2025年11月10日 (月)

会社設立日に休日を指定可能に(商業登記規則改正案)

こんにちは。イノベーション開発部の西山です。

11月も半ばが近づき、今年も残すところあと1か月半ほどとなりました。
毎年のことながら、1年があっという間に過ぎ去っているように思います。
年の瀬に向けて忙しさが増す頃ですが、笑顔で締めくくれるようにしたいですね。


さて、ご存じの方も多いと思いますが、登記所が休みの日を会社の設立日(成立年月日)として指定できるよう、商業登記規則等の改正が検討されております。

パブリックコメント:「商業登記規則等の一部を改正する省令案」に関する意見募集
(意見募集期間は11月26日まで)

現行制度では、会社等は「設立の登記をすることによって成立する」と規定されており(会社法第49条等)、実務上、登記申請日が会社の設立日となります。
登記所が休みの日には申請ができないため、原則としてその日を設立日とすることはできません。

今回の改正案では、設立登記の申請時に、申請人が希望する日(登記所が休みの日も含む)を会社成立年月日として指定することができるようになります。

※商業登記規則第35条の4(新設)の概要
・対象は、設立の登記(会社の組織変更や持分会社の種類変更による設立の登記を除く)
・申請の翌日が休日の場合、その休日(連続する場合は、いずれかの日)を登記日とすることを指定できる
・申請書にその旨と希望する登記日を記載する必要がある

施行日は、令和8年2月2日が予定されております。


会社の記念日や事業開始日を希望する日にすることができるようになり、より柔軟な対応が可能になりますね。

今後の情報に注目していきたいと思います。

Nishiyama


2025年11月 4日 (火)

年末を快適に!スッキリデスクで迎える気持ちのいい新年を

こんにちは。総務部の吉村です。
紅葉が一段と深まり、近所の木々の葉も鮮やかな色に染まる頃となりました。朝晩は冷え込む日が増え、いよいよ冬の足音が聞こえてきた11月。急な冷え込みに、体調を崩されていませんか?さて、今年も残すところあとわずかとなりました。年末の大掃除が本格化する前に、まずは日頃から使う自分のデスク周りを整理し、気持ちよく新年を迎える準備を始めませんか?デスクがスッキリすれば、作業効率も気分もアップするはず(笑)。
私も実際に試してみた誰でも実践できる簡単な3つのステップをご紹介します。

【1. デジタル化で物理的な書類を減らす】
デスクを占領しがちなのが「紙」の書類です。書類の山は探す時間も無駄にし、集中力を削いでしまいます。思い切ってデジタル化を進め、物理的なスペースを確保しませんか?

〇スキャンしてデータ化を徹底
デスクの奥に眠っている「いつか使うかも…」な領収書やマニュアルはありませんか?紙で保管する義務がないものは、思い切ってスキャンしてデータ化してしまいましょう!クラウドやPC内のフォルダを使って「どこに何があるか」が一目でわかるように整理しておけば、必要な情報にサッとアクセスできてとっても便利です。さっそく実践したところ、デスクも気分もスッキリしました!

〇「新たな紙を増やさない」ルール化
デジタル化をしても、次々と紙は増えていくもの。新しい紙の書類が発生した際は、「一時保管用のトレイは一つだけ」といったルールを設けて、「トレイがいっぱいになったらすぐにデジタル化・廃棄!」というサイクルを習慣化できれば、もう紙の山に悩まされることはありません。まずは「週に一度、トレイを空にする日」を決めるなど、できることから軽やかに始めてみてはいかがでしょうか。実践中ですが、今のところ紙の書類は増えていません!

【2. デスクの「見える化」と「隠す化」を徹底】
整理整頓の基本は、「頻繁に使うものは取り出しやすく見える化」「ストックや私物は視界からシャットアウトして隠す化」することです。

〇「見える化」で効率アップ
毎日使う文具や、「今すぐ取り掛かるべき」書類は、どこに置いていますか?それらを最小限に絞って、すぐに手の届く場所に配置してみましょう。さらに、ファイルボックスなどを活用して書類を「立てて収納」すれば、一目で必要な書類を見つけられて、取り出しやすさもグッと向上するのではないでしょうか。まだまだ工夫は必要ですが、以前より書類が見つけられやすくなりました。

〇「隠す化」でノイズレスな空間に
予備の文具や、あまり人に見られたくない私的なもの、保管用の書類などはどうしていますか?思い切って引き出しや扉付きの収納に隠してしまいましょう!デスクの上がスッキリすると、視界に入る情報(ノイズ)が減って、驚くほど集中しやすい環境が作れるそうです。お気に入りの収納アイテムを選べば、素敵なオフィス空間になりますよね。奇麗なデスクは人から褒められます(笑)


【3. 捨てる・保管する・行動するの「3つに分ける」】
さて、いよいよ最終ステップです!デスクのモノを見て「どうしよう…」と迷ってしまうことはありませんか?モノ一つひとつに対する判断基準をハッキリさせることが、整理を成功させる最大のコツです!整理整頓術等でもお聞きになられた方もいらっしゃるかと思いますが、是非実践してみてください。

まず、デスクのモノを手に取ったら、次の3つの箱に迷わず分類していきましょう。
①捨てる:もう使わない不要なもの、期限切れの資料、古くなった文具などは、「ありがとう」と感謝して手放しましょう。

②保管する:これは必要!という資料や予備の備品ストックは、分類して専用の収納スペースへ。使う時が来るまで、静かに休ませてあげましょう。

③行動する:未処理の書類、返信待ちのメモなど、「アクションが必要なタスク」はありませんか?

そして、特に「③行動する」に分類されたものは、物理的なデスク上からすぐにタスク管理ツールやTo Doリストへ移動させてあげてください。デスクの上が、対応待ちの書類で埋まらないようにすることが大切です。「気になる未完了タスク」を視界からなくすことが、きっと集中力をグッと高める秘訣になります。これは本当にオススメです!やるべきことが見えやすくなり、仕事の効率も気分も個人的に上がった気がします。

年末に向け、大きな大掃除を始めるにはまだ早いかもしれませんが、この機会にまずは引き出し一つから整理を始めてみませんか?この小さな一歩が、きっと快適な年末、そして気持ちよく新しい年のスタートにつながります!スッキリさせて、最高の新年を迎えましょう!

Yoshimura




2025年10月27日 (月)

勉強の秋

こんにちは。総務部の長尾です。
今年も2か月と残りわずかとなりました。歳を取るたびに1年経つのが早く感じてしまいます。毎年特に大したことは成し遂げられなかったが故に年末になると何とも言えないむなしい気持ちになり新しい年を迎えています。そこで今年こそはこの状況を打開すべく、英会話の勉強を再び始めました。大学生の時には血眼になって勉強していましたが、卒業してからはサボっていたので、かなり記憶が飛んでいました。言語学習は1日でもサボると取り返すのに同様の時間かそれ以上かかる気がします。(持論ですが・・・)テスト勉強などと異なり「詰め込む」ことができないため毎日インプットとアウトプットを繰り返す必要があります。「言語学習は1日にしてならず」と当時必死だったなあと思い出が蘇ってきている今日この頃です。
さて、今回英語学習をしていて「AI英会話」ができるアプリをインストールしてみました。色々探してみると「AI」を活用した英会話アプリがいくつかありその内1つを現在使用しています。あまり期待していなかったのですがこれがかなり凄いアプリで、例えばカフェでコーヒーを注文するシチュエーションと入力すると「AI」がカフェ店員役になってくれて会話を始めてくれます。自分のペースで回答できますし文法や単語が異なっていたらきちんと添削してくれて、最後フィードバックをしてくれます。会話も文字で起こしてくれるためできなかったところもあとでまとめてメモできます。ただ、発音矯正機能がないことが少々残念ですが金額も高くなく本当に素晴らしいアプリで久々に感動しました。
大学生当時、このようなすばらしいアプリはなかったので、ネイティブスピーカーの先生とオンライン英会話ができるアプリやサービスが当時の最新でした。確か当時利用検討していた時はサブスク型かつ高額だったので貧乏大学生には到底手が出せず、海外ドラマやYoutubeを何度も視聴したり、独り言は英語に置き換えて工夫し、かなり大変でした。現在はこのような「AI言語学習アプリ」だけでなく「AI」を活用したテクノロジーが日々進化しています。自身の教養を深めていき世の中に対して柔軟に対応していくためにも新しい情報を取り入れ、取捨選択をしつつ時短できたり、生活や趣味、勉強が楽になることはどんどん取り入れていきたいものです。

弊社としてもお客様のお仕事に活かせる便利な機能をご提供できるようにAIをはじめとしたさまざまな機能を検討していきたいと思っています。
これからの時期私にとっては「勉強の秋」ですが皆様も「○○の秋」をどうぞお楽しみください。

Nagao




2025年10月20日 (月)

大阪・関西万博で感じたテクノロジーの話

こんにちは。マーケティング企画室の重松です。
最初はあまり興味がなかった大阪・関西万博ですが、いつの間にかミャクミャクに愛着が湧き、家族と一緒に行ってきました。
このブログが公開される時点では、閉幕となっている万博ですが、終わるのが名残惜しくなるほど楽しい時間を過ごせました。
今回は、私が万博で体験したテクノロジーについて書きたいと思います。

Photo


万博に行くと決めて、最初にテクノロジーを感じたのはチケット申し込みのときでした。
アカウントを作成し、フォームに情報を入力して認証メールを受け取り、マイページにアクセスするまでの流れがとてもスムーズで、UIもミャクミャクをイメージした色味とデザインで、早くも期待感が高まりました。
ログイン時には人数制限がかかる仕様になっていて、「待ち時間〇分」「待機中〇人」と表示されます。時間の経過とともに待ち時間バーが短くなり、ブラウザを閉じてもセッションが保持されているので、待ち時間にパビリオンの情報を調べることができました。
この仕組みを見ながら、「あの値とあの値を取得して残り時間を計算しているのかな」と、つい裏側のシステムを想像してしまいました。

チケットが取れて、希望していたパビリオンにもいくつか当選。当日はワクワクしながら会場に向かいました。
万博会場は現金が使えず、すべてキャッシュレス決済でした。いろいろな国の人がパビリオンのスタッフとして参加しているので、ここで現金(日本円)を使えるようにすると、まず外貨両替が大変だと思うのですが、電子になったことで、かなりの部分が自動で出来ると思われます。
1970年の大阪万博では、このあたりをマンパワーで乗り切っていたのではないかと想像しました。

詳しく書くと長くなってしまいますが、シグネチャーパビリオンや各イベントでは最新の映像演出がふんだんに使われていました。
その中でも特に印象的だったのは夜のドローンショーです。1000機のドローンが夜空に図形や文字(もちろんミャクミャクも)を描き出す光景は圧巻で、1000ピクセル(?)でもこれほどの表現ができるのかと感心しました。
ドローンには画像認識、GPS、高速伝送技術、ジャイロセンサーなど多くの技術が使われています。単体でも技術の結晶なのに、それらを集中管理して制御するシステムを想像するだけでもワクワクしました。

帰り道、余韻に浸りながらSNSを眺めていると、「前回の大阪万博に参加した男性が、今回は孫と一緒に訪れていた」という投稿を見かけました。
当時の万博も“未来”をテーマにしていたと思いますが、その男性の目には今の万博がどんなふうに映ったのでしょうか。思ったより未来を感じているのか、意外とそうでもないのか、とても興味深く感じました。

振り返ると、今回の万博ではAPI連携や通信技術など、さまざまな仕組みが活用されていたのではないかと思います。人々の目には見えない裏側を支えた開発者の方々に、心から敬意を抱きました。
最先端のテクノロジーに支えられた万博は、目に見える驚きも、裏で支える仕組みも含めて、本当にワクワクする体験でした。
弊社も既存の概念を変えるようなサービス、現在リリースしております「立会決済支援サービス」や「サインルーム」だけでなくお客様にとって価値のあるサービス展開を今後もしていきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


2025年10月14日 (火)

郷土料理の紹介

お久しぶりです。
イノベーション開発部の長野です。よろしくお願いします。

今回の話題は、郷土料理です。

突然ですが、皆様は「故郷の味」と聞いて、どんな料理が頭に浮かびますか?
私にとってそれは、小さい頃から食卓に並んだ、ちょっぴり懐かしいあの味です。
でも、子供のころはその味が嫌いだったりするんですよね。

日本には、地域ごとに脈々と受け継がれてきた素晴らしい「郷土料理」がたくさんあります。一見地味に感じるかもしれませんが、そこにはその土地の歴史や風土、人々の知恵と工夫がぎゅっと詰まっています。
郷土料理とは、その地域の特産物や気候風土、歴史的背景を反映して生まれ、長年愛されてきた料理のこと。例えば、寒冷地では保存食や体を温める料理が、温暖な地域では海の幸や山の幸を活かした料理が発達してきました。それぞれの地域で工夫を凝らし、大切にされてきた「食の文化財」とも言えるでしょう。
郷土料理が私たちに与えるのは、単にお腹を満たす以上のものです。
・記憶を呼び覚ます味
一口食べれば、幼い頃の思い出や家族との温かい食卓の情景が鮮やかに蘇る、郷土料理は五感を刺激し私たちの記憶に深く刻み込まれています。
・土地の恵みを感じる
地元の食材をふんだんに使った郷土料理は、その土地ならではの旬や恵みを教えてくれます。素材の持ち味を最大限に引き出す知恵は、まさに先人たちの賜物です。
・地域の文化と歴史に触れる
なぜこの料理がこの地域で生まれたのか、どんな時に食べられてきたのか、その土地の暮らしや歴史が凝縮されています。料理を通じて、地域の文化を学ぶことができるのも魅力です。

で、今回紹介する郷土料理は私の地元、愛媛県今治市の「いぎす豆腐」です。

Nagano


これは「いぎす」という海藻を大豆の粉と合わせて固めた豆腐のような形状の料理です。具にエビや枝豆を使い、黒ゴマで見栄えを整えます。
先にも述べましたが、子供のころはあまり得意な味では無かったのですが、大人になってその味の良さに気付きました。
そしてその味は当然、それを食べた時の記憶と深く結びついているのです。私の場合はお盆に親戚一同が会してする食事の風景です。

年を重ねると好き嫌いの味覚の変化も訪れます。理由をAIに聞くとセンサー(味蕾)の老化や身体的な機能低下を示唆されます。
そうかもしれませんが、人生がより豊かになるように、一辺倒にならないように、変化してくれているんだと思っています。

先の理由もそうですが、何でもとりあえずAIに聞いてみる、そんな世の中になりました。
AIが闊歩する時代、AIに取り残されないようにするのはもちろん、意識することなくAIと協調できている、私たちリーガルの製品でそういう未来を創造できたらと日々研鑽に励んでいきます。
(生きている内にAIのバイオデバイス、出来んかな…。)

2025年10月 6日 (月)

士業にも求められるデジタルリテラシー

 こんにちは、CSサポート部の相原です。
 ここ数年、デジタル化の動きは加速し、昨今ではAI技術の発展も著しいものとなっています。年齢を重ねるごとに、その変化についていくのに必死さを感じることもあります。
 また、数年前に起こった新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、社会全体のデジタル化は一層進んだのではないでしょうか。行政手続に関しても、まだ十分とはいえないものの、かなりデジタル化が進んできたように思います。

 最近では、士業業界でも行政書士法の一部改正法案が可決・成立しました。
改正法案には「職責」に関する部分があり、
 「(略)〜デジタル社会の進展を踏まえ、情報通信技術の活用その他の取組を通じて、国民の利便の向上及び当該業務の改善進歩を図るよう努めなければならない。」
という条文が新設されたとのことです。
 士業法において「デジタル社会への対応」の努力義務が明文化されたのは初めてだそうです。(参考:日本行政書士会連合会HP「行政書士法の一部を改正する法律」の成立について[R6.6.6]より抜粋)
 努力規定ではあるものの、デジタル社会に対応できるリテラシーが必要であり、今や士業の仕事においても当然に求められる時代になったといえるでしょう。

 ここでいう“デジタルリテラシー”とは、「デジタル技術やデバイスを理解し、情報を適切に検索・評価・活用できる能力」を指します。普段利用しているスマートフォンやパソコンに関する基本的な知識はもちろん、業務改善につながるDX化など、デジタル化に向けた知識も最低限必要であることが明文化された点は、とても意義深いと感じました。今後は、他の士業にもこうした動きが広がっていくのではないでしょうか。
 私自身、デジタル技術やAIについて理解しているわけではありませんが、例えばAIの活用に関するオンラインセミナーを受講したり、少しでも情報を吸収できる場を持つよう努めています。
 そしてお客様には、弊社の製品やサービスを通じてデジタルソリューションやAIを活用し、成功体験を得ていただけるような価値をお届けしたいと考えています。今後の弊社の取り組みに、ぜひご期待いただければ幸いです。

Aibara




2025年9月29日 (月)

登記統一文字とベース・レジストリ その2

前回の続きです。
前回は登記業務における外字の取り扱いについて「登記固有文字」は行政事務標準文字の前提である「標準化対象事務20業務」に含まれておらず、「標準化対象事務20業務」や税金関係の業務との互換性がないのはどうするのか、という点について考察いたしました。

「登記固有文字」の対応についていろいろ調べて、新たに発見した(わたしが知らなかっただけですが…)のが「ベース・レジストリ」というものです。これは正式名称が「公的基礎情報データベース」といって、デジタル社会形成基本法の第31条が根拠となっています。デジタル庁主導でこれは住所・所在地、法人の名称など、いろいろな制度から参照されるデータの公的な統一データベースを作ろう。という構想です。

現在はまず法人、不動産、住所の3分野に注力し、「ベース・レジストリ推進有識者会合」を中心に具体的な整備の検討を進めています。

ベース・レジストリ推進有識者会合|デジタル庁

具体的な構想は「公的基礎情報データベース整備改善計画」(最新は2025年(令和7年)6月13日) にまとまっています。

第1次公的基礎情報データベース整備改善計画(2025年6月13日閣議決定)
本文(PDF/1,320KB)


これのP6~P7に「②横断的な課題の検討」として「文字の標準化の検討」が挙げられています。ここで『社会全体の効率化の観点から、文字の規格を統一すべく、「登記統一文字」について、令和7年度中に「行政事務標準文字」への追加を行う。』と明記されているのです!

これが実現すれば、将来的には登記業務の文字セットは(現在のものから拡張された)「行政事務標準文字」となり、登記申請等は「行政事務標準文字」を使って行うようになるはずです。そうなれば登記業務も「外字の要らない世界。」に仲間入りできるのです。まだまだ先のことかもしれませんが、動向に注目し続けていきたいと思います。



2025年9月22日 (月)

登記統一文字とベース・レジストリ その1

お久しぶりです。リーガル漢字担当の総務部・網本です。
まずは前回の「ガバメントクラウドと行政事務標準当用明朝フォント」以降の動向から。デジタル庁の「地方公共団体情報システムにおける文字の標準化」によると、地方行政運営の効率化の観点から標準化の対象とされた事務(標準化対象事務20業務)について、令和7年度(2025年度)から各種証明書や郵送物で使用する文字が順次標準化される(=行政事務標準文字対応になる)。ということがはじまっています。
自治体によってはもう『「行政事務標準文字」導入について(お知らせ)』(福岡県八女市)のように、導入の案内がされているところもあるようです。

しかし。当ブログをご覧になっている多くの皆様が関心をお持ちであろう登記業務は「標準化対象事務20業務」に含まれていません。法務省管轄でも窓口が地方公共団体である戸籍業務は標準化対象事務20業務に含まれていますが、法務局という独自の窓口を持つ登記業務は含まれていません。国税の業務も同様です。

戸籍業務も実際には「改製不適合戸籍」が外字を含んでいるため、現状では行政事務標準文字対応ができません。このため経過措置(外字や従来の文字セットを維持しつつ、行政事務標準文字への段階的な切り替えを進めていく)の対象となっています。

登記業務には「登記統一文字」という外字がありますが、これは一部のみしか行政事務標準文字に含まれていません。残りは「登記固有文字」(行政事務標準文字に含まれていない登記統一文字)として残っています。登記業務は行政事務標準文字の前提である「標準化対象事務20業務」に含まれていないため、「登記固有文字」が行政事務標準文字に追加・拡張されるという展開は難しいのではないか。と考えていました。

とはいえ、登記業務は行政手続きとして独立して存在しているわけではなく、標準化対象事務20業務や税金関係の業務と密接な関係をもつものがあります。それらとの間でデータの互換性が無いというのは大きな問題のはずです。 
そこで「登記固有文字」の対応状況についていろいろ調べてみました。

翌週に続きます。


2025年9月16日 (火)

PC入替と一緒に

 こんにちは。CSサポート部の平です。
 まだまだ暑い日が続きますね。いきなりではありますが、まずは「バックアップをこまめに取ってください」とお願いさせてください。やはり暑い夏はPCや外付けHDDなど、ハードの故障が増えます。また朝晩が涼しくなってくると、今度は大雨や雷によるトラブルが増えてまいります。何があってもお客様の大切なデータが消えてしまわないように、できるだけ早く業務復帰できるように、こまめなバックアップをお願いします。
 さて、Windows10のサポート期限が、ついに来月に迫ってまいりました。皆様も、アップデートや入替の準備を進めていらっしゃることかと思います。私も迷いに迷った結果、Windows10のまま利用していた自宅PCを買い替えることにしました。買い替えるにあたって、せっかくなので周辺機器など「一緒に買い替えると便利なもの、効率的なもの」も買い替えようと思い立ち、色々と調べてみたところ、PC買い替えに合わせてモニターやマウス、キーボードを買い替えられる人が多いようです。確かに、最新のもの、便利なもの、自分に合ったものがある可能性があったとしても、きっかけがないと買い替えない方も多いでしょうから、PC入替のタイミングはいい機会ですね。私は、今回はこの3つの買い替えは見送ったのですが、その代わりにモニタアームとデスク横に配置するラックを買い替えました。PC回りがスッキリして、作業しやすくなったように思います。ちなみに、今回は行いませんでしたが、LANケーブルやハブなどもこのタイミングで見直してみるといいかもしれません。古いものが残っていると、十分な速度が出なかったり、NW不調が起きやすくなったりするようです。特にオフィス環境だと簡単に変えられないこともあるので、PC入替のタイミングは、見直しのいい機会ではないでしょうか。
日々のお仕事でお忙しい中でPC入替を行うというだけでも大変な負担だと思うのですが、もし余裕があれば、この機会によりよいお仕事環境をご検討いただければと思います。

Taira



2025年9月 8日 (月)

第53回全青司札幌全国研修会で展示します!

こんにちは、ブログ編集チームです。
本日はお知らせがございます。
今週末9月13日(土)、14日(日)に北海道札幌市のカナモトホール(札幌市民ホール)で開催される、全青司札幌全国研修会にリーガルも展示をさせていただきます。
半年に一度の全青司の全国研修会は、普段なかなか会えない各地の先生方同士で交流のできる貴重な機会ですよね。私たちも直接みなさまとお会いできるのを楽しみにしております!

Zen1


弊社ブースでは司法書士事務所の業務をトータルサポートする「司法書士システム“権”」、登記用電子署名・オンライン本人確認サービス「サインルーム」、先日リリースしました「立会決済支援サービス」など、みなさまの業務を支援する様々なサービスをご用意してお待ちしております。
「立会決済支援サービス」は決済現場でスマホなどのスマートデバイスを使って、その場でコンビニ証明書の真贋判定、スマホなどのカメラを使った登記原因証明情報や識別情報の添付、そのままオンライン送信できるなど、1回事務所に帰っていろいろ準備してオンライン申請をするというこれまでのお仕事の流れが変わる画期的なサービスです!
是非弊社ブースにご来場いただき、実際どんなものなのかご覧ください!

弊社展示ブースは1階ホールの出入り口から受付を経て一番手前のブースになります。

Zen2


研修会資料の中に同封されているアンケートにご記入の上、リーガル展示ブースにお持ちいただくと先着で粗品をプレゼントいたします。ぜひアンケートへのご回答をお願いいたします♪
展示スタッフ一同、皆さまのご来場を心よりお待ちしておりますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください!



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