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2015年3月30日 (月)

印鑑とサインについて

総務部の入江です。
今年も早3ヶ月が過ぎようとしていますが、桜が咲く季節となりました!

私は業務上、銀行口座開設に関わることがあるのですが、先日お客様からお預りしている口座振込用紙の中に、金融機関お届け印の所に自筆サインがされているものがありました。初めて遭遇したので、これはきちんと押印していただかねば、と一瞬思ったのですが、調査したところ国内の外資系銀行以外でもサインのみで開設できる金融機関があるということを知りました。店舗型銀行では数少ないようですが、国際社会化で近年増えてきているようです。確かに・・・外国人の方が印鑑を作ろうとすると、アルファベットの文字数も多く工夫しないと大変そうですね。

私たちが使用している印鑑(実印や銀行印、認印など)も外国では当たり前ではないようで、印鑑の文化を持っているのはどうもアジア圏だけ、それ以外はほとんどの国がサイン文化です。中でも印鑑登録制度のある国は日本と台湾、韓国(段階的廃止へ)だけのようです。台湾においては夫婦別姓が一般的なため、フルネームの印鑑になったり、家族といえども、認印にしても代わりに押せなかったりと不便することもあるそうです。

また中国では、公印や企業印はあっても、民間の間ではほとんど使われておらず、実印や登録制度はなく、個人として何かを契約する際は、サインになります。企業を設立したり、企業間での取引をする際には、 工商行政管理局から許可書をもらうと同時に、設立する会社名が彫られている公印(会社印)を受け取り、公安局(警察署)に登録した上で会社間の契約や印鑑が必要の際は、この公印を使うことになるそうです。

日本では、契約書や車の購入、住宅ローン、郵便物(書留)を受け取るまではんこ社会です。現在、印鑑登録していない在日外国人の方が、不動産取引や、相続、会社設立など、諸々の取引をする場面では、公的な第三者を介してサイン証明書があれば手続きができますが、面倒な手続きになることもあるようです。

サインは便利で、紛失したり偽造の恐れがなく、本人確認をすればお互いをきちんと確認できる方法とも言えます。(手にケガをしたときとか、筆跡が変わることはないのかとか・・余計な心配もしてしまいますが)(・・? 印鑑に慣れ親しんできた私たちにとっては、少し不安も感じますが、徐々に電子認証も進んできていますので、今後サイン社会になるのもそう遠くないのでしょうか。

銀行印の話に戻りますと、弊社担当の銀行員さんは自筆サインで開設できる金融機関のことは他行のためご存知なかったようなのですが、銀行印については、法律では規定はなく、ゴム印など変形しやすい素材の印鑑以外であれば、例えば名前だけでなくイラストが入っていてもOKとのことでした。オリジナリティがあって安全かもしれませんね(^o^)



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