なるべく安定して無線LANを使う方法
コロナウィルスの流行で皆様におかれましても生活や仕事への影響もあり、大変ご苦労されていることと思います。このような状況の中コロナウィルス対策でテレワークを導入された方も多いのではないでしょうか。テレワークでリーガル製ソフトを含め各種ソフト等を自宅で使用するとなると、色々な課題が出てくることと思います。リモートソフトやVPN接続に関しては色々な形式があり、これらは専門の業者に相談されるのが一番です。
しかし、リモートソフトやVPN接続は何とかなったが、自宅は無線LANしかないと言うケースも多いのではないでしょうか?リーガルでは無線LANを使って直接権、表、護などのソフトを使用することは推奨していません。チームビューアのようなリモートソフトを介する場合は問題ありませんが、これらのソフトを遠隔地や無線LANで直接使うとネットワークの不安定性に影響を受けることがあるからです。
無線LANが不安定といいますが、無線LANの規格自体が不安定でダメというわけではないのです。実際には無線LANの設置に問題があるケースが多いのです。しかし原因を見つけたり対策を施すのがマニュアル通りに行かず、仮に改善しても家具の配置換えなどで元の木阿弥になることもあります。また何をやっても直らない場合もあり、結局有線LANにするしかない場合もあります。無線は水物なのです。
しかしリモートソフトでもよく切れる、とか、VPNまでは安定しているのだからそこから先をなんとか出来ないか、という方もいらっしゃるでしょう。そこで、「なるべく安定して無線LANを使う方法」を説明してみます。
・古いルータ(特に5年以上古いもの)は新しいものに買い替えをお勧めします。無線LANの規格は概ね5年程度で新しいものが出ます。新しい規格はより速くより安全になっています。また古いルータは、内部の部品が劣化し動作が不安定になっているものもあります。
・プロバイダに問い合わせ、より高速な通信ができるプランが出ていないか確認してください。あまり料金が変わらずより高速な通信ができる場合があります。プロバイダから支給された無線ルータを最新のものに交換して(場合によっては無料で)もらえることもあります
・無線ルータは床の上などに置かず、なるべく高い所においてください。PCまで障害物が無い見通しができる場所が最適です。
・PCが古いものの場合は、PCの更新もひとつの手ですが、新しい無線LAN子機を購入されると言う手もあります。PC全部の更新より安く上がります。
・電子レンジの使用が無線LANに影響する場合があります。電子レンジにアースを取ることで改善する場合もありますが、無線LANの使用帯域を2.4GHzから5GHzに変えることで改善します。しかし無線ルータと子機の両方が5Hzに対応してないと使えません。5GHzに対応してない機器は古いものである可能性が高く、やはり更新が望ましいことになります。
・無線ルータからPCまでが遠い場合(部屋が離れていたり階が違う場合)、無線ルータに合う中継ルータを導入することを検討してください。PCの無線LAN子機のアンテナよりも中継ルータのアンテナの方が立派なものがついていること、PCと違って電波状況のいい所を探して設置できるところが有利です。中継ルータから有線で引っ張ってやれば不安定な無線接続の個数を増やさなくて済みます。
・中継ルータの発展型とも言えるメッシュWifiを導入する手もあります。ただ普通の個人宅(もちろん豪邸は別です)にはオーバスペックで、コストはある程度かかります。ルータを5年おきに更新することを考えると5年毎の消耗品の割にはやや高額かなという感じです。
・ひかりTVの視聴(録画)等を行ってないか。ひかりTVの4K放送のビットレートは30Mbpsもあります。しかも連続でずっと続きます。これはかなりの負荷で、特に無線でやり取りしている場合は明らかに重くなります。ひかりTVに限らず動画系のデータを無線に流す構成の場合、問題になる場合があります。その場合は業務中は控えるようにしたほうが良いでしょう。
しかしながら、ここまでやってもダメかも知れません。その場合もう有線しかありませんが、こんなことなら最初から有線にしておけば無駄な手間も出費もしなくて済んだのに、という話になりかねません。このような理由からも弊社としては無線LANをお勧めしにくいということになります。とは言え対策のどれかが効いて安定して使える無線LANが手に入ったら、これはラッキーです。しかしそれが長く安定して続くかどうかは・・・やってみないとわかりません。なんと言っても無線は水物ですから。