電子証明書の有効性確認エラーについて
こんにちは。総務部の須之内です。
本日は、PDFへの電子署名をする際の最近よくあるお問合せ「有効性の確認がエラーになる」について紹介させていただきます。
ここからは“電子認証キット”を例にお話しさせていただきます。
電子証明書の有効性確認を行った際、下の画像のように「メッセージに対する署名が正しくありません」というエラーになるというお問い合わせが年末より増えております。この場合、電子認証キットのバージョンが古い、若しくはプラグインのバージョンが古いままのどちらかではないかと考えられます。こうなると 確認いただくことは次の3つです。
① 電子認証キットのバージョンはいくつか?
② どの証明書を利用しているのか?(発効日は?)
③ プラグインのバージョンはいくつか?
電子認証キットのバージョンが古い(~Ver3.04迄)
「商業登記に基づく電子証明(法人代表者の証明書)」を利用されている場合、発行されている時期にかかわらず、現在(2014/12/15以降)この「メッセージに対する署名が正しくありません」というメッセージになります。電子認証キットのバージョンアップをご検討ください。
なお、「司法書士・行政書士電子証明書」を利用されている場合、2014年10月以前に発行された証明書であってもその有効期限が切れるまでは有効性の確認等できますが、更新された場合(2014年10月以降)は、「CRLに対する署名が不正です(CRLファイルが破損または改ざん等の可能性があります)※」というメッセージになります。電子認証キットのバージョンアップをご検討ください。(更新する前の電子証明書であっても電子認証キットの新バージョンを利用することは問題ございません。)※このメッセージは他の理由でも出る場合がございます。
また、「土地家屋調査士電子証明書」を利用されている場合、2014年10月以前に発行された証明書であっても2015年2月下旬までは有効性の確認等できる予定ですが、更新された場合(2014年10月以降)や、2015年2月以降は、電子認証キットのバージョンアップが必要となります。(更新する前の電子証明書であっても電子認証キットの新バージョンを利用することは問題ございません。)
電子認証キットのバージョンが新しい(Ver4.00~)にも関わらず、上記エラーとなる場合は、弊社までお問い合わせください。③の確認等ご一緒させていただきたいと思います。
以前当ブログでも触れておりましたが、昨年末より新しく発行されております電子証明書はSHA-1から暗号強度の高いSHA-256へ移行されています。これに伴って、以前より弊社製品(“権”や“電子認証キット”)を利用してPDFへの電子署名を行っていらした場合、利用製品のバージョンアップが必要になっています。いざ使う際にお困りにならないよう、事前確認時には、お気軽にお問い合わせください。