右する極めて重要な工程です。
公的身分証の確認はもちろん、写真と本人の顔が一致しているか、受け答えに不自然な点はないか、
書類の内容に矛盾はないかなど、細かな確認の積み重ねが不可欠です。
司法書士の先生方が慎重に時間をかけて本人確認を行う理由も、改めて理解できました。

スピードや効率が求められる現代だからこそ、「念のため」の確認を省略しない姿勢が重要です。
「地面師たち」は、エンタメ作品でありながら、不動産取引の現場に携わるすべての人に、
基本を徹底することの大切さを強く訴えかけているドラマだと感じました。

リーガルが現在提供している「サインルーム」というクラウドサービスが本人確認機能、
電子署名機能を備えており、eKYCによる強力な本人確認処理でこのような書類偽造や、
本人のなりすましを防ぎます。
また、「立会決済支援サービス」というクラウドサービスでは決済現場での書類撮影(PDF化)、
オンライン申請までできまして、決済から申請までのタイムラグを最小限に抑えることが可能になります。

これらのクラウドサービスを組合わせすれば、「地面師たち」を失業に追いやれるのではないかと思いました。
是非司法書士先生方の現場でご活用いただければ幸いです。

Vs


(※画像は生成AIで作成しております)

2025年12月22日 (月)

子供へのSNS規制はどうなるのか

こんにちは、イノベーション開発部の津田です。寒い季節がやってきましたが、皆様いかがおすごしでしょうか。
さて、今回の記事ですが、法律関連で興味深かったものとして、つい先日発表されたオーストラリアの「16歳未満のSNS利用禁止」規制について触れたいと思います。。
昨今SNSの影響は大きく、子供たちの多くがSNSを使用する中、その悪影響も騒がれていましたが、ついに全面的に禁止する国がでてきたな~というのが、第一感想でした。

この規制で利用が禁止となったのは、TikTok、X、Facebook、Instagram、YouTube、Snapchat、Threads等の大手SNSサイトで、主な禁止基準として、

・プラットフォームの重要な目的が2 人以上のユーザー間のオンラインソーシャルインタラクションを可能にすることであるかどうか
・ユーザーが他の一部のユーザー、または全員とやり取りできるかどうか
・ユーザーがコンテンツを投稿できるかどうか

があり、YouTube Kids、Google Classroom、WhatsApp等はその基準を満たさないと判断されたため対象外とされたものの、基本的には大半の大手SNSサイトが禁止となりました。
 また、罰則についてですが、違反したとしても、子供や親は処罰されず、代わりにソーシャルメディア企業に重大な違反や度重なる違反がある場合に、最高4,950万豪ドル(3,200万米ドル、2,500万ポンド)の罰金を科せられることになります。

以上がざっくりした規制の内容なのですが、はっきりいってどこまで効果があるのか疑問です。悪事を働く人たちは必ず法の抜け穴を探しますし、規制してもどこまで効果があるのかわかりません。そもそも規制よりもSNSの危険性をもっと学校等で教えていくべきでは?とも思ったりします。罰則についても、元Facebook社幹部のスティーブン・シェーラー氏はAAP通信に語ったこととして、「メタ社が5000万豪ドルの収益を上げるのに約1時間52分かかる」ということからも、違反しても罰則の効果が薄いのでは?とも思います。

また、こういった規制により懸念されるのは、ユーザーの年齢確認に必要なデータの大規模な収集と保管がこれまで以上に行われる懸念はないのかと思いますが、規制の方が優先という現状があります。

こういった規制に関して、諸外国の動向に関しても興味をもったので調べると、デンマーク、ノルウェー、フランスは15歳未満のSNSの使用禁止を計画しており、スペインでは、16歳未満の子供のSNSのアクセスには法定後見人の許可を義務付ける法案を起草したりしています。一方、米国ユタ州では、18歳未満の子供が親の同意なしにSNSを利用することを禁止する試みが2024年に連邦判事によって阻止された例がありますが、やはり規制を試みようとしています。

この規制の流れが日本について飛び火するかわかりませんが、諸外国のプレッシャーに負けて規制に傾くにせよ、是非とも慎重に判断していただきたいものです。特に日本という国は、一度法律ができてしまうと廃止するのはかなり難しいので、十分な検討をする必要があると思います。

今となっては10歳から15歳までの子供のうち96%が何らかのSNSを使用しているとの統計があるとのことで、利用自体をさまたげるのはなかなか難しいと思いますので、上記でも少し述べましたが、規制するよりも、SNSの危険性をもっと学校等で教えていく方がより効果的で、上手に付き合っていくべきでは?と個人的思ったりしますが、はたしてどうなるのやら・・・・今後の動向について興味深く見守っていきたいと思います。

Tsuda


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