「カーリング」への興味は尽きない
皆様お久しぶりです。イノベーション開発部の長野です。
地元の愛媛県今治市の玉川ダムではこの夏、インターハイのボートの大会が予定されておりますが少雨で湖面が下がっております。
この記事が出るころには回復していますでしょうか。
ボート競技などあまり見る機会がありませんので、ぜひ応援に行ってみたいものです。
さて今回の話題ですが「カーリング」です。
なぜ、この暑い時期に冬のスポーツである「カーリング」かというと、全日本の録画がレコーダーに残っており、いまだに繰り返し見ているからなんです。
見る側としてはカーリングシーズンは、去年の9月から今年の5月までと長かったのです。
「カーリング」は長野冬季五輪で正式採用(実際は2度目のようです)されたスポーツです。
皆様ご存じの通り、数十メートル離れた的(ハウスと呼びます)に石(ストーンと呼びます)を滑らせてハウスの中心に近い側が得点する競技です。
ただストーンを目標に向かって滑らせているようですが、そのストーンを押し出す強さや角度を調整するのはもちろんのこと、ストーンに左右の回転を与え軌道を曲がらせたりもしています。
さらに、ストーンの滑る直前をブラシで擦ったりしてストーンのスピードや軌道を調節したりもします。
しかもその全てをその日の氷の状態に合わせてしているのです。
なんと複雑なことをしているのでしょう。
「カーリング」は“氷上のチェス”と言われたりします。
現状のストーンの位置を確認し、次の状態、その次の状態、更にその次の状態を想像して今どうするのかを判断する様が“チェス”と似ているのでそう呼ばれているのです。
「カーリング」はチェスのように置きたい場所にストーンを置けるとは限りません。
では、そのあたりのリスク管理はどうしているのでしょう。
ベストなストーンの挙動をAプラン、次善の策をBプラン、場面に依ってはその次の策としてCプランと予めチームで合意し、投げたストーンのスピードや軌道で判断してよりよいプランが実施できるように声を掛け合っているのです。
良いチームは、ストーンを思った通りに投げ、動かすことができるのはもちろんのこと、うまくストーンが滑らなかった時にチーム全体でスムースにBプランやCプランに移行できるのです。
「カーリング」は普通10回の攻防を経て決着がつきます。1回の攻防はそれぞれのチームが8つのストーン、合計16個のストーンを交互に投げることで構成され、最後にハウスの中心に近い側だけが得点します。
そして、得点をした側は次の回は先攻になります。
ハウス中心に近い側のみが得点しますので、最後にストーンを投げる後攻が有利です。
ですが、トップ選手によると、先に投げる先攻が得点しやすい大会、後に投げる後攻が複数点を取りやすい大会と、大会が始まってみないと分からないのですが傾向としてそういう風なものがあるそうです。
その違いは作戦面にも当然及び、有利な後攻であっても、局面によっては次の回の後攻を取るために相手に1点を取らせるプランを選択することもあるそうです。
なんと深い判断なのでしょう。
物事はハマればハマる程、その裏に隠れている大きなものの存在に気付かされます。
最後になりましたが、私たちも日々研鑽しております。
私たちリーガルの1手2手先をよむサービスにご期待ください。