Wake On LANってご存知ですか?
こんにちは、マーケティング営業部の山崎です。
あっという間に5月も終わりを迎え、もう6月に突入しましたね。
今年は例年に比べ梅雨入りが若干早いようで、既に気分は落ち込み気味です。
ただ個人的には6月生まれということもあり、無理やりにでも気分を上げて素晴らしい一か月にしたいなと思っております。
最近、司法書士の先生方から「外出先で“権”を使いたい」というお声をいただき、VPN接続やリモートソフトのような外部から“権”が使用できる方法についてお話をさせていただくことも多くあります。そこで、皆様は「Wake On LAN」という技術はご存知でしょうか。
文字だけを見てもいまいちピンとこないかもしれません。
お恥ずかしながら私も最近まで知らなかった技術でございますが、「Wake On LAN」はネットワークを通じてPCを起動するための技術です。大まかに説明すると、寝ているPCにデータを送って起こすようなイメージです。もともとは企業などで大量に導入したPCをリモート管理するために利用されていましたが、最近ではテレワークの普及により、遠隔地からPCを起動させるための手段として注目されています。
どのような場合に使用するのかといいますと、例えば外出先で事務所内のPCにリモート接続して“権”などを操作したいというときに、リモートデスクトップや一般的なリモートソフトを使用するには接続先のPCが起動していることが条件となり、事務所内のPCは常に起動したままにするか、もしくは使用する前に事務所内にいる方に起動してもらう必要があります。
しかし、「Wake On LAN」では事務所内のPCがシャットダウンしている状態でも遠隔地から対象のPCを起動させ、リモートで使用できるように動かすことができます。「Wake On LAN」は“マジックパケット”と呼ばれるネットワークパケット(データ)を対象のPCに送信することで、遠隔地からの起動を実現しています。PC側でマジックパケットを受信したら起動するように設定しておけば、ネットワークとしてつながっている範囲で起動できる仕組みです。
実際に使用するには様々な条件があり、導入費用も掛かりますが、このような便利な機能や製品が次々と生み出されて活用されております。何気なく過ごしている日々の中でも、私たちの仕事環境や生活環境をより向上させるためのなくてはならない分野です。
このようにICT(Information and Communication Technology)は、まさに日進月歩している分野であることは言わずもがなですが、コロナ禍のテレワーク需要も相まって様々な新しい技術が開発され世の中に広がっております。
弊社においても、皆様に新しい製品を提供したり、既にある製品をアップデートしていくことで、少しでもお役に立てるよう日々精進してまいります。