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2016年11月28日 (月)

データの有効活用

こんにちは。イノベーション開発部の横山です。
そろそろ秋も終わり冬が近づいてきていますね。秋といえばやはりスポーツの秋が最初に思い浮かびますが、私はスポーツの中では特に野球が好きです。来年3月にはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開催されますし、2020年の東京オリンピックでは実施競技に復帰が決まっています。個人的には、これらをきっかけにますます野球界が盛り上がって発展してくれればいいなと思います。

さて、近年の野球界ではセイバーメトリクスという分析手法が盛んに取り入れられています。セイバーメトリクスとは野球に関わるデータ(選手成績、試合の結果、球場のスペック等)を統計学的に分析し、選手の特徴や長所・短所、チームの強さなどといった事を分析、チームの経営や戦略に役立てる手法や考え方のことです。メジャーリーグでは、公式記録にセイバーメトリクスに基づく指標を複数使用しています。

旧来から選手の評価は打率、本塁打数、打点などといった数字が利用されてきましたが、必ずしもその数字がその選手の価値を的確に表しているわけでは無いため、一見すると高レベルな成績を残しているが、あまりチームの勝利に貢献していないような選手が過大評価されたり、逆にチームの勝利に大きく貢献しているが、見た目上の成績があまりよくない選手が過小評価されることがありました。
セイバーメトリクスを取り入れることで伝統的な評価基準では見落とされたり、過大評価、過小評価されてしまっていた選手の能力を再評価することができます。メジャーリーグのオークランド・アスレチックスという球団はセイバーメトリクスを活用して的確なチーム編成を行うことで弱小チームから強豪チームに生まれ変わりました。この話は「マネー・ボール」という書籍になり映画化もされています。

このように、様々なデータを組み合わせて有効活用できれば、また違った価値を生み出すことができると言えます。弊社の製品にもお客様が様々なデータを入れられていることと思いますが、それらをお客様自身が有効活用でき、さらに新たな価値を生み出せるように、私たちは今後も製品開発に取り組んでいきますのでよろしくお願いします。

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