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2017年1月16日 (月)

「辺」の異字体について

お久しぶりです。漢字担当の総務部網本です。

登記オンライン申請は、外字ビットマップ添付がなくなり、必ず登記統一文字を利用する仕様に変わってからは、正しい文字を選択するという事がより一層厳密になりました。そのためにはまず、それぞれの文字にどういった違いがあるのかがわかっていないと「違っていることがわからない」ことになりかねません。

たとえば「辺」の旧字体は正字の「邊」と異字体の「邉」がJIS第二水準に登録されています。これら「辺」の異字体はとにかくたくさんあるそうで、五二〇〇号通達等から参照されている「誤字俗字・正字一覧表」では、「邊」16種、「邉」19種のあわせて35種類の異字体が掲載されています。実際にはもっと多くの種類があるようですが、根拠のある数字を見つけることはできませんでした。100種類以上あるという説もあるようです。

これらの実際の違いはもはや間違い探しのレベルで、油断していては違っているのに気付かないことも多いのではないかと思います。

そんな「辺」の異字体認識を鍛える格好のトレーニングツールを発見しました。

「渡る世間はナベばかり アークライト」
http://amzn.asia/7IicHxe

これは「辺」の異字体24種が2組、合計48枚のカードです。それに「辺」に関する知識を紹介した「ナベ知識カード」1枚と利用方法の解説がかかれたルールカードが5枚のセットです。さきほどの「100種類以上あるという説」「ナベ知識カード」が出典です。ルールカードには4通りの利用方法の他に見分け方のコツがあり、これは大変役立ちます。また一部は英独仏西の4か国語対応になっています。

このツールを駆使してトレーニングすれば、「辺」の異字体の見分けにはもう悩むことは無いはず!と思って、早速購入してみました。しかしこれは想像していたよりもはるかにきつい。全部を伏せて並べて2枚ずつめくって、ペアになったら取り去っていくいわゆる「神経衰弱」ルールを試してみたけど、ちょっとお話になりませんでした。ルールカードには無いやり方ですが、全部表にして並べて、ペアを探して取っていく、というようなやり方からがいいかもしれません。皆さんもいかがですか。

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