カテゴリ「イノーベション開発部」の196件の記事

2022年2月 7日 (月)

「メタバース」について

こんにちは。イノベーション開発部の明です。
この1、2年はリーガルクラウドサービスの開発に携わっているため、いろんなパブリッククラウドや仮想技術に触れる機会がありまして、よく「メタバース」という単語を目にするようになりました。
皆様は「メタバース」という言葉をご存じでしょうか。
語源は英語の「超(meta)」と「巨大な空間(universe)」を組み合わせた造語で、インターネット上の様々な仮想空間の総称や、仮想空間自体の名称として主に英語圏で用いられるようになっているようです。日本では「仮想空間」や「バーチャル空間」の方がしっくりくるのでしょうか。ちなみに中国では「電脳世界」に訳されているようです。
「メタバース」はSF映画の恰好の舞台として様々な映画やアニメに登場しています。「マトリックス」内の‟マトリックス”、「サマーウォーズ」内の‟OZ(オズ)”、「レディープレイヤーワン」内の‟オアシス”が有名なところではないでしょうか。
現実世界ではまだ映画の中のような広大な「メタバース」が存在しないかと思いますが、「メタバース」の基礎となるVR(バーチャルリアル)、AR(アシストリアル)、MR(マージッドリアル)、XR(クロスリアル)などの技術が既にあなたの身近に点在しているかもしれません。
昨年、SNS大手のFacebookがメタバース実現に向けて本格的に動き出したのが記憶に新しいです。
ただ、技術的な壁以外に、プライバシーや法的な側面で解決しないといけない問題がまだまだ山ほど残っています。そのため、すぐさまメタバースの世の中になるとは思いませんが、スマートフォンの普及のように、近い将来に実現されることを大いに期待しています。

この2年間、新型コロナの影響で、世の中での仕事の仕方がガラッと変わったかと思います。テレワークが増え、非対面形式のやり取りがニューノーマルになりつつあります。
今後弊社が提供するクラウドサービスでもこういった変化に対応できるように、しっかり士業の先生方、補助者の方々をサポートしていければと思います。近い将来、クラウド上の仮想オフィス内で、先生方のアバターと依頼者様のアバターがリアルの世界と同じように自由にやり取りができるようになるかもしれません。

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2022年1月11日 (火)

時代の変化について

イノベーション開発部の津田です。ここ数年は夏から秋を通り越して、いきなり冬になっているような気がします。ただ最近は緊急事態宣言が解除されたこともあり、少し外に出かけるようになったものの、寒くて結局家でこもる日々が続きそうです。
今回は実家からのなにげない連絡で懐かしくなったので、MDという媒体について一つ書きたいと思います。実家にある私の部屋はもはや荷物置き場となっており、スペースを空けるため私物でいらないものは処分してねと家族から催促される日々です。その際に親から聞かれたのは、実家に置いてきたMDを処分していいか?ということでした。。一瞬「MD?なんだっけ?」となりましたが、そういえば学生時代にMDで音楽を聴いていた時期があり、わざわざCDの中身をMDに移していたりしたなと思い出してきました。
そのことから少し興味が湧き、少し調べてみると、MD(MiniDiscの略称)はCDより一回り小さい64mmのカートリッジ式で、1992年に製品化が始まり現在にいたりますが、最近ではほとんど生産されておらず、MDを再生できる製品を作成していた最後の一社も2020年に販売終了したとのことでした。そもそも一昨年まで生産していたことに驚きましたが、たぶん今の10~20代の方はMDの存在を見たことすらないと思います。案の定、昨年入社した20代の同僚にMDについて聞いてみると、その存在すら知らず、さらにビデオテープの存在もほとんど知らなかったので、衝撃を受けました。時代は変化したなとしみじみ思います。。。
MDに話を戻しますと、ピークであった2000年以降はデジタル化に押され、ダウンロードできる音楽サービスの登場によってだんだんと姿を見なくなった気がします。当初はCDに変わる製品として大々的に生産されたものの、結局CDが残ってMDは無くなり、今となってはさらに古い媒体のレコードやカセットテープの方が生産されていると聞きます。
私個人としては、学生時代にポータブルCDプレイヤーを持ち運んでいたため、一回り小さくなったMDプレイヤーに最初は感動したものです。しかし、やはりMDで販売されている商品自体が少なすぎたのと、CDからMDにコピーして聴くより、音楽を大容量HDDにすべて保存できるiPod等の方が便利だったので、使わなくなった気がします。
時代を経るごとに次々と新しい技術やサービスが生まれ、また新たなものに置き換わっていくことで進化していきますが、それも今までの積み重ねの結果なんだと改めて感じました。いずれにせよ、とても感慨深いものでしたので、最後にMDに保存した懐かしの曲を少し聴いてから、処分しようかと思っています。

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2022年1月 4日 (火)

パラダイムシフト

イノベーション開発部の大島です。
一昨年からのコロナ騒動はようやく人心地をついた感じがありますが、まだまだ油断ができない世情です。皆様お気を付けくださいね。
このようなご時世ではあることも関係があるのでしょうが、最近世の中のシステムが大きく変わってきていることを感じます。私事ではありますが昨年の年始に電気自動車(EV)を購入しました。当たり前のことですが今まではガソリンスタンドに行かないと給油できなかったものがEVの場合は自宅で充電することができるようになりました。(ちなみに画像は自宅で充電している最中のものです。今回はお昼に撮影しましたが通常は夜間に充電しますのでまさに寝て起きると充電されていることとなります。)昨今のガソリンの高騰を見てみると、結果的ではありますがそれほど影響を受けないということに自動車ユーザーとしては衝撃を受けています。EVのデメリットとして長距離の運転が思ったよりもできないということがありますが、自宅を中心にドライブをする程度であれば大きなデメリットにならないということも乗り始めてからの気づきでした。

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ITの世界でも数年前からクラウドなどのWeb技術を中心としたシステムやスマートフォンを中心としたモバイル環境が当たり前となってきています。作る方としては今までの知識があまり役に立たないことも多く、日々新たな勉強を続けています。当然作る側だけで完結するわけではありませんので、使う側であるエンドユーザーの皆様も一から使い方の覚え直しが発生していることでしょう。
このように社会システムが大きく変わっていくことをパラダイムシフトと言います。ちなみにWikipediaによると以下のように記述されています。
「パラダイムシフト(英: paradigm shift)とは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをいう。」
つまり、今までの価値観が大きく変わった時に使われる言葉です。元々は産業革命の時代、それまでは手作業だったものが機械化により生産性が大きく向上され、社会インフラ自体が大きく変わったというこの変革のことを指したようです。
今回のコロナ禍では社会インフラとしての大きな変化はありませんでしたが、在宅でのリモートワークなど社会における価値観や働き方などが大きく変化しつつあると感じています。ここ数年クラウドをはじめとしたインターネット技術の利用やAIなどの技術革新により、今までは決まった場所でしかできなかった仕事や人間でしか判断できなかった事柄が機械によってサポートされるなど技術面での変革が成されつつあります。

弊社も先月から司法書士システム“権”のソフト保守ユーザーさま向けに新しいクラウドサービスを開始しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.legal.co.jp/products/tikara/rss_vc/rss_vc.html#1
https://www.legal.co.jp/products/tikara/smart_premium/smart_premium.html
現在の大きなパラダイムシフトの渦の中で私たちも色々と試行錯誤を行っていきたいと考えております。少しずつ価値観が変わっている社会に対応すべく努力を続けていきますので、今後ともよろしくお願い致します。

2021年12月13日 (月)

載せ替えコストについて

こんにちは!開発部の橋村です。
立冬以来、当地愛媛はめっきり冷え込んできましたが、皆様お変わりありませんでしょうか。
私の方はといえば・・・寒さのせいというわけではないと思いますが、先日、10年来乗り続けていた車が壊れてしまいました。中古車に買い換えることにして、それまでの間代車をお借りしているのですが、悲しいことに、代車の方が私の車よりも遥かに高性能なのです。
加減速・ステアリング・燃費ともに向上していますし、ちょっとした細かいカーアクセサリ類も工夫の塊のようで思わず唸ってしまうこともしばしば。
当地の郊外部では車がないと移動がままならないのですが、これまで車を出すのがなんとなく億劫だったところ、むしろ車に乗るのが楽しみで、すっかりフットワークが軽くなったような気がします。

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さて、ものが壊れるときは一斉に壊れると聞いたことがありますが、これまた10年来愛用していたPC用のキーボードも壊れてしまいました。なにせ仕事で使うものですから、近場の電気店で急遽代替えの製品を購入したのですが、キーとキーの間隔や配置が異なるために打ち間違いが頻発。著しく作業効率が下がってしまったので、結局中古の同型機材を購入し直す羽目になりました。

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ここでふと不思議に思ったのですが、両方とも10年以上使い慣れた機材であるのに片やすんなりと載せ替えが進み、もう一方は載せ替えに失敗。この差はなんだろうと。
もちろん価格や規模の違いはありますが、ちょっと調べてみると、こういうのを「習慣の慣性」と呼ぶらしく、体に染みついた感覚を変更したり、未経験の機材を操作したりするのは、なかなか容易ではないようです。

結局、得られるメリットよりも、自分の感覚や習慣を変更するコスト(デメリット)の方が大きければ、だいたいの場合載せ替えは失敗する、ということでした。言われてみれば簡単なことですが、実際に体験してみると新鮮です。

ICTの世界ではコロナ禍以来、ビデオ会議が普及したり、リモート環境が整備されたりと状況がめまぐるしく変化してきている感があります。さまざまな新技術・新サービスが溢れている時期ではありますが、自分自身、新機能と互換性のバランス等を考えて製品選択をしていくのと同時に、ものを作る側の人間としても気をつけていきたいと思った次第です。
これから寒い日が続くことになろうかと思います。皆様くれぐれもご自愛くださいますよう。

2021年11月15日 (月)

新サービス誕生~RSS-VC

こんにちは。イノベーション開発部の西山です。
秋が深まってまいりました。この季節、美味しいものが色々ありますね。
先日、秋の味覚の1つ、栗を入手しました。まずは定番の栗ご飯。ホクホク美味しくいただきました。あとは、少し時間をかけて、渋皮煮をコトコトと。
普段はあまり手間暇かけることができませんが、たまにはこうして、季節ごとの味わいを楽しんでいきたいと思います。

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さて、11月10日より、弊社の新しいサービスとして、RSS-VC(公的個人認証有効性確認サービス)の提供を開始いたしました。
RSS-VCは、公的個人認証の電子証明書の有効性確認を行うことのできるサービスです。

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非対面業務の拡大や電子証明書の普及等により、登記の添付書類等を、書面ではなく電子文書(PDF)で作成することが、今後ますます増えていくものと思われます。
受け取ったPDFに公的個人認証の電子証明書で電子署名がされている場合、これまで“権”の機能で有効性確認を行うことができませんでしたが、RSS-VCのサービスを利用すると、弊社クラウドサービスから株式会社NTTデータ経由で地方公共団体情報システム機構へオンラインで有効性確認の照会を行い、簡単に有効性確認を行うことができるようになります。
サービスについて詳細は、弊社ホームページをご覧ください。(RSS-VCは、“権”ソフト保守サービス加入者様限定の有償サービスとなります)

是非、便利なRSS-VCをみなさまの業務にお役立てください。

2021年11月 1日 (月)

古いPCでも大丈夫

イノベーション開発部の長野です。
お久しぶりになります。皆様お元気でしたでしょうか。今回もよろしくお願いいたします。

では、まずは最近びっくりしたことから。
それは、「希ガス」が「貴ガス」になっていたこと。
「希ガス」といえば第18族の「不活性ガス」ですよね。周期表を縦に上から、「へ(He)いね(Ne)ーちゃん、あれ(Ar)して、これ(Kr)して、...」と下品な語呂合わせで覚えた元素です。「貴ガス」に変わったことを知ったきっかけは、何の気なしに見ていたある動画サイトの化学系動画でした。
動画に「貴ガス」とありましたので「変換ミスか?」と思いましたが、そこは脊椎反射で突っ込んではいけません。
情報リテラシーを教育されている環境で生活している私は、一次情報が無いか検索します。
当然、普通に検索に引っかかりました。
調べてみますと、英語では2005年に「rare gas」から「noble gas」へと呼称変更の勧告があり、日本でも2015年に「希ガス」から「貴ガス」への表記変更が提案されているそうです。
高校生の娘に聞いてみますと、「両方の漢字で習った」とのこと。日常では使わない言葉ですので、まあ、知らなくても大丈夫、こんなものでしょう。しかしながら、「希ガス」も「貴ガス」もヨミは「キガス」。なんか、少しニヤっとしてしまいました。

ここからが、今回の本題です。
全国的に進んでいるリモートワークですが、リーガルでもリモートワークを活用して仕事をしております。私の場合、隔月で出社、リモートワークと気分を変えながら仕事をできているのですが、
リモートワークの問題の1つが自宅での仕事環境になります。色々な観点で自宅にリモート環境を整えることになりますが、
・会社と同じように仕事ができる環境を自宅で整えられるか
・秘密情報を漏洩しない環境を自宅で整えられるか
が、まず考えられることかと思います。
で、いきなり私の結論ですが、リモートデスクトップでいいじゃない、ということになりました。
おそらく、多くの皆様がこのリモートデスクトップの機能を用いてリモートワークを行なっているかと思います。ここで気をつけるのは、会社のコンピュータに接続する箇所がセキュリティの穴になる、ということです。
VPNで自宅のコンピュータと会社とを繋ぎ、リモートデスクトップで会社のコンピュータの画面を自宅のPCの画面に表示します。このVPNの接続部分がセキュリティーの穴になります。
一番まずいのは、自宅のPCを家族で共有していて、VPNのパスワードを設定している場合です。
セキュリティーホールは大概の場合、操作する人間側にあるものです。
少なくともパスワードは毎回入力するようにしなければいけませんし、PCも共有は止めたほうがいいでしょう。私の自宅で使っているPCは私専用ですので、あとはVPNの接続パスワードを毎回入力するようにすれば、まずその部分で問題になることはありません。

そして、さらに今回の話題になるのですが、私の使っているPCは息子のお下がりで10年ほど前のPCなのです。

Pc



そのPCでもリモートワークに普通に使えているのです。リモートデスクトップは画面だけ自分のPCに呼び込んで表示し、例えばプログラムの実行や、開発でしたらプログラムの作成など重たい処理は会社のPCが担当します。ですので、画面の表示ができる性能があれば自宅のリモートワークPCとして成り立つわけです。
少し前のシンクライアントっていうやつですかね。昨今は、クラウド何とかっていうサービスがはやっておりますが、そうなると手元にあるPCやスマートフォンは画面を表示することに専念すればいいのですね。リーガルも今後は様々な技術を利用して、便利で皆様のPCにも優しいサービスを展開していきたいと思います。では、また次回まで。


2021年10月11日 (月)

I'm Feeling Lucky

おひさしぶりです。イノベーション開発部の野村です。

早速ですが、みなさんは調べたいことがあるときはどうしていますか?私の場合はまずインターネットで検索をすることから始めます。もちろんそれだけで解決できなかったときには本を買ったりするのですが、その場合もどのような本が良さそうかを検索しますので、もはやインターネットが無いと調べものもできません。
インターネットで調べものをすることを「ググる」と呼ぶこともあります。アメリカでも「Google it」と呼ばれているようで、インターネットの検索には、多くの人がGooleを利用して検索をしていることが分かります。私もその一人です。
スマホ用のGoogle検索には無いのですが、PCのブラウザでGoogle検索のページを表示すると「I'm Feeling Lucky」という検索ボタンがあることを知っている方も多いと思います。「I'm Feeling Lucky」は直訳すると「私は幸運を感じている」ですが、この検索ボタンから検索を行うと、Googleが最も確度の高いと判定したページを直接開いてくれます。
通常の検索をした場合は、検索結果の一覧が表示されますので、その中から必要なページを判断するのはユーザーの役割です。「I'm Feeling Lucky」で検索した場合は検索結果の一覧が表示されませんので、必要なページを判断するのはGoogleが行ってくれます。
実は、検索結果の一覧の先頭にあるページを直接開いているだけですので、検索条件によっては意図しないページが表示され、必要なページが表示されるのは本当に「幸運」なときだけとなることも多いです。正直あまり使い勝手が良い機能ではないのですが、私はこのボタンをGoogleが用意しているという事実にGoogleの強い意志を感じています。

Googleの検索ページには、下の方に「検索の仕組み」というページへのリンクが用意されており、どのようにして検索を実現しているかを分かりやすく説明してくれているのですが、そこに「Google の使命は、世界の情報を整理して誰もが便利に利用できるようにすることにあります。」と書かれています。Google検索エンジンは常に進化し続けており、世界中の人々の検索結果や各ユーザーの場所や嗜好などあらゆる情報を分析して、より精度の高い検索結果になるように何千人もの研究者が日々研究を進めています。ユーザーの考えを想定して結果を見つけ出すことは不可能に近いことだと思いますし、そもそも答えが無いこともあります。それでもいつかは実現するんだという気持ちが「I'm Feeling Lucky」という機能に込められているのではないでしょうか。

リーガルでも「お客様への誓い」として使命を掲げています。私もこの使命を実現できる製品を開発をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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2021年8月23日 (月)

ネットとアプリでお手軽英語学習

こんにちは、イノベーション開発部の大西です。
唐突ですが、「ああ、若いうちにもっと英会話を勉強しておけばよかった。英語が全然聴き取れないし、話せない。」という個人的な思いが募り、そしてついに一念発起!平日の昼休みにNHKの「ラジオ英会話」や「ビジネス英語入門」、「実践ビジネス英語」の各番組を聴き始めたのが3年前でした。現在4年目に入ってなお継続中で、2021年4月から改めて「ラジオ英会話」と「ラジオビジネス英語」を毎週欠かさず聴いています。

私がもっとずっと若かったころは、「ラジオ英会話」等の語学番組を聴くためにはラジオの実機を用意しなければならず、また本放送を聞き逃してしまった場合、割と高額なCDを購入しなければその回の音声を聞くことができませんでした。というわけで、かつてはNHKのラジオ番組を聴いて英語学習を継続するためには、実は結構高いハードルがあったと言えるでしょう。

しかし現在では、PCやスマートフォンでインターネットに接続すれば、NHKのWebサイトらじる★らじる にアクセスして、現在放送中のラジオ番組を無料で聴くことができるようになりました。
またスマートフォン向けのNHKゴガクアプリをインストールすれば、本放送の翌週1週間分の番組内容を、自分の好きな時間にこちらも無料で聴くことができます。

技術の進歩とネットの普及によって、このように英語を学習するための環境は、現在では以前と比較にならないくらい身近でお手軽なものになりました。もちろんNHKの語学講座の放送以外にも、ポッドキャストや動画配信、また英語学習専用のアプリなど、好みやニーズに合わせて好きなものを選んで、個人のスマホで簡単に始めることができます。NHK語学番組での学習は、ネットで利用できるようになったとはいえ、昔ながらの「テキストを片手に、毎日決まった時間に番組を聴く」という学習スタイルは基本的に変わりありません。番組の放送時間に縛られることになる点は、他の学習方法と比較するとデメリットに感じるかも知れませんが、一方で学習を習慣化するという点では大変優れていると思います。

さて、このようにしてラジオ英会話の番組を聴き続けて3年以上経過しましたが、果たして自分の英語のスキルがどのくらいレベルアップしたのかというと、正直よく分かりません(笑)。確かに語彙が増えてリスニング能力も向上したという実感はありますが、業務や私生活において英語で会話する必要に迫られているわけではないので、やはり会話の実践という面では若干不足していると感じています。
しかし私が現在担当している業務はシステム開発やプログラミングであり、これ以上英語学習に時間をかけ過ぎると本業の方に支障が出ないとも限りません。おそらく今後は、システム開発に必要となる情報や知識が英語での動画コンテンツとして配信される割合がますます高くなってゆくと予想されますので、そういう意味ではリスニング能力の向上だけでも十分仕事で役立つとは期待しているのですが…
まあそもそも何かに強制されたわけではなく、私自身が個人的に始めた英語学習なので、半分実用・半分趣味というスタンスを維持しつつ、いつか自分が満足する時が来るまで続けていきたいと思います。

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2021年7月26日 (月)

PPAPについて

こんにちは、イノベーション開発部の万場です。
皆様、PPAPという言葉は聞いたことがありますか?
数年前に流行した芸人さんの楽曲が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。

今回お話するPPAPは電子メールにファイルを添付する際に「パスワード付きzipを送信」、「パスワードを送信」の2回に分けて送信するセキュリティ手法です。昔から存在する簡単な手法のため「使ったことがある」、「以前は使っていた」という方が多い手法かと思います。

本当かどうかは分かりませんがWikipediaによると楽曲のPPAPという響きが「プロトコルっぽい」という理由から、
P:「パスワード付きZIPファイルを送ります」
P:「パスワードを送ります」
A:「暗号化」
P:「プロトコル」
の頭文字から日本情報経済社会推進協会によってPPAPと名付けられたそうです。

しかしこの手法では暗号化されていない電子メールを使用し、同一の経路でファイルとパスワードが送信される事になるため、盗聴リスク等が高く情報セキュリティとしてはあまり意味がないものとして問題視され、近年では見直しの動きもあるようです。
このようなリスクへの対処として、例えば弊社システム「電子認証キット(電子認証システム)」の暗号化機能では公開鍵暗号方式と呼ばれる方式を利用する事ができます。
公開鍵暗号方式では公開鍵(暗号化する鍵)と秘密鍵(暗号化を解く鍵)を別にする事で、相手に渡すのは公開鍵のみとなり、盗聴のリスクを格段に減らす事ができます。
また、暗号化の機能として複数の公開鍵を使用することができ、宛先に指定した複数の相手がそれぞれの秘密鍵でファイルを開くことができます。

PPAPと比べて少し手間となりますが重要情報を扱う場合にはより安全性を重視した運用を心がけることで、より安心してご利用いただけるかと思います。

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2021年7月 5日 (月)

裁判手続のIT化について

こんにちは、イノベーション開発部の門岡です。
今回は、「裁判手続のIT化」についてお話ししたいと思います。
裁判手続のIT化につきましては、2021年2月19日に法制審議会民事訴訟法(IT化関係)部会により、「民事訴訟法(IT化関係)等の改正に関する中間試案」が取りまとめられました。
中間試案では、訴状などの書類データのオンライン提出や、訴状や判決文といった記録を電子データで一元管理すること等が提言されています。
中間試案については、パブリック・コメント(2021年5月7日まで実施)の手続きを経た後、さらに民事訴訟法(IT化関係)部会で審議され、2022年には民事訴訟法の改正案が取りまとめられる見込みです。
裁判手続のIT化については、これまで「3つのe」と「3つのフェーズ」に整理され、議論されてきました。
まず 「3つのe」の内容としては、①訴状等の書面や証拠をオンラインで提出すること等(e提出)、②訴訟記録をオンラインで確認し、期日を管理すること(e事件管理)、③オンライン上で口頭弁論期日等を開催すること(e法廷)、が挙げられます。
次に 「3つのフェーズ」(3つのプロセス)としては、①現行法の元でのウェブ会議・テレビ会議などの運用(フェーズ1→e法廷)、②新法に基づく弁論・争点整理等の運用(フェーズ2→e法廷)、③オンラインでの申立て等の運用(フェーズ3→e提出・e事件管理)が挙げられます。

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 ※法制審議会民事訴訟法(IT化関係)部会第1回会議の参考資料から引用


裁判手続のIT化の本丸は、フェーズ3、すなわち3番目のプロセスに挙げられているe提出とe事件管理になります。
日本においても、あと数年するとオンラインによる訴状の提出などがスタートしそうですので、今後の民事訴訟法(IT化関係)部会での議論が楽しみです。

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