カテゴリ「イノーベション開発部」の225件の記事

2020年2月10日 (月)

配偶者居住権について

こんにちは、イノベーション開発部の門岡です。
今回は、今年4月1日から施行されます「配偶者居住権」についてお話ししたいと思います。
配偶者の一方(被相続人)が死亡した場合に、他方の配偶者(生存配偶者)は、住み慣れた建物に居住し続けることを望むケースがあります。ところが、遺産分割協議の結果それが叶わなくなったり、建物を相続できたとしても、相続税を納めるために建物を売却しなければならなくなったりするケースがあります。高齢化社会が進んでいる現在、そうした配偶者の居住権を保護すべき社会的要請が大きくなっています。


※法務省HPより引用

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今回施行されます「配偶者居住権」は、配偶者が被相続人所有の建物に仮に所有者が変更されたとしても、終身又は一定期間という比較的長期の間、無償で居住を続けることができる権利を言います。
配偶者は、被相続人の財産に属した建物に相続開始の時に居住していた場合において、「遺産分割」又は「遺贈」により配偶者居住権を取得するものとされたときは、その居住していた建物の全部について、無償で使用及び収益をする権利(配偶者居住権)を取得します。配偶者居住権は、配偶者に無償で長期の使用収益権を認める一方、配偶者居住権を相続財産の一部と構成し、配偶者は自己の具体的相続分から配偶者居住権の財産評価額を控除した残額について財産を取得することになるため、所有権そのものを遺産分割又は遺贈により取得する場合に比べ、相続税額を抑制することができます。
配偶者居住権は、賃借権類似の権利ですが、賃借権と異なり、①居住建物の所有者は、配偶者に対して配偶者居住権の設定の登記を備えさせる義務を負い(改正民法1031条1項)、②対抗要件を登記のみとし、建物の占有をもって対抗要件とはしていません。なお、配偶者居住権の登記手続きは、原則として配偶者(登記権利者)と居住建物の所有者(登記義務者)との共同申請によることになります。
リーガルでも、司法書士システム“権”において、「配偶者居住権」に関する書式を装備する予定でおりますので、よろしく願いいたします。

2020年2月 3日 (月)

オンライン申請における特殊な括弧や記号の入力方法

こんにちは。開発を担当している重松と申します。
本日は、オンライン申請における特殊な括弧や記号の入力方法についてお話したいと思います。具体的には、新株予約権の払込金額の算定方法に関して、例えば次のような式を記載する必要が生じた場合、ご苦労されている方も多いのではないかと思いますので、これらの複数行にわたる括弧や特殊な記号の入力方法についてご説明いたします。

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手順は以下のようになります。
①申請用総合ソフトの登記すべき事項(別紙)の入力画面で「漢字検索」をクリックします。

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②漢字検索画面が表示されますので、まずは、左側の括弧の入力方法についてご説明します。
「読み」の欄に「けいせん」と入力し「検索」ボタンをクリックします。

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③「>」ボタンをクリックして、2ページ目に移動すると次の画面が表示されますので、〇印の文字を選択し、「確定」をクリックします。

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④申請用総合ソフトでは、次のように表示されますので、改行して再度漢字検索画面を表示します。

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⑤次に②と同様に「けいせん」で検索し、「>」ボタンをクリックして3ページ目の〇印の文字を選択し、「確定」をクリックします。

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⑥④の画面になりますので、改行し、再度漢字検索画面で同様に「けいせん」で検索し、「>」ボタンをクリックして2ページ目の〇印の文字を選択し、「確定」をクリックします。

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⑦登記すべき事項の入力画面では、次のように表示されます。
ここでご注意いただきたいのは、</外字>の後ですぐ改行されているとレイアウトが正常に表示されないようですので、</外字>の後に全角空白を入れるか、文字を入力する必要があるようです。

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⑧以上で左側の括弧は完成です。プレビューすると次のように表示されます。

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ちなみに、2行にわたる括弧の場合は上記③と⑥の組み合わせで作成できます。
⑨同様に右側の括弧も、「けいせん」で検索して2ページ目の図Aと3ページ目の図B、2ページ目の図Cにある文字の組合せで作成できます。
図A

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図B

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図C

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⑩2行にわたる括弧の右側の場合は、上記図Aと図Cの組み合わせで作成できます。
また、-qtや-rtなどの特殊な記号は、「とくしゅもじ」で検索して38ページ目まで移動した画面に表示される次の文字を利用すると入力できます。

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⑪以上を駆使して入力すると、括弧に囲まれた部分はプレビューでは以下のように表示されます。

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右側の括弧がずれていますね。入力としてはこれで正しいのですが、1/2の右側の特殊文字が通常の文字とチッピ(文字幅)が違うため、申請用総合ソフトのプレビューではずれて表示されてしまうようです。某法務局にも確認してみたのですが、括弧の入力方法は正しいようですが、法務局も申請用総合ソフトの細かな点までは分からないようで、オンラインの場合は、記載できない数式部分はとばして記載し、添付書類を提出する際に挿入箇所と挿入する数式を記載した紙を提出してもらえれば良いとのことでした。トホホ。。。
せっかくここまでご覧頂いたのに歯切れが悪くて申し訳ありませんが、入力方法も複雑ですので、数式を紙に記載して出される方が良いかもしれませんね。もしデータとして提供を求められた場合は、上記の入力方法を参考にしていただけますと幸いです。


2020年1月27日 (月)

5Gについて

こんにちは、イノベーション開発部の万場です。
今回はスマートフォン等の通信システムについて書かせていただきます。
現在主流となっている通信システムは4G(第4世代移動通信システム)と呼ばれ、2012年ごろからスマートフォンやタブレット等で使用されるようになりました。
当時は前世代である3G(第3世代移動通信システム)と比較して圧倒的な速度に感動したものですが、今年、2020年の春から次世代である5G(第5世代移動通信システム)が実用化されるそうです。
さて、今回の5Gで何が良くなるかという事ですが、総務省によると
・最高伝送速度が4Gの100倍
・範囲内で同時に接続可能な機器数が4Gの100倍
・遅延が4Gの10分の1
といった強みがあるそうです。
伝送速度が上がる事によってブラウジングや動画、音楽などの視聴が現状よりも快適になり、同時接続機器数が増える事でイベント会場などで回線が混み合って通信できないといった事が軽減され、今年開催される東京オリンピックの競技会場や災害発生時にも同時接続数が増えることの効果が期待されています。遅延については遠隔操作や自動運転等のリアルタイム性が必要なものに対して効果を発揮します。
現在ではリーガルの製品にもスマートフォンやタブレット端末で使用できるものが登場し始めておりますので、このような通信環境の進化によって、動作が快適になるだけでなく、新たな機能の追加などが出来るようになります。リーガルでは時代に合った製品やサービスを提供し続けられるように努めてまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

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2019年12月23日 (月)

フィリピンでGRABを使ってみた件

こんにちは。イノベーション開発部の明です。

少し前のことですが旅行でフィリピンのセブ島に行ってまいりました。青い空とエメラルドグリーンの海に囲まれて、体も心もリフレッシュできました。往復の飛行機やホテルまでの送迎については事前の手配をしていましたが、現地での移動手段だけは自分でなんとか確保しないといけませんでした。フィリピンは英語圏ではありますが、自分は拙い英語しか話せないのと、心配性な性格のため、出発前に現地の交通手段についていろいろ調べてみました。現地でよく使われている移動手段はジプニという乗り合いミニバンです。値段も安く、走っている台数も多いので、現地では日常の足となっています。ただ乗り合いであるため、スリに合うリスクが高いのだそうです。
セブ島には電車やバスなどの公共交通機関がないため、あとはバイクタクシーと普通のタクシーになります。幸いフィリピンの物価が安く、タクシーの初乗り料金が40ペソ(80円程度)ですので、セブ島での移動手段はタクシーにすることにしました。ただ、先ほども書きましたが、私は拙い英語しか話せないので、タクシーを利用するにしても目的地をちゃんとドライバーさん(現地の方)に伝えられるかどうか。。。
そこでWEBサイトでGRABというフィリピンで使える配車アプリを見つけました。

GRABは東南アジアのいろんな国で使えるタクシー配車サービスのアプリです。
使い方はすごくシンプルで、GPSと連動しているので、自分の現在地と目的地を入力して、希望する車種(4人乗りか6人乗り)を選択すれば、GRABのシステムが自動的に近場にいるタクシーをマッチングしてくれます。また、現在地と目的地を入力しているので、だいたいの料金も最初から教えてくれるため、悪徳なタクシードライバーによるぼったくり請求のリスクもほぼありません。さらに、システムに登録した目的地はそのままタクシードライバーに事前通知しているので、私のような現地の言葉に通じない観光客でも、極端に言うとタクシードライバーさんと一言も話さなくてもちゃんと目的地まで連れて行ってくれます。アプリにクレジットカードの登録もできるようで、登録すればタクシー運賃の支払いもアプリ内で完結できて小銭や釣り銭問題も解決です。

実際現地で使ってみたのですが、上記の通り操作もシンプルで、配車も早く、すごく清潔な車内で、ドライバーさんも親切な方でした。タクシーを降りて後は、GRABからタクシードライバーへの評価リクエストが来ました。笑顔もサービスも素敵でしたので、もちろん☆×5を付けました。一つ面白いと思ったのは、お客様がドライバーさんに対して評価することは普通ですが、GRABの場合はドライバーさんがお客様に対しても評価を付けられるようになっています。あんまりにも酷い評価ばかりのお客様の場合、そのうちどのタクシーも乗せてくれないこともあるのでしょうか。(笑)

皆さんも東南アジアに行かれる際は、機会があればぜひGRABを利用してみてはいかがでしょうか。

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2019年12月 2日 (月)

いつの間にか日本に取り入れられたイベントたち

こんにちは。イノベーション開発部の津田です。最近とても寒くなってきて、秋を通り越していきなり冬が到来した気がしますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回はここ数か月の間、日本人にはそこまでなじみがないにも関わらず、大々的にとりあげられている、私自身とても興味深いと思った2つのイベントについて書きたいと思います。
 それは10月31日に行われたハロウィンと、11月の末に行われたブラックフライデーです。まずハロウィンについてですが、東京ディズニーランドで行われる盛大なパレードや、渋谷での仮装パーティが話題になると思います。最近ではリーガルの地元の松山でも仮装する人たちがいるぐらいで、かなり日本に浸透してきていると思います。本来は秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出すためといった宗教的な意味合いのあるアメリカ発祥のイベントですが、珍しくキリスト教に何ら関係がないのが特徴的です。主に子どもたちが仮装して近隣の家々を回ってお菓子をもらったりする風習があるというのも面白いイベントだと思います。私自身子供の頃、アメリカでハロウィンに参加した経験があり、当日は学校のクラスメイト達と仮装して近隣の家を回ってお菓子を貰えてとてもうれしかったのですが、それから数十年後、ハロウィンのハの字もなかった日本に突然取り入られ、お菓子をもらうことはないものの、仮装する人がかなり増えてきたのをテレビ等でみると、とても懐かしい気持ちになります。 
 次にブラックフライデーなのですが、ハロウィン以上に日本にまったくなじみがなく、主にアメリカのサンクスギビングデー(感謝祭)の翌日に、小売店などで大規模な安売りが実施されるイベントで、由来がとても興味深いイベントです。このイベントは現在ハロウィンほど日本に浸透してるとは思えませんが、最近のテレビCMや通販サイト等のページで大々的にブラックフライデーセールという言葉を使うようになってきて、数年後にはかなり浸透しているのではないかと思います。
 以上の二つのイベントなのですが、なぜこれらのイベントがここ数年で大々的に取り入れられたのかとても不思議です。いまさらとも思いますが、やはりクリスマスや年末商戦までの間を埋めるための商業戦術なのでしょうか?。そのあたりがとても興味深いです。
 この二つのイベントは主にアメリカのみが行っていたイベントなので、今後は他の国のまったく知らないイベントが日本の行事空白期間に取り入れられるのを期待しています。

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2019年11月11日 (月)

クラウドの進化と驚き

イノベーション開発部の大島です。
今回はちょっとした四方山話をしたいと思います。
先日IT関係のネットニュースを見ていたところAmazonのデータベースをOracleDBから自社のクラウドDBに移行したというものがありました。(ちなみにOracleDBとは権などで利用しているAccessやSQLServerの親戚だと思っていただいてかまいません。)
このニュースを取り上げたのは2つの驚きポイントがあったからです。1つ目は本格的にクラウドデータベースの利用が始まってきたことです。個人的にクラウドはインターネット上に存在しているためにスピードや信頼性の面でいまひとつ不安であるという問題があるのでは思っていました。それが近年では物理的に遅い問題はあるにせよ、仮想化技術の進歩から信頼性などがかなり改善したものとは聞いていましたが、Amazonのような巨大なデータベースが運用できるまでになっていたとは驚きでした。
2つ目は「75PB」という容量の大きさです。記事を見た瞬間は「PB」を「プライベートブランド」の略と見てしまいましたが当然そうではありません。これは「ペタバイト」の略となります。ちなみに単位は下のようになっています。
 メガバイト(MB) 1,000 KB
 ギガバイト(GB) 1,000 MB
 テラバイト(TB) 1,000 GB
 ペタバイト(PB) 1,000 TB
少し前まではHDD容量が500GB程度だと思っていましたが、最近は2TB程度が普通になってきています。当然サーバーはもっと大容量だと思いますが、「PB」という表記が驚きであるとともにクラウド上に構築、利用可能であることにも驚きです。弊社サービスも家族信託などでクラウド利用を開始していますが、今回のクラウドデータベースのように技術の進歩によって益々クラウドへの移行がより進んでいく可能性は十分にあると思われます。その際には既存のシステムを移行するだけでなく、音声認識やVRのようなクラウド環境ならではの技術を利用したサービスや機能など、新たな付加価値を生み出すことができれば面白いかもしれません。(これらは夢物語ではなく、実際に公開されているAPIサービスを利用すると構築することが可能なものもあります。)
開発的には今までの知識がそのまま利用できない大変な時期ではありますが、どんなサービスが提供できるかを考えるとワクワクしてきますね。

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2019年10月21日 (月)

未来の仕事

こんにちは。イノベーション開発部の八重樫です。
先日、えひめ未来の仕事博・えひめITフェア2019にて「成年後見システム」や「遺言書作成ソフト」等の展示をしてきました。一般企業の方、大学関係の方が展示ブースに来場していただきましたが、皆様成年後見の専用システムや、遺言書を作成するソフトがあることに驚かれていました。これまで資格者以外の方にソフトをアピールする機会はほとんどありませんでしたので新鮮に感じました。
会場では県内外の70社ほどの会社がロボットやドローン、いろんなAIソフトを展示しておりまして、実際に仕事で利用されている事例の紹介もありました。当日はドローン操作の実演をみることができて(これまで実際に飛んでいるところを見たことがなかったので感激!)、ドローンからの映像もスクリーンに表示されていたのですが、その映像がかなりキレイで驚きました。そのドローンは4キロくらい遠くへ飛ばせるらしく、宅配や、農作業で畑や田んぼの水回りを見る場合など、用途としては様々なものに応用ができそうな技術かと思います。
その他、次世代の移動通信システムである5Gや介護ロボットの展示もされていて、こちらはG20労働雇用大臣会合に出席される代表団の方々が興味深々に説明を聞かれていました。私個人としては残念ながら英語で説明されていたので内容はよく分からなかったのですが…。他にも遠隔地から操作できるロボットや、かなり細かな操作ができるものもあるらしいので、外科手術の際にも技術が利用されているようです。
近年の各分野における技術進歩は目覚ましく、本当に映画のように便利な技術が簡単に使える世界がそこまで来ているということを肌身に感じた一日でした。

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2019年9月30日 (月)

家族のための信託支援システムの新機能

こんにちは。イノベーション開発部の横山です。
「家族のための信託支援システム」は先月でサービス開始から1年が経過しました。これまで多くのお客様に利用していただきまして、開発者としては感謝と嬉しい気持ちでいっぱいです。さて、その「家族のための信託支援システム」は先月下旬にバージョンアップして新機能を2つ追加いたしました。今回はそちらのご紹介をさせていただきたいと思います。まず1つ目が契約書条文のカスタマイズ機能です。条文の種類ごとにカスタマイズができるようになりました。契約書の条文編集画面にて、条文の入れ替えやユーザー条文(独自の条文)追加が可能となっております。これにより事案に沿って条文を差し替えたり、事務所様独自の契約書が作成できます。もう1つが信託契約公正証書(案)の作成機能です。システム内の画面上に表示されている条文を、信託契約公正証書(案)に反映された形で簡単に書類作成ができるようになりました。

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今回の機能はお客様のご要望を基に装備させていただきました。今後もお客様の声に真摯に耳を傾けて製品開発に取り組んでいきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

2019年9月 9日 (月)

「遺言書」

こんにちは!開発部の橋村です。
気温はまだ高いですが、朝夕の風はすっかり秋の気配になってきました。過ごしやすくなった反面、体調を崩しやすい時期でもあります。皆様くれぐれもご自愛ください。
私事にはなりますが、今年のお盆は1周忌が2つ、七回忌が1つ重なり、なかなか目が回るような忙しさでした。故人に対する気持ちや法要は別として、とにかく遺産整理に関する手続きの煩雑なこと。財産や相続人のリストアップにはじまり、戸籍履歴の取得や、財産の現況調査(場合によっては登記懈怠の解消)、相続人との連絡や遺産分割の同意の取りつけなどなど・・・。幸い、親族間の関係は良好でしたのでもめ事にはなりませんでしたが、1年かかってようやく一段落した感があります。お通夜・法事の時など、高齢の親族の間では、こんなにめんどくさいのだったら私のときは遺言書書いておこうか・・・という話がちらほらと上がっていました。先だって相続法の改正があったこともあり、いわゆる終活の話題が盛り上がっているようです。遺言書では遺産分割にかかる項目のほか、付言事項で、さまざまな本人の思いや希望も書くことができるわけですが、親族の話を聞いていると
「葬儀のときの花はたくさんの百合でお願い」
「遠洋で散骨してくれ」
「お通夜のときに、唇を湿らせるのは水ではなく日本酒で」
とか。このあたりはまだいいとして、
「向こうで淋しくないように、わしが死んだら柩に嫁さんを入れて一緒に焼いてくれ」
いや・・・それは無理だと思う。
さて、リーガルでは、お盆明けに新たに「遺言書作成ソフト」をリリースしました。
あまり不吉なことを言ってもいけませんが・・・今後増える(かもしれない)相続にまつわるトラブルを、未然に防ぐ一助にしていただけると幸いです。

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2019年8月19日 (月)

改正相続法

こんにちは。イノベーション開発部の西山です。
8月中旬、夏真っ盛りですね。涼を求めて海や川や山へと出かけたり、花火をしたり。この季節ならではの楽しみ方が沢山ありますね。暑さには気をつけて、夏を楽しみたいと思います。

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さて、先月7月1日に改正相続法が本格的に施行されました。自筆証書遺言の方式緩和については1月に施行済みですが、今回は、遺産分割に関する見直しや遺留分制度に関する見直し、相続人以外の者の貢献を考慮するための方策などが施行されました。例えば、これまで、被相続人名義の口座が凍結されてしまって生活費や葬儀費用の支払いに困った、被相続人の介護を長男の奥さんが長年行っていたけれども相続人ではないので何も貰えなかった、など、問題となることが多くありましたが、これからは、遺産分割前でも預貯金の払戻しを受けることができたり、相続人以外の親族が無償で被相続人の介護等を行っていた場合に相続人に金銭を請求できるなど、大きく見直しがされました。来年には、配偶者居住権(4月施行)や法務局での自筆証書遺言の保管制度(7月施行)が始まります。更に、相続登記の義務化などの検討もされており、これからますます相続の制度は変わっていくものと思われます。現在の日本の少子高齢化社会においては、相続は重要な問題となっています。親族間の争いの種となったり、相続登記が放置されて所有者不明となり社会問題化したり。。誰もが関係することとなる相続について、問題を少なくするために、誰に何を遺したいのか等、自分の意思を遺言で示しておくことも大切ですね。
弊社では、遺言書の作成を簡単に行うことができる「遺言書作成ソフトウェア」を、8月19日より発売いたします。財産や相続人等を入力し、誰にどの財産を相続させたいか割当を行うことで、遺言書の文例案を簡単に作成することができます。また、サンプル文例も多数ご用意しておりますので、希望に沿った形の遺言書を作成することができます。詳細はこちらから。是非ご利用をご検討ください。


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