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2019年1月28日 (月)

登記界の三大俗字

リーガル漢字担当、総務部の網本です。

𠮷(つちよし)、髙(はしごだか)、﨑(たつさき)は、人名で多く使われている俗字です。「三大俗字」と呼んでもよいでしょう。いずれも登記・供託オンライン申請システムで利用できるJIS第1及び第2水準には含まれていません。

このうち、「はしごだか」と「たつさき」は、IBMが独自に拡張した「IBM拡張文字」に含まれています。「IBM拡張文字」はのちにNECがさらに拡張し、マイクロソフトが日本語用の文字としてJISに追加して採用しています。

現在でもWinodowsの日本語入力でそれぞれ「こう」「さき」という読みで変換可能ですが、OSやソフト、フォントなどによっては正しく表示できない恐れがあるので、変換候補の横に [環境依存] と表示されます。登記オンライン申請にも使えません。

しかし「つちよし」は大変多く用いられているにもかかわらず、Windowsの拡張文字にも含まれていません。しかし2001年のUnicode 3.1の「CJK統合漢字拡張B」に追加されていますので、JIS2004対応のWindows Vista以降では「きち」という読みか「20BB7」というコードで入力することが可能です。ただしこれも [環境依存] で、登記オンライン申請には使えません。

現在の登記・供託オンライン申請システムでは、JISに加えて、不動産登記、商業・法人登記手続では登記統一文字を、成年後見登記手続では戸籍統一文字を使用することができます。「三大俗字」はすべて戸籍統一文字に含まれています。戸籍統一文字番号はそれぞれ以下の通りです。

𠮷(つちよし) :038140
髙(はしごだか) :513280
﨑(たつさき) :094190

戸籍統一文字番号は、法務省 戸籍統一文字情報(http://kosekimoji.moj.go.jp/kosekimojidb/mjko/PeopleDetail/EXECUTE)で検索できますが、「あること」がわかっていてもなかなかうまく検索できないことが多いです。

IPA(情報処理推進機構)の「MJ文字情報検索システム」は、より柔軟で強力な検索が可能で、戸籍統一文字情報については検索結果から該当のものを表示することも出来ます。

MJ文字情報検索システム | 独立行政法人 情報処理推進機構 - IPA
http://mojikiban.ipa.go.jp/search/home

「はしごだか」と「たつさき」は、「髙」「﨑」という文字自身を指定して検索できます。また、正字から異体字を探すこともできます。例えば「つちよし」の場合は、「吉」という文字を検索して「吉」(MJ008064)を選択します。この字の「親字・正字の関連」というリンクをクリックすると、「𠮷」が候補に挙がってきます。𠮷については、以下のコラムのように色々なエピソードを載せているものもありますので、ご興味のある方は探してみてはいかがでしょうか。

第86回 「𠮷」と「吉」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/%E7%AC%AC86%E5%9B%9E-%E3%80%8C%F0%A0%AE%B7%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%80%8C%E5%90%89%E3%80%8D


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