2025年9月 1日 (月)

犬を飼うのは大変って本当?

はじめまして。イノベーション開発部の松澤と申します。
今年の4月に、開発部の法務系社員としてリーガルに入社しました。
少し自分のことをお話しさせていただくと、大学は法学部を卒業しており、民法が大好きで、抵当権や債権の辺りを専攻していました。
「法律とコンピューター」の会社の開発部社員ですが、小さいころから、そして今でもデジタルよりアナログ派で(本もメモも紙じゃないと嫌です…(笑))、「コンピューター」については、避けてきたと言っても過言ではないほど詳しくなく、今になって必死に勉強している次第です。
業務と関係ないところで言うと、私は小さいころから動物が大好きです(虫はNG)。
5年ほど前から犬を飼っており、とってもかわいいですが、毎日振り回されています…。そこで、今回は、幼少期からほぼ毎日のように動物番組を視聴している(実は?)動物オタクな私が、実際に犬を飼ってみて大変だったことを書いてみようと思います。
1、お世話・しつけが大変
言葉が通じないし、こちらも愛犬が何を要求しているのかわからないので(当たり前ですが(笑))、お世話もしつけも大変です。
2、時間の制限
まず、犬を飼うと、もれなくみんな帰宅が早くなります(笑)
そこはみんな自主的に帰っているのでまぁいいとして、問題は旅行の時です。
親戚や友人に預ける方もいらっしゃるようですが、うちの場合は、ペットホテルです。ただ、ペットホテルも預ける時間、お迎えの時間に決まりがあり、もっと早く出発したいのに、もっと長く遊びたいのに、が難しいです。
3、お金がかかる
普段のえさ代、おやつ代、ペットシーツ代…愛犬にかかっているお金を考えると恐ろしいですが、一番想定外だったのは電気代です。
ここまで、大変ところばかりで、検討していた方は「どうしよう…」と思われているかもしれませんが、大丈夫です(?)、「かわいい!癒される!」で全て相殺されます!もはや愛犬がいない生活は考えられないほど、愛犬がいることが当たり前になるので、全部関係なくなります。
経済的な理由や、アレルギーの方、ペット不可の賃貸に住んでいるなど、事情のある方もいらっしゃると思いますが、ぜひ日々の生活の癒しとしてペットをお迎えしてみてはいかがでしょう?
(写真の子は愛犬です♪)

Dog


話は変わりますが、8月に弊社の製品「RSS-SR」を「サインルーム」へ、「RSS-VC」を「公的個人認証有効性確認」へと名称を変更しました!
どちらもこのオンラインの時代に便利な機能ですので、まだ利用していない方はこの機会にぜひHPをご覧ください(^^♪

サインルーム:サインルーム | 株式会社リーガル
公的個人認証有効性確認:公的個人認証有効性確認サービス | 株式会社リーガル

2025年8月25日 (月)

「生成AI」と司法書士について

 こんにちは、マーケティング営業部の山崎です。
 最近、ニュースやSNSなどで、気になる話題や新しいサービスを目にすることが増えてきました。
 最先端のテクノロジーと言えば、「生成AI」を思い浮かべる人は多いはずです。私自身もChatGPTをはじめとする「生成AI」の発展には驚かされるばかりです。そんな生成AIですが、社会のあらゆる分野でどのような変革を起こすのか注目を集めています。士業である司法書士の皆様も、「AIが自分の仕事を奪うのではないか」といった漠然とした不安を抱いているかもしれません。しかし、生成AIは司法書士の仕事を「奪う」ものではなく、「変える」ものだと考えております。生成AIが司法書士業務にどのような影響を与え、未来の働き方をどう変えていくのかを考察していこうと思います。
 まず生成AIとは何ができるのかということですが、主に「情報の整理・要約」「文書の作成・校正」「調査・分析」といった分野でその真価を発揮します。これらのタスクは、司法書士の日常業務の多くの部分を占めているのではないでしょうか。
 例えば、登記申請書で考えてみると、必要な情報を生成AIに与えると適切な書式で下書きを作成することができるかもしれません。
 では、実際に生成AIを活用した場合にはどのようなことができるのか考えてみました。
(1) 文書作成・校正の効率化
・定型文書の自動作成:供託書、訴状、答弁書、契約書など、定型的な文書のひな形作成。
・複雑な文章の要約:判例や法律文献、長文の依頼者からのメールなどを要約し、ポイントを素早く把握。
・誤字脱字チェック・文章校正:作成した文書の誤字脱字をチェックし、より自然で分かりやすい文章に修正。
(2) 調査・情報収集の補助
・法律関連情報の検索:特定の法律条文や判例を検索し、関連する情報や解説を瞬時に取得。
(3) 顧客対応の質の向上
・AIチャットボット:事務所のホームページに設置し、定型的な質問(「営業時間は?」「相談料は?」など)に自動で回答。
・議事録の自動作成:依頼者との面談内容を録音し、その内容から議事録を自動作成。
 色々考察してみましたが、結果として生成AIは司法書士の仕事を奪うのでしょうか?
 答えは「No」だと考えます。重要なのは、生成AIはあくまで「ツール」であり、司法書士の「代わり」にはならないということです。なぜなら、司法書士の本質的な価値は、依頼者の状況を理解し、最適な解決策を提案するコンサルティング能力にあるからだと考えるからです。依頼者が抱える課題は千差万別であり、画一的な解決策は存在しません。依頼者の心情に寄り添い、専門家としての知見を活かしたアドバイスは、AIには到底代替できるものではないからです。
 また法的判断を下す専門家としての責務も重要なポイントだと考えます。登記申請や裁判手続きには、厳格な法的判断が求められます。作成した文書の正確性を最終的に確認し、責任を負うことはAIにはできないことです。
 また相続や紛争など、依頼者が人生の岐路に立たされている場面で、安心して相談できるのは、生身の人間である司法書士です。共感し、信頼関係を築く力は、AIには決して真似できない強みだと考えます。
 生成AIを仕事を奪ってしまう「脅威」と捉えるのではなく、「強力なパートナー」として活用することで、司法書士の働き方はよりクリエイティブで生産性の高いものに変わります。
 定型的な文書作成や調査業務をAIに任せることで、空いた時間を、依頼者との対話や、より複雑な案件の解決策検討、事務所の経営戦略立案といった、付加価値の高い業務に振り分けることができると考えます。またAIが収集・分析したデータを活用し、これまでになかった新しいリーガルサービスを開発する可能性も広がります。
 少し見方を変えると働き方の柔軟性の向上も活用できるのではないかと考えます。AIを活用することで、場所や時間にとらわれずに業務を進めることができ、ワークライフバランスの改善にもつながります。
 
 生成AIという新しい波を乗りこなし、これからの新しい司法書士業務として是非ご活用ください。

Ai



2025年8月18日 (月)

進化していくAI

こんにちは。CSサポート部 大内です。

最近、AIが世の中にかなり浸透してきたなと感じます。
生成AIの代表格である「ChatGPT」の話題が日常会話に普通に飛び交うほど、私たちの生活の中で当たり前の存在になってきていることに、少し驚きます。

昨年の出来事ですが、生成AIを使って「ランサムウェア」を作成し摘発された事例が報道されました。驚くべきことに、作成したのはITに精通しているわけではない、いわゆる“普通の人”だったそうです。

私自身も、AIに興味を持ち始めたのは昨年くらいからで、このニュースを知ったとき、「専門知識がなくても悪質なプログラムが作れてしまう時代になったのか…」と、かなりショックを受けました。

最近では「生成AI」に加え、
「AIエージェント」という存在も注目を集めているようです。

生成AIが受動的に問いに答えるのに対して、AIエージェントは「ユーザーから与えられた指示に基づき、自律的に問題解決やタスク実行を行うソフトウェア」と言われており、まるで秘書のようなAIです。

Ouchi


具体的には、以下のような特徴があります。

①複数のAI技術(機械学習、自然言語処理、デバイス制御)を統合している
 ▶複数のAI手法を組み合わせて機能することで、ユーザーの指示を理解し、適切な行 動(例:アプリ操作、ブラウザ操作、資料作成など)を自律的に実行する。

②ユーザーや環境からのフィードバックを取り入れながら、賢くなる
 ▶過去のやりとりや環境の変化から学習し、性能や判断精度が継続的に改善されていく。

③目標を理解し、推論、計画、行動を行い、状況に応じて最適な判断を下す
 ▶与えられた目標に基づいて情報を収集・分析し、複数ステップの計画を立案し、自律的に実行される。

AIエージェント市場は、今後急速に拡大すると見込まれているようで、2024年から2030年のわずか6年間で約10倍の成長を遂げるという予測も存在しているようです。

今後もAIはどんどん進化していくと思います。
その恩恵を最大限に受けるためにも、AIリテラシーを磨き、正しく、便利に使いこなせるようになりたいと思います。


2025年8月 4日 (月)

オンラインセミナーのご案内 ~司法書士の新しい本人確認について~

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みなさんこんにちは。 リーガルブログ編集チームです。

今回は8月6日(水)に開催いたします、弊社オンラインセミナーについてご案内をいたします。
テーマは「マイナンバーカード」を利用した新しい本人確認です。
度重なる証明書類の券面偽造を防止するため、犯罪収益移転防止法(犯収法)が改正され、本人確認は証明書類のICチップを利用する方向へと移行しています。
本セミナーでは、偽造が困難なICチップ情報を活用した、新しい本人確認方法について具体的にご説明いたします。

マイナンバーカードを利用した本人確認については以前も当セミナーでとりあげましたが、今回は以前のセミナー以降に施行された改正犯収法の内容を踏まえ「カ方式」やより信頼性の高い「カ方式+へ方式」を含めた各種本人確認方法についてのご紹介や、今後の制度の方向性などに加え、弊社のクラウドサービス「サインルーム(旧サービス名:RSS-SR)」を利用して本人確認を行うメリットなどをデモンストレーションを交えてご説明いたします。
前回のオンラインセミナーをご覧いただいた方だけでなく
・遠隔地の依頼者や相続人の本人確認業務を安全かつ効率的に行いたい
・本人確認は面前で行うが、より安全確実な方法で行いたい
・非対面での手続きを業務に取り入れ、効率化を図りたい
など日々のお仕事で考えられたり、今後の本人確認業務の在り方を模索されている方にはぜひご覧いただきたい内容となっております。

「すぐではないが今後は非対面業務も考えていきたい」
「興味はあるが具体的にどんな場面で利用するのかイメージがわかない」
「あんまり考えていないがとりあえずどういう感じか確認しておきたい」
という方も大歓迎です!  テクノロジーの力で偽造を見抜き、対象者の実在性と同一性を同時に確認できる、新しい本人確認方法をぜひご覧ください。

詳細とお申込み方法につきましてはこちらからご確認ください。
参加受付開始済みとなっておりますので、皆さまのご参加を是非お待ちしております!

■開催日時:2025年8月6日(水)17:00~1時間程度
■開催方式:Zoomウェビナーによるオンラインセミナー
■参加費:無料
■定員:700名(先着順となります。定員になりましたら申込受付を終了させて
いただきます。予めご了承ください。)
■詳細・申込:【セミナーの詳細をみる】

過去のオンラインセミナーについてはこちらをご確認ください。
動画をご覧いただけます。


2025年7月28日 (月)

WebアプリとUIライブラリ

こんにちは、イノベーション開発部の山根です。
今回は、Webアプリの「見た目」にまつわる、ちょっと裏側のお話をしてみようと思います。
普段アプリやWebサイトを使っていて、「このボタン、なんか見覚えあるな…」と思ったことはありませんか?
それ、もしかしたら"UIライブラリ"という道具が使われているからかもしれません。

UIライブラリとは
ひとことで言うと、「Webアプリの見た目を作るためのパーツセット」です。
ボタン、フォーム、メニュー、タブといったユーザーが操作する見た目の部分を、開発者が効率よく・きれいに作れるようにまとめられている便利ツールです。
イメージしやすいように料理で例えてみると…
・食材から全部自分で準備して作るのが 自作CSS
・カット済み食材を使うのが UIライブラリ
といった感じです。

メリット
UIライブラリには、開発者にとって嬉しいメリットがたくさんあります。
1. 開発スピードが上がる
ゼロからスタイルを作るのはなかなか骨が折れますが、ライブラリを使えば基本のデザインが整っているので、実装がサクサク進みます。
2. 見た目が整いやすい
デザインのガイドラインに沿って設計されているので、アプリ全体に一貫性が出て、プロっぽい仕上がりになります。
3. チーム開発と相性がいい
複数人で作業しても、同じパーツを使っていれば見た目にバラつきが出にくく、レビューや保守もスムーズになります。

よく使われているUIライブラリ
最近使われている主なUIライブラリをいくつか紹介します。
・Bootstrap
昔から定番のライブラリ。初心者にも扱いやすく、レスポンシブ対応も容易です。
・Tailwind CSS
ユーティリティファーストのCSSライブラリで、クラス名ベースでスタイルを指定します。UIコンポーネントは含まないですが自由度が高く、最近特に人気があります。
・Material UI(MUI)
Googleの「マテリアルデザイン」思想に基づいたUIライブラリ。Reactと相性がよく、業務系アプリでもよく使われています。

Webサイトやアプリの見た目が「なんとなく似てるな〜」と感じる理由には、こうしたUIライブラリの存在があります。
しかし、どんなに便利でも、それをどう使いこなすかは開発者の工夫やこだわり次第です。UIライブラリはあくまで"道具"であり、それだけで良い体験が生まれるわけではないからです。
私たちは、これからもUI/UXの質を高めることに努め、より快適に使っていただけるサービスを目指してまいります。

Yamane




2025年7月22日 (火)

夏とベースと汎用性

皆様、はじめまして。 マーケティング営業部の阪本です。
日々目の前のことをこなしていく内 、あっという間に夏を迎えてしまったなと。
酷暑、湿気、そして台風によって感じる今日この頃でございます。

そうはいっても、夏というのは悪いことだけではなく、
花火やBBQ、様々なイベントが多く開催される季節でもあるなとも思います。

ただ、個人的には音楽活動を元々行っていたこともあり、
夏といえば、FUJI ROCKやSUMMER SONICなど規模の大きい音楽フェスに出演する…とまではありませんでしたが、様々な音楽イベントに出演するといった印象もあります。

今回は夏…とは関係はありませんが、音楽活動を行っていた際に感じた話を以下に書いていこうかなと思います。

私自身のバンド活動も行っておりましたが、それとは別に企業やバンドから依頼されベースを弾くといったいわゆるサポートベース業を行っておりました。
サポートベース業を行っていた際も大学時代に買ったベースを使っておりました。

大学時代は、ベースを始めたばかりであるのと、お金もありませんでしたので、
初心者が購入するようなベースを買おうかと考えておりました。
しかし、一緒にいたベースの上手い友人が「初めにいいものを買っておいた方が良い」と何度も言うので、結局大学生で楽器初心者の身に余る値段の高いベースを購入しました。

当時を振り返ると、値段の上下による音の違いなどは分からないし、大学生のその時の「ノリ」というもので購入した側面は正直なところ強かったと思います。

しかし、練習をしていく内に音の違いというものが段々と分かってきた現在では、自分が購入したベースの音の領域が広く、かつどのような状況であっても対応できる楽器であるのかというのを実感しているので、あの時の決断は正解であったと思います。

様々なところでライブを行いましたが、毎回同じ機材、同じ環境で出来るわけではありませんので、異なる環境下で自分自身が出したい音を如何に出すかという状況でした。

その際に、音が詰まることなくバランスよく音を響かすためには、使用している機材にかなり左右されていきます。
そういったときにトラブルなく自然と適用することが出来るというのは、グレードの高いベースでなければ中々難しいところではあります。

分かるようになってからいいものを買うというのももちろん間違いではありませんが、その際にまた余分にお金がかかってしまったり、いいものを買わなかったが故に本当は十分な能力があるのに、自分自身が能力が発揮できていないと錯覚してしまうなどの弊害も考えられるなと思います。

この経験で、現在、必要としているものだけではなく、その先に何が必要になるのかを考えて「もの」を買うことの重要性について学びを得ることが出来たなと個人的には思います。

最後になりますが、弊社でも今後様々な汎用性の高い製品をご提供していくことはもちろんのこと、それをどのように使っていくのか、運用部分も含めて皆様にご提案できるように邁進していきたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

Sakamoto_2




2025年7月14日 (月)

長い夏の熱中症のおはなし

Ozaki


こんにちは。総務部の尾崎です。

梅雨もあっという間に明けて、気づけば夏本番。朝、車に乗り込んだ瞬間からフロントガラス越しにじりじりと日差しを感じて、「あぁ、いよいよ本格的な夏が来たなぁ」と思う今日この頃です。
今からの時期、気を付けたいのは、「熱中症」ですね。車や電車での移動が中心の方も多いかと思いますが、この時期になると、外回りや立ち会いなどの業務に限らず、私たちの日常生活の中にも「熱中症」のリスクがじわじわと忍び寄ってきます。
実は昨年の夏、私自身が軽い熱中症になってしまいました。といっても、炎天下を歩いていたわけでも、スポーツをしていたわけでもありません。その日は仕事が休みで、自宅でのんびり過ごしており、電気代も気になっていた時期だったので、「窓を開けて扇風機をつけていれば平気か」と思ってエアコンをつけずに寝ておりました。
目が覚めると全身汗びっしょりで、頭は重く、吐き気も。「これはもしや・・・」と感じて、急いで水分補給をしてしばらく横になったのですが、なかなか体調が戻らず、「やっぱり熱中症だ・・・」と身をもって実感しました。
熱中症についてはニュースなどで注意喚起もされていて、自分でも“知識”としては持っていたはずなのに、「そんな簡単に熱中症にならないよね」そう思って油断していたのが原因だったと思います。あの日以来、私は“真夏の節電”はきっぱり諦め、電気代がちょっと上がったとしても、体調を崩すよりずっといいと思うようになりました。
今では私は室内でも温度や湿度に気を配るようになり、こまめな水分補給やエアコンの活用を心がけています。もちろん、外出するときは、ネッククーラーを活用するようにもなりました。
外回りをされる方も、事務所で働く方々も、炎天下では水を飲むように気を付けてはいても、室内になるとつい水を飲むのを忘れていたり、塩分を取ることも後回しにしてしまったりすることがあるかもしれません。ですが、熱中症は“誰にでも起こりうること”なので、ほんの少しの習慣で防げることも多いものです。業務中、水分補給忘れてないかな?と少しだけ体調を振り返る時間をもっていただけたらうれしいです。
ちなみに、今年は愛媛県でも熱中症対策の取り組みが広がっていて、県と大塚製薬、そしてセブン-イレブン・ファミリーマートの2社が連携し、コンビニ店頭での啓発活動が始まっています。店内のモニターで熱中症対策の動画が流れたり、スポーツドリンク売り場にPOPが掲示されたりと、買い物ついでに自然と意識できる工夫がされているそうです。こうした地域ぐるみの取り組みを見ると、「自分も気をつけよう」と背筋が伸びる気がします。
夏本番を迎えるこれからの時期、体調を崩さず元気に乗り切るためにも、熱中症対策は“仕事の一部”くらいの気持ちで取り組んでいきたいと思います。
みなさんもぜひ、少し早めの休憩や水分補給など、できることから取り入れてみてください。


2025年7月 7日 (月)

ネット証券の多要素認証から考える、パスワードとセキュリティ対策

こんにちは。イノベーション開発部の坂井です。いよいよ夏本番となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 先日ネット証券にログインしたところ、多要素認証の設定をお願いします、というお知らせがありました。しかも、設定しないと取引が制限されるとのことでした。取引ができなくなるのは困るのですぐに認証の設定を行いました。
 どうやら、いくつかのネット証券で不正ログイン・不正取引の騒ぎがあり、それを受けて多要素認証が必須化されたようです。不正ログインの一部はフィッシングによるものではないかといわれているようです。
 フィッシングとはメールやSMSを送り付け偽のウェブサイトに誘導し、アカウント情報などを入力させ盗む詐欺です。対策として、
・メッセージのフィルター機能を使う。
・メッセージ内のリンクを開かない。
・ブックマークなどを使用し、正規のウェブサイトにアクセスする。
・パスワードを使い回さない。
・パスワードマネージャーを使用する。
・OSやブラウザを最新の状態に保つ。
などなど、色々あるようです。セキュリティは多層防御が重要ですから、なるべく多くの対策をしたいところです。

 私も普段からブラウザのパスワードマネージャーは利用していたのですが、ブラウザに入力しないゲームのパスワードは紙に書いて引き出しに入れていました。コピー&ペーストができないので手で入力する必要があり大変でした。
 たまにしかパスワードを要求されないので長い間紙で保存していたのですが、思い立ってブラウザ以外のパスワードマネージャーを使ってみました。私が使ってみたものは
・クラウドで保存
・PC、スマホで利用できる
・マスターパスワードでアクセスできて、二段階認証も利用可能
・ブラウザの拡張機能でパスワードの閲覧も簡単
・テキストも保存できる
など、便利に使うことができました。
 パスワードマネージャーには色々な種類がありますが、それ自体の管理方法も含め運用の際には内容をご確認の上ご利用ください。

 ソフトウェア開発の際にはパスワードの取り扱い以外にも注意すべき点は多くありますが、細心の注意をして開発を行っています。皆様もパスワードの扱いにはご注意ください。

Sakai



2025年6月30日 (月)

“推し”がいれば、暑さも乗り切れる!?

皆様、お久しぶりです、CSS部の関谷です。
蒸し暑い日が続いていますね。
なんとなく仕事のやる気が落ちてくるこの季節、皆さんには「気分が上がるもの」ってありますか?
アーティスト、アニメ、動物、スポーツチームなど……そう、「推し」です。
“推し”の存在に元気をもらったり、癒されたり、毎日を乗り越えるエネルギーをもらっているという方も多いのではないでしょうか。
私もそのひとりで、推しの動画を見たり、グッズを眺めるだけで気分が上向きになります。

Sekiya1


仕事にも“推し”を!
日常生活での“推し”は、割とすぐに見つかるものです。
でもふと、「仕事にも“推し”ってあるのかな?」と考えてみました。
もちろん、業務内容そのものを「推し」とまでは言えなくても、「この機能、便利!」「このツール、神!」と思えるものがひとつくらいあるのでは。
そう、それが“業務推し”なのかもしれません。

私たちの“業務推し”は…?
皆さんにご利用いただいている「権」ですが、最近いろいろな画面に「ある“ボタン”」が追加されているのをご存じでしょうか?
「前からあったような…?」と思われた方、もしかするとまだ気づいていない方もいらっしゃるかもしれません。
そのボタンとは――「ヘルプ」ボタンです!

「えっ、ヘルプ?」と思った方へ
「ヘルプ」と聞くと、「困ったときに開くもの」と思いがちかもしれません。
でも実はこのヘルプボタン、**業務をスムーズに進めるための“推し機能”**なんです。
操作に迷ったとき、あいまいな記憶のまま進めて失敗するよりも、その場ですぐに正しい情報にアクセスできるのは大きな助けになります。
• 画面に合わせた内容にすぐアクセスできる
• 図や手順つきで、初めての操作でも安心
• 「知ってるつもり」でミスするのを防げる
そんな“地味だけど頼れる存在”が、今の私たちの業務推しです!

Sekiya2


最後に:自分の業務推し、見つけてみませんか?
暑さで集中力が落ちがちなこの時期だからこそ、
ちょっとした便利さや支えになる機能が、仕事のストレスを軽減してくれるかもしれません。
「推し」がいると、気分が上がる。
それは、仕事でもきっと同じです。
まずは、ヘルプボタンを一度クリックしてみませんか?“業務推し”が、そこにあるかもしれません。


2025年6月23日 (月)

AIにノイズを与えると精度が上がる意外な研究結果

こんにちは、開発部の森です。
最近話題のChatGPTのようなAIは、人間のように自然な文章を生成し、私たちの質問にも的確に答えてくれます。しかし、実はAIも時折「カンニングペーパー」を参照しながら回答を生成していることがあるのです。
もちろん、実際に紙のカンニングペーパーが存在するわけではありません。AIが質問に答える際、事前に学習した膨大な知識に加え、「外部の情報源」からリアルタイムで情報を取得し、それを参考にすることがあります。この仕組みは、専門用語で「RAG(ラグ)」と呼ばれています。
例えば、「今日の天気は?」とAIに尋ねると、AIは気象情報のデータベース(これがカンニングペーパーの役割を果たします)を参照し、「晴れです」や「午後から雨が降るでしょう」といった情報を提供してくれます。これがRAGのイメージです。

さて、ここで皆さんに一つ質問です。もしAIに最高のパフォーマンスを発揮させたい場合、どのような「カンニングペーパー」を準備するでしょうか?
一般的に考えれば、「質問に関連する情報のみを網羅したカンニングペーパー」が最適だと考えるでしょう。余計な情報がなければ、AIも迷うことなく正しい答えを見つけ出せそうです。実際、私たち人間も、テスト勉強で関係のないことまで記憶してしまうと、かえって混乱してしまうものです。
ところがAIの世界では、私たちの直感とは異なる、非常に不思議な研究報告がなされています。
それは「AIに渡すカンニングペーパーに、意図的に質問とは全く関係のない情報を加えた方が、AIの回答精度が向上する場合がある」というものです。

「一体どういうことだろう?」と疑問に思われるかもしれません。
例えるなら、歴史のテストで「徳川家康について説明しなさい」という問題が出題されたとします。その際、カンニングペーパーには徳川家康に関する情報がちゃんと書かれている上で、さらに「昨日の夕食の献立」や「好きなアニメのキャラクター」といった、一見すると全く関係ない情報も少しだけ混じっていた方が、なぜか徳川家康に関する説明がより上手になる、といったイメージです。にわかには信じがたい話かもしれませんね。

この研究を発表した研究者たちも、当初は「無関係な情報を加えると、AIは混乱し精度が低下するだろう」と予測していました。しかし実験の結果、予想とは異なる興味深い結果が得られたのです。
「なぜそのような現象が起こるのか?」という疑問が生じますね。明確な理由はまだ研究段階ですが、いくつかの興味深い仮説が提唱されています。
・多くの情報の中にごく少量の無関係な情報が混在することで、かえって本当に重要な情報が際立ち、AIがそれに集中しやすくなるのではないか。
・少量のノイズ(無関係な情報)が存在することで、AIが情報をより慎重に吟味するようになり、結果として誤りが減少する可能性。
・質問と「少し関連があるものの、詳細を見ると誤っている情報」は、実はAIをより混乱させる可能性があります。それと比較すると、「全く無関係な情報」はAIにとって「これは無視すべき情報だ」と判断しやすく、結果的に処理の邪魔にならないのではないか。

一見すると邪魔に思える「ノイズ」が、意外な形でAIの性能向上に寄与するというのは、実に興味深い現象です。
我々は、このような生成AI技術の進化にこれからもキャッチアップし続け、実用的な形でお届けできるよう、今後も一層努力してまいります。

Photo


参考:
「The Power of Noise: Redefining Retrieval for RAG Systems」
url: https://arxiv.org/abs/2401.14887



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