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2020年9月 7日 (月)

はじめての本人申請

こんにちは。マーケティング営業部の緒方です。
9月に入り暦の上では秋、とはいえ連日の暑さでまだまだ夏バテ気味の今日この頃ですが、皆様お変わりはないでしょうか?
私たちは日頃先生方が登記申請を行うにあたり、システム操作のご説明だったり支援をする立場なのですが、最近自分自身で申請をするチャンスがありました。今回は初めての本人申請をしてみて、一つの手続きにこれほど大変な思いをするとは思わず、色々と勉強になりましたので、それについて少し書かせていただきます。 
内容はローン完済に伴う抵当権抹消登記ですが、いつも先生方に操作のご説明をしている通り、自身でもオンライン申請をする予定でしたので、マイナンバーカード・カードリーダーも事前に用意しました。
 実際に行った手続きは以下の通りです。
①抹消登記方法確認
金融機関より抹消登記をどのように行うかの確認書面が来ました。
「金融機関指定の司法書士(抵当権設定していただいた先生でした)を利用」or「自分自身または知り合いの司法書士等を利用」
文言は少し違うかもしれませんがこのような内容でしたので今回は「自分自身~」で回答しました。
②金融機関から到着した必要書類等の記入
・抵当権全部解除証書及び抵当権設定契約書証書 →解除証書に内容が記載されているものかと思ったところ契約書に抵当権全部解除証というA4用紙が合綴されたものでした。さらに氏名の箇所は自分の名前を書き込む方式でした(現在の所有者全員の氏名とのこと・・・なるほど)→私の氏名を記載。
・登記完了証 →設定契約した当時の登記完了証(特に必要はなさそう・・・)
・委任状 →会社法人等番号付です。委任者欄に関して住所は契約書と同じにと思ったものの(契約書には県名まで自分で書きこんだのですが)、今回は県名を省略して記載。これ間違った場合、もしかして本人申請できなかったらどうしよう?とギリギリまで空欄でした。
・登記識別情報 →ついに目隠しシールを自分自身で剥がすチャンス!10年前のものなので、きちんと剥げるか心配しつつ恐る恐るめくっていくと、何のことはなく軽~く剥がれました!番号もしっかり見えて一安心。

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③申請書の作成
本人申請なので、代理人はオンライン申請データ編集画面で削除し、代わりに権利者兼代理人を追加。
権利者と権利者兼代理人両方に同じ名前でいいのか?権利者枠は不要なのでは?と思いましたが権利者枠もそのままで申請。(結果OKでしたがこれも不安でした。)
④添付書類の作成
登記識別情報は12桁の英数字を入力し作成。登記原因証明情報は抵当権設定契約証書の1ページ目と物件表示部分及び合綴された解除証の合計3ページをスキャンしPDF添付。真ん中の契約内容部分は不要のはず。当たり前にいつもご案内してましたが確認しつつ進めます。
⑤オンライン申請・電子納付
未送信一覧より署名についてはICカードを選択し、「公的個人認証サービス(個人番号カード)」を選択します。自分で決めたパスワードを入力。ちなみにマイナンバーカードの署名用のパスワードは半角英数字混在6~16文字でアルファベットは大文字のみです。通常私のパスワードは小文字を利用しているのですが、大文字を利用ということで要注意です。
⑥添付書類の持参
添付情報内訳表を表紙にして、添付書類を法務局まで持参です。原本還付用のコピーをはさみこんで・・・。はじめての窓口持参で緊張しましたが、ファイルを渡し何とか終わりました。
さて、どうなったでしょう?
金曜日の午後申請で、(月曜日まで休日)翌週木曜日に法務局から電話がかかりました。
なんと補正です!これも経験とは思っていましたが・・・ドキッとしますね。
原本のコピーに「これは原本と相違ありません。 ●●●●(私の名前) 印」が記載されてなかったので内訳表に押した印鑑を持参して法務局まで来てくださいとのことでした。
気になっていたのに、提出時には忘れていました。先生方の事務所には「原本と相違ありません」のスタンプがあるけど、手書きどうしよう?と思いつつ、失念でした。
それと、実は添付情報の記載の中に「会社法人等番号」を記載しなかったのです。
(※義務者欄には当然会社法人等番号は入力済です)
いろいろ調べて書面申請では記載例があったのですが、登記供託オンライン申請システムの記載例にはなかったので、記載しなかったらどうなるだろう?と思い記載しませんでした。通常は記載してくださいとシステム操作の際にはご案内するのですが、実際はどうなんだろう?と。
結果、補正事項にはならなかったです。登記官の方に質問すると、記載に法的根拠はないが法務局からのお願い事項だとのことで親切にご説明いただけました。やはり会社法人等番号は添付情報に追加する形で今後もご案内を続けようと確信しました。法務局の方、今回はお願いに沿わなくて申し訳ありませんでした。
書面での補正処理を終えると、そのまま完了証と原本を返却してくれました。もう一度完了証の引き取りに出向かなければならないと思っていたので、引き取りの準備?(書面等)は何もしていなかったのですが、法務局のスタッフの方々にご配慮いただき印鑑のみで渡していただけました。感謝です!

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さて、四苦八苦しながらはじめての本人申請を終えての感想です。
申請自体は何とか終えたものの、修正箇所や添付書類などかなり神経を使いました。やはりプロの司法書士の先生方にお任せする方が安心ですね。多分もう申請することはないかと思いますが、いい経験になりました。また、普段は先生方がどれだけ一つ一つのことに気を配り、細かくチェックをされているのか改めて実感しました。この経験を少しでも今後の操作説明などに活かしていけたらと思っています。
まだまだ暑い日が続きますが、体調に気をつけて頑張りましょう!

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