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2026年7月

2026年7月27日 (月)

嬉しい再会と意外な発見

こんにちは。イノベーション開発部の荻原です。
最近、担当業務が大きく変わり、仕事内容も職場の雰囲気も一変しました。 最初のうちは文化の違いに戸惑い、「早く成果を出して馴染まなければ」と焦るあまり、良かれと思ってやったことが裏目に出て空回りすることが続き、「うまくいかないな」と一人で悩む日が多くありました。 ただありがたいことに、周囲の先輩方が優しく声をかけてくださり、少しずつ新しい環境にも慣れ、だんだん落ち着いて業務に向き合えるようになってきました。
そんな折、先日、大学時代の友人と話す機会があり、彼女からとても興味深いAIの活用法を教えてもらいました。 彼女はAIに「カウンセラー」としての明確なプロンプト(指示文)を与え、その日にあった出来事や悩みを相談して思考を整理しているそうなのです。 会社の上司から勧められて始めたとのことでしたが、実際にやってみると気持ちがとても落ち着くと話していました。
私も日頃から開発業務でAIに触れており、プライベートでも雑談相手として使うことはありました。ただ、「コードを書く」といった実務以外で、ここまで明確に役割を与えて本格的に思考を整理するツールとして使う発想はなかったため、彼女の話はとても新鮮でした。
彼女から教えてもらったプロンプトの概要は、以下のようなものでした。
(オリジナルの文章はかなり長いので、要点だけまとめています)
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【あなたの「思考のクセ」を可視化するAIコーチ】
# 役割
あなたは、感情をデータとして扱い、前向きな行動変容を支援するAIコーチです。
相談者の心に寄り添いながらも、客観的で冷静な視点を提供する「対話相手」として振る舞ってください。

# 目的
私の悩みやモヤモヤ(対象テキスト)を読み解き、以下の3つのステップで分析・出力してください。

### 1. 思考の整理
今の状況を「客観的な事実」と「相談者の主観(解釈・感情)」に明確に分けて整理してください。
もしその思考のなかに、「過度の一般化」や「~すべきという思い込み」などの「認知の偏り」が見られる場合は指摘してください。

### 2. 今、本当に求めていること
表面的な悩みの裏側に隠れている、相談者の「真のニーズ(本当にやりたかったこと、大切にしたい価値観、肯定的な動機)」を言語化してください。

### 3. 明日のための「小さな一歩」
今の状況や気持ちを少しだけ楽にするために、明日からすぐに実践できる「5分で終わる具体的なスモールステップ(小さなアクション)」を一つだけ提案してください。

# トーン&マナー
・専門用語は分かりやすく噛み砕くこと

# 対象テキスト
(ここに悩みを入力)
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実際に教えてもらったプロンプトを使って、自分のモヤモヤをAIに客観的に分析してもらったところ、面白い発見がありました。AIは私に対し、「焦って空回りしているという『解釈』に捉われすぎている。周囲の指摘はあなたの仕事の熱意を認めた上でのアドバイス(事実)かもしれない」と、認知の偏りを冷静に指摘してくれたのです。
人間相手に悩み相談をした場合、どうしてもお互いの感情や関係性がノイズになってしまうことがあります。しかし、感情を持たないAIだからこそ、自分の悩みを純粋な「テキストデータ」としてフラットに扱い、客観的な鏡になってくれるのだと気づきました。
私たちが日々の開発業務でAIを活用する際、適切な「役割」や「制約条件」を与えることで出力の精度を劇的に上げる手法(プロンプトエンジニアリング)をよく使います。今回の試みは、まさに「システム開発における最適な出力を得るためのアプローチ」が、人間の思考整理やメンタルケアの領域でも全く同じように有効であることを証明する面白い体験でした。
単に「AIが優秀で驚いた」ということではなく、目的に応じた適切な枠組み(プロンプト)を設計すれば、AIは技術的な相棒だけでなく、人間の内省を支える強力なパートナーにもなり得るという可能性を肌で感じました。
今回の学びである「一歩引いて客観的な事実(データ)を見る視点」を、今度は新しい部署でのシステム開発や、ユーザーの潜在的なニーズを捉えるプロダクト作りにも活かしていきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

Photo




2026年7月21日 (火)

リーガルに担当交代があったとは!22年の長きにわたりありがとうございました。

こんにちは。マーケティング営業部の古窪です。
先日、長く担当してきた兵庫県の担当交代に伴い、後任と引継ぎを行ってきました。兵庫県の担当となって22年!生まれたての子どもが、大学卒業するほどの
本当に長い間、お世話になりました。

ふと22年前ってなにしてたっけ?と思いまして、 “権”や司法書士の先生の業務を調べてみました。22年前、2004年は、11月に申請書などの書類がB版からA版に変わりました。続いて2005年に商業登記のオンライン申請が始まっています。不動産の特例方式によるオンライン申請に取り組むのは、さらに先、2008年です。

今となっては、申請の主流のオンライン申請ですが、特に不動産登記オンライン申請は、先生方の業務を大きく変えた大きな出来事だと思います。法務局に行かずに申請が終わること、法務局の近くに事務所を構えなくていいことなどなど良い面もたくさん...。

そして、今は、スマホの登場で、さらに変わっています。最近では弊社の「サインルーム」を利用した「eKYCによる本人確認」と「電子署名」は、「近い将来の業務イメージ」を映していると思います。タブレットで教育を受けた世代が家を買う頃には、「非対面の契約が普通」になるでしょう。

「出先から手元のパソコンで申請したい」という言葉も、22年前は夢物語でした。しかし今は「立会決済支援サービス」がそれを叶えています。

先生方の業務の変革は、クラウドやAIの登場でさらに変わっていきます。もちろん、リーガルも先生方のニーズの1歩先を進めるよう日々、開発に勤しんでおります。

ところで、兵庫県の担当は22年で終わりを告げましたが、実は、兵庫県と同じくして担当してきた、京都府と滋賀県はこれからも担当し続けます!よって、京都と滋賀の担当を離れる時に、もう1度同じ内容で、振り返りのブログを書きたいと思います。何年先になるかわかりませんが、どんな時代になっているのか、楽しみです。

Furukubo



2026年7月13日 (月)

電子証明書の有効性確認時に「ルート証明書が見つかりません」というメッセージ

 こんにちは。CSサポート部 大内です。
 数年前と比べ、司法書士の先生方からオンラインの共同申請に関するご相談を受けることが増えたように感じます。その中で、「このメッセージは確かに少し分かりづらいけれど、実はとても重要だな」と感じた事例があったので、今回はその話をテーマに書いてみたいと思います。
 オンラインの共同申請では、権利者側代理人と義務者側代理人が、それぞれ電子署名を行います。
今回のケースでは、
 ・権利者側代理人:商業登記に基づく電子証明書を使用
 ・義務者側代理人:セコムトラストシステムズが発行する電子証明書を使用
という組み合わせでした。
 どちらも実務ではよく使われている電子証明書で、署名そのものは問題なく行われています。ところが、権利者側代理人の先生が、オンライン送信前に、相手方(義務者側代理人)の署名について有効性確認を行ったところ、次のようなエラーが表示されました。
「ルート証明書が見つかりません」
 このエラーを見ると、「相手の署名が間違っているのでは?」と不安になるかもしれません。しかし、電子署名の有効性確認で見ているのは、単なる署名の有無だけではありません。
 有効性確認では、主に次のようなことを確認しています。
 ・完全性
   電子署名後に、申請データや署名内容が改ざんされていないか。
 ・有効期間・失効状態の妥当性
   電子証明書が、現在時点で有効期限内であるか。失効されていないか?
 ・信頼性
   その電子証明書が、信頼してよい第三者によって発行されたものか。
 今回問題になったのは、このうちの「信頼性」の部分でした。
 この「信頼性」という考え方は、司法書士の先生方にとって決して難しいものではありません。むしろ、日常業務で行っている「印鑑確認」と非常によく似ていると思います。
 例えば、委任状や議事録に押された印鑑について、「市区町村に印鑑登録されているか」や「印鑑証明書と一致しているか」を確認しますよね。印鑑が押されているという事実だけでは足りず、「誰がその印鑑を保証しているのか」が重要になります。電子証明書でも、考え方は同じです。
 ITの世界では、第三者による保証が一切ない電子証明書のことを、俗に「オレオレ証明書」と呼ぶことがあります。これは印鑑でたとえると、印鑑登録されておらず印鑑証明書も存在しないにもかかわらず「これは本人の印鑑です」と主張されている状態に近いです。偽造された印鑑や、第三者によってでっちあげられている可能性を排除できない以上、信頼して扱うことはできません。
 ここで重要になるのが「ルート証明書」です。
 ルート証明書とは、「この認証局が発行した電子証明書なら信用してよい」という前提となる証明書です。一般的なパソコンには、あらかじめ一定数のルート証明書が登録されています。
 ただし、すべての認証局のルート証明書が網羅的に登録されているわけではありません。そのため、利用環境によっては、ルート証明書が未登録のままになっていることがあります。
 今回のケースでは、セコムが発行した電子証明書自体に問題があったわけではありません。完全性も、有効期間・失効状態の妥当性も満たしていました。
 ただし、確認を行った環境では、その電子証明書を最終的に保証するルート証明書が登録されていなかったため、「誰が発行した証明書なのか確認できない」という状態になり、「ルート証明書が見つかりません」というエラーが表示された、というわけです。
 では、このエラーが出た場合、どうすればよいのでしょうか。
 その電子証明書を発行している認証局が誰であり、信頼できる存在であることを確認したうえで、その認証局のルート証明書を利用環境に登録する、という操作を行うことで電子署名が「どこで発行され、誰によって保証されているのか」を確認できるようになり、電子署名の信頼性が担保されます。
 印鑑で言えば、「この市区町村が発行した印鑑証明書だから信用できる」という感覚に近いです。
 なお、ルート証明書の登録は、「この認証局を無条件で信頼する」という意味を持ちます。そのため、出所が不明なものを安易に登録するべきではありません。信頼できる認証局であること、司法書士業務での利用実績があることを確認したうえで対応することが重要です。
 「ルート証明書が見つかりません」というエラーは、電子証明書の完全性や有効期間・失効状態の問題ではなく、信頼性を確認するための前提情報が不足していることを示している場合がほとんどです。
 一見難しそうなエラーメッセージも、こうして一歩踏み込んで背景を追ってみると、普段行われている実務と重なる部分もあって、面白いと思ったので今回紹介させていただきました。

Oouchi



2026年7月 6日 (月)

私の感じた登記業務あるある

こんにちは。イノベーション開発部の松澤です。
リーガルに入社して2年目になり、ようやく業務にも会社にも慣れてきました。
私が日々行っている業務一つに「製品出荷前の動作確認」があります。
法務省の仕様が変わったり、先生方からの要望にお応えするために機能を追加したりとタイミングで、書式の変更やプログラム改修を行いますが、それらの改修箇所がちゃんと仕様通りに変わっているか、動きがおかしくないかなどを見ていきます。
その過程で、「この書式はどういうタイミングで使うものなのだろうか」「この文言はどういう意図があって必要なのだろうか」と、気になると解決しないと気が済まない性格のおかげ(?)で、登記業務や司法書士業界についてのあれこれを調べる機会が増え、同時に登記申請の複雑さ・大変さが見えるようになってきました。
今回は、私なりに感じた「登記業務あるある」を、想像の範囲にはなりますが、4つ紹介してみようと思います。

その1、 申請書の書き方が複雑
申請書の記載事項は当然申請内容によって異なりますので、それらを正確に、漏れなく記載していかなければなりません。
「権利者」や「義務者」、「申請者」など…。人に関する事項だけでもかなりの混乱材料です。
他にも、住所は登記簿謄本通りに書かなければならないとか、各項目の並び順も気にしなければならないとか、気を配るべきところがたくさんありすぎて、申請書を一枚作成するのにもかなりの神経を使いそうです…。

その2、 登記簿や公図、戸籍謄本の確認に時間がかかる
不動産に関する申請の場合は登記簿や公図、相続などに関する申請の場合は戸籍謄本も確認し、場合によっては添付書類としなければなりません。
土地はよく分筆や合筆などが行われますし、戸籍謄本も遡りがとても大変ですよね。
古い謄本だとなおさらです。
それらを取り寄せたり、法務局に取りに行ったり…骨が折れそうな業務です。

その3、 補正になるのが怖い
登記申請の際に最も憂鬱になるのは、何と言っても補正の連絡が来たときではないでしょうか。
ようやく申請書作成や添付書類集めが終わり、あとは処理を待つだけ…と思いきや補正に。
しかも、補正理由がわからないパターンもあるとかないとか…。
考えるだけで恐ろしいです。

その4、 オンライン申請時のエラー
時代とともに様々なものがオンライン化されていっていますが、司法書士業界も例にもれず、様々な業務がオンライン化されていますね。
昔は紙で申請書を作成し、法務局に足を運んで申請していたものが、今やパソコン上で処理をする時代になっています。
便利になった反面、オンライン申請時のエラーは対処に困りますよね。
そんな時は使用している製品のサポートデスクに問い合わせてください。
一人で解決しようとあれこれ触っているうちに取り返しのつかないことになることもありますので…。

いかがだったでしょうか。
長年司法書士をされている先生方も、「そんな瞬間もあったなぁ」と懐かしく感じるところもあったのではないでしょうか。
私はまだ社会人になってそこまで日は経ってないですが、今後も初心を思い返しながら、働き続けられたらなと思っています。

「司法書士システム“権”」は司法書士の先生方がご苦労をされている、日々の複雑な登記業務を支える強い味方でありたいと思っています。
”権”だけでなく、“表”や“護”、Lawyer‘s Desk、サインルームなど、法律を専門とする業務を行う方のための製品やサービスもたくさんあります。
私もまだまだ未熟なところがたくさんありますが、これからも利用される先生方の業務を支える製品・サービスを提供できるよう、品質向上に取り組んでいきたいと思います。

Matsuzawa


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