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2026年4月27日 (月)

AIらしい文章に感じる違和感とは何か

こんにちは、イノベーション開発部の森です。

最近、ネット上の記事等を読んでいて、AIっぽい文章だなと感じることが増えました。そういう感覚を持っている人は、かなり多いのではないでしょうか。

ただ、それがどうAIっぽいのかを言葉にしようとすると、案外難しいですよね。どこか不自然というほどでもないですが、何が言いたいのかが薄かったり、どこを読んでも同じ調子に見えたりします。きれいにまとまっているのに、読み終えてみると、自分の中にあまり残るものがない。最近よく言われるAIらしさというのは、こういう感覚なのかもしれません。
その中で見つけたのが、Wikipediaの「Signs of AI writing」(https://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Signs_of_AI_writing)というページでした。AI生成が疑われる文章に現れやすい特徴を整理したページで、読んでいくと、たしかに最近こういう文章をよく見るなと思う点がいくつも出てきます。

例えば、本当はそこまで大きな話ではないのに必要以上に重要そうに見せてしまう点や、もっともらしい言葉が並んでいるのに具体的な場面が浮かんでこないという点、全体としては整っているのに結局どこが核心なのか少しぼやけるといった点です。そういう傾向が、実例つきでかなり丁寧に整理されていました。
ただ、このページ自体も、これはあくまで傾向の整理であって、AI生成を断定する決め手ではないと書いています。つまり、この特徴があればAIだと見分けるための単純なリストではありません。ですが、普段うまく言葉にできなかった違和感を整理する材料としては、かなり読みごたえのあるページでした。

興味深いのは、ここで問題になっているのが、読みづらさではないということです。AIらしい文章は、むしろ読みやすいことが多い。流れは滑らかで、無難にまとまっていて、大きく破綻しているわけでもありません。ですが、その読みやすさがそのまま、ちゃんと伝わることにつながっているかというと、そうとは限りません。
重要そうな言葉が並んでいても、どこに力点があるのか見えにくい。全体が均等に整っている分、強弱がなく、書き手がどこにこだわっているのかも伝わってこない。読めるし意味も取れるのですが、どこか平らで、印象に残りにくいように感じます。そう考えると、AIっぽさの正体は、不自然だからというだけではなくて、読めるのに届きにくいという感覚に近いのかもしれません。
この話はAIの文章だけにとどまりません。人が書く文章でも、分かりやすく整えることに意識が向きすぎると、似たことは起こると思います。情報をきちんと並べたつもりでも、読み手にとっては、どれも同じ重みのまま流れていく文章になってしまうことがある。整えることと伝えることの間には、思ったより距離があるのだと思います。

Wikipediaのこのページは、AIを見抜くための一覧表というより、伝わる文章とは何かを逆から参照する資料として読んだほうが面白い気がします。よく目にする違和感の正体を整理してくれるだけではなくて、自分たちがどんな文章に薄さを感じるのかを考えるきっかけにもなるように思います。
弊社でも、画面上のテキストや案内の言葉など、言葉の置き方を考える場面はいろいろあります。ただ整っているだけではなく、読んだ人にきちんと届く言葉になっているか。この視点は、AIを使うかどうかにかかわらず、これからの情報発信や製品開発にも役立てていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

Mori




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