カテゴリ「イノーベション開発部」の209件の記事

2022年12月26日 (月)

再婚禁止期間の廃止

 こんにちは、イノベーション開発部の門岡です。
 令和4年10月14日、民法等の一部を改正する法律案が国会に提出されました。この改正案では、親子法制に関する改正内容がいくつか盛り込まれておりますが、今回は、「嫡出の推定の見直し及び女性に係る再婚禁止期間の廃止」について、取り上げてみたいと思います。
 現行民法733条1項では、女性についてのみ「百日」(前婚の解消又は取消の日から起算して)の再婚禁止期間を設けています。これについては、平成27年12月16日の最高裁大法廷判決において、女性について「六箇月」の再婚禁止期間を定めた民法733条1項(当時)のうち、「100日を超えて再婚禁止期間を設ける部分」が違憲であると判断され、これを受けて、違憲状態を解消するため、女性の再婚禁止期間を「百日」に改める等の措置を講ずる「民法の一部を改正する法律案」が国会に提出された経緯があります。
 そして、平成28年6月1日に民法の一部を改正する法律案が可決成立しましたが、その際の附則において、施行後3年を目途として再婚禁止に係る制度の在り方について検討を加える旨の規定が設けられました。
 令和4年10月14日の民法等の一部を改正する法律案では、これまでの最高裁判決や法改正の経緯を踏まえ、再婚禁止期間が撤廃されています。
 そもそも女性についてのみ再婚禁止期間が設けられていた理由については、民法が規定する嫡出推定規定(民法772条)との関係で、嫡出推定の重複を回避するためと解されていますが、そこでは「懐胎(妊娠)は婚姻関係のもとでのみ生じる」ことを前提としており、現在ではそうした嫡出推定の考え方自体に疑問が呈されています。
 例えば、離婚協議中の場合等を念頭に置くと、そうした場合には前婚の夫ではなく新しいパートナー(将来の後婚の夫)の子を懐胎(妊娠)する確率の方が高いといえるでしょう(別居中であればなおさらです)。
 また、従来から嫡出推定の原則に基づいて法律的には前婚の夫の子として扱われることを避けるため、母親が出生届を出さないケースが生じており、結果的に子どもが「無戸籍」となり、住民票がなく、学校に通えない等の不都合が生じているようです。
 今回の「嫡出の推定の見直し及び女性に係る再婚禁止期間の廃止」では、「懐胎(妊娠)から出産までの期間に数回の婚姻がある場合、出生直近に婚姻した夫の子どもと推定する」と定められており、改正案が成立すると、離婚後300日以内に生まれた子どもであっても、再婚すれば再婚相手が父親と推定されるので、父親の推定規定が重複する不都合はなくなると思われます。

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2022年12月 5日 (月)

「駐車場の自動ゲート」について

こんにちは。イノベーション開発部の明です。

この前たまに行く百貨店で、ある地方の物産展フェアが催されたので行ってまいりました。
いつものように車を百貨店の駐車場に入れて、物産展で買い物を楽しみました。
その後、またいつも通り駐車券を事前精算して、車に乗って駐車場を出ようとするところで事件が起きました。
運転席側の窓を開けて、精算済みの駐車券を精算機に入れようとするところで、なんと駐車券の挿入もしてないにもかかわらず、出口ゲートのバーが自動的に開いてくれたんです。

えっ!?なんで?と一瞬戸惑いながらも非常にスムーズに駐車場を出ることができて少し感動してしまいました。
世の中がどんどん便利になっていくな~と感慨を覚えるうちに、仕事柄もあり、頭の中でゲートが自動的に開いた仕組みを整理してみました。

恐らくその仕組みはこのような感じになっているのではないかとイメージしてみました。。
全体的なシステムは「車のナンバーを認識するカメラ(入口と出口)」、「システムを管理するサーバー」、「サーバと連動しているゲート」で構成されているかと思います。
①駐車場に入る時には、カメラで車のナンバープレートを認識して、文字認識処理を行った上、駐車券と車ナンバーをセットでサーバーにデータ登録します。
②事前精算機で駐車券を精算すると、サーバーに登録された駐車券情報に紐づく車ナンバー情報が精算済み状態に更新されます。
③駐車場から出る時には、またカメラで車のナンバープレートを認識して、この車ナンバーの精算状態をサーバに照合して、精算済みの車であれば、自動的にゲートが開くという訳です。

整理してみれば、すごくシンプルで単純なシステムですが、実際利用する側からするとユーザビリティが大きく向上したように感じました。
特に雨の日や真夏など、窓を開けたくない時もありますので、事前精算さえ終わらせていれば、あとはスムーズに出庫できるので、大変便利だと思います。

このシステムの中で、一番のキーとなる技術はやはりナンバープレートを読み取って、自動で文字認識する処理ではないかと思います。
私も製品開発の中で、文字認識の難しさを経験しているので、これが今後人々の一般生活にどんどん浸透してくればすごく便利になるのではないかと驚き、感動しました。

弊社としてもお客様に「これはすごく便利」と驚きと感動を与えられるように日々精進していきたいと思います。

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2022年11月14日 (月)

ラベルレスペットボトル

 イノベーション開発部の津田です。秋も深まり少し寒くなってきたこのごろですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 それで今回何をブログに書こうか迷ったのですが、最近我が家の必需品である、ラベルレスペットボトル飲料について少し書こうかと思います。

 私はペットボトル飲料を箱買いしているのですが、最近飲料を買う最大の判断基準がラベルレスか否かになりました。
 これまであまり考えていませんでしたが、飲み終わった後に、ペットボトルを水ですすいで、ふたとラベルをはがして、つぶして捨てる作業が毎日何度もあり、本当に面倒くさく感じてしまいました。すすぐこととふたは必要なので、いっそのことラベルのないものを買えばいいのでは?と思ったことが発端で、ためしにラベルレスのものを買ってみました。すると飲み終わって捨てる際に、ラベルをはがすひと手間が省け、ちょっとしたことではありますが、やはり面倒くささが軽減され、以降はラベルレスでないと買えなくなりました。
 しかしこんなに楽なのに、まだペットボトルはラベルがあるものがほとんどで、ラベルレス商品をちらほら見るようになったこと自体最近な気がしました。誰もがラベルをはがすのが手間だとと思うはずなのに、なぜ?と思い調べてみると、資源有効利用促進法が2020年に一部改正されるまで、リサイクルマークなどを記載したタックシールをペットボトルに付ける必要があり、なかなかラベルレス商品を販売することが困難だったようです。しかし法改正により、ペットボトルに直接リサイクルマークを刻印することや外箱にマークを記載することにより、完全ラベルレスも可能となり、ようやく普及し始めてきたとのことでした。 またコロナ禍により、インターネット販売が増加した結果、パッケージでアピールする必要がなくなったこともラベルレスの促進につながったとのことも少し驚きでした。
 ラベルレスはゴミ削減、はがす手間削減、分別回収のしやすさという面で、環境問題にも寄与していると思います。個人的には、一度この楽さを味わってしまうと毎回ラベルレスを買ってしまいます。
 ラベルがあるかないか、ただそれだけではありますが、日々のストレスが軽減されたり省力化ができたり環境面にも配慮できたりと一石三鳥だなと思いました。私たちも利用する皆さまにとって、一石二鳥、三鳥となるような価値あるサービスを提供できるようにしていきたいです!

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2022年10月31日 (月)

Banking-as-a-Service

イノベーション開発部の大島です。
最近めっきり秋めいてきましたが皆様はお変わりないでしょうか?私は朝晩の急な冷え込みにより最近風邪っぽく、ちょっと困り気味の今日この頃です。

さて、いきなりですが皆様「Banking-as-a-Service(BaaS)」という言葉をご存じでしょうか?前段の「Banking」は銀行を意味し、後段の「as-a-Service」は前段のサービスをクラウドを経由して提供するといった意味で用いられます。つまり「銀行が提供する機能等をクラウドを通じて提供するサービス」ということになります。
これだけ見ますと弊社が少し前に提供させて頂きました「スマート入金照合Premium」のことを想像されるかもしれませんが、ここでのBaaSはもう少し大きな機能を意味しており、例えば決済や送金などをノンストップで利用することができたり、今まで難しかったつけ払いのようなことも銀行の口座と直接つなぐことで可能となるサービスを意味します。
今回なぜこのような話をさせて頂いたかと言いますと、アメリカの調査会社ガーナーによりますと「BaaS」の提供が2024年までに開始されるとの予測が発表されました。もっとも全ての銀行が対象ではなくアメリカのメガバンク(あるいは都市銀行)相当が対象のようですので日本の銀行での波及はもう少しかかると思われます。
この調査報告には他にもメタバースへの対応やAIチャットを用いたカスタマサービスの話、決済アプリの話などいくつか興味深い話が記載されておりましたが、ある意味驚きなのはそれらのサービスが2,3年程度で実現していくことが予想されていることです。ということはおそらくその前後か遅くても5年後くらいには現在銀行にて行っている業務がクラウドを介して全て完結する世の中になっていくことが予想されます。

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ここまでの話は会計自体が簡単になるといった話ではないので皆様の業務には今とあまり変わらないかもしれず、関係あるようなないような話ではあります。しかし最近では給料をPayPayなどで支払可能とする「デジタル払い」が解禁されるといったようにお金に関わる環境が急速に変化しています。また、近年「As-a-Service」と名前が付くクラウドサービスが増えてきており、色々な分野にて日々利用局面が拡大されております。クラウドを利用した社会システムは変化も激しく、ついていくことも簡単ではないため、まさしくパラダイムシフトの真っ只中であると感じます。そういった中で私たちも「スマート入金照合Premium」のように少しでも皆様の負担が軽くなるような仕組みを導入しつつ、新しいものを取り入れたサービスの開発にチャレンジしていきたいと思います。

※「スマート入金照合Premium」につきましては、こちらをご覧ください。

2022年9月26日 (月)

リモートワークの余波?

こんにちは! I開発部の橋村です。

今回は仕事とまったく関係ない話なのですが・・・
実は私、和楽器(尺八)を嗜んでおりまして、師範免状も頂いていたりします。

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そんな私が好きな音楽といえば、演者と観客がいないと始まらないわけですが、ここ数年、人が集まることに対してリスクが高いことから、いわゆる一般的なコンサートやライブの数は激減してしまいました。感染状況の変化によって中止や延期が余儀なくされたり、運良く開催できたとしても集客上限が会場定員の半分だったり、一定時間毎に換気のための休憩時間を取る必要があったりで、従前のスタイルで運営を行っても、なかなか採算が取れないようです。

そのため、会場での実開催の代わりに配信ライブ・中継ライブなどが盛んに行われるようになってきました。
実は楽曲の配信に関しては、カバー曲を配信する際の著作権に関する許諾であるとか、投げ銭サービスを利用した際の収入証明であるとか、色々面倒な点があるようです。しかし、それに応じたノウハウの蓄積や新しいサービスの登場などによって徐々に解決され、今となっては各地のライブハウスで、会場での実開催に合わせてオンラインの同時配信が当たり前のように行われるようになっています。
配信・運営側に対応して、演者側も、こぞって配信用機材・・・ミキサーやサウンドカードなどを購入し、YouTubeやFacebook、TwitCastingなどの配信サービス/投げ銭サービスを利用するようになりました。

こうなってくると、自宅で音源を作成(いわゆる宅録)する環境が一気に充実してくるわけです。

通常、アルバムを作成する際にはスタジオを借り切って、オペレータのキュー出しに従って演奏したり歌ったりして音源を作成していきます。もちろんリテイクは可能なのですが、スタジオをレンタルしている以上、どうやっても時間制限があり、1日、或いは数時間限りといった時間との闘いになります。
これが自宅で好きなときに演奏/録音できるようになると、時間制限から解放されますし、多重録音機材や低遅延・高音質のオンラインセッションサービスの登場で、場所的な制約も無くなりました。
結果、今ではコンピレーションアルバムの作成や、アルバムへのゲスト参加も、各アーティストが自宅に居ながらにしてこなせる状況となりました。

音楽をとりまく環境は、このようにほんとうにたった数年で大きく様変わりした印象があります。振り返ってみると、やはり契機となったのはリモートワークによって、一般にオンラインのビデオ会議システム・機材が普及した点にあったのかな、と思います。
機材や技術は十分に行き渡っていますので、アイデアや発想の転換によって、今後もまだまだ新しい取り組みが出てきそうな気配です。

最近は弊社でも、司法書士様や弁護士様に有益な情報を配信すべく、ZOOMを使ってオンラインセミナーを開催しております。
こちらは3か月に1回程度の割合で実施しておりますが、参加は無料で、お申込み制でご参加いただけます。
これまでの以下のように様々なオンラインセミナーを行ってきました。
【司法書士様向け】
・電子契約サービス議事録とオンライン登記申請
・司法書士システム”権”の便利な使い方セミナー
・司法書士業務と公的個人認証制度
・経理処理の常識を変える~司法書士の新しい会計スタイルをご提案~
・司法書士のゼロから始めるクラウド型電子契約~クライアント企業への電子契約サービス有効活用提案~
・マイナンバーカード×登記 司法書士がすべきこと&進化した会計処理
【弁護士様向け】
・弁護士によるITツールの活用事例紹介セミナー
・システム導入の狙いと実践的な活用ポイントとは
・面倒な「相続関係説明図」・「遺産分割案」を手間なく作成する方法
・なるほど!「シーン別・弁護士業務の徹底効率化」

開催時はブログでもお知らせいたしますので、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

業界の方々の、従来のやり方からの創意工夫や新しい技術・機材を取り込んでサービスを再構築していくフットワークの軽さには脱帽です。
分野は違いますが、逆境に置かれても発想の柔軟さや進取の気風は、大いに見習っていきたいと思った次第です。

2022年9月 5日 (月)

支店所在地における登記の廃止

こんにちは。イノベーション開発部の西山です。
まだまだ暑い日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
屋外ではもちろん、室内でも冷房をつけずに過ごすと熱中症になることもありますので、暑さ対策・水分補給等、十分お気を付けください。

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さて、ご存知のとおり、本年9月1日に「会社法の一部を改正する法律」の未施行部分が施行され、支店所在地における登記が廃止されました。

かつて(平成18年5月の会社法施行前)は、支店の管轄登記所でも、本店の管轄登記所と同程度の内容を登記していました。
その後(本年8月末まで)は、支店の管轄登記所では一部の事項のみ(商号・本店・その管轄内の支店所在地等)が登記事項となっていました。
そして今般、廃止となりました。

インターネットの普及により、本店の管轄登記所での登記情報を全国どこでも取得・確認することができるようになって、支店の登記簿を備え付ける必要性が無くなっていることや、会社の負担軽減等の観点からも、廃止されることとなったようです。

司法書士システム“権”でも、支店登記用の書式や、本店・支店の一括申請用の書式などご用意しておりましたが、9月以降はそれらが不要となりますので、バージョンアップにて対応いたしました。
今後は支店所在地における登記は不要となりますので、ご留意ください。

法律や制度も時代に沿って変化していきます。
弊社製品も、時代にあわせてより便利にしていけるよう、努めたいと思います。

※司法書士システム“権”をご利用のお客様へ
上記支店所在地における登記の廃止につきましてはV20.05.00とV20.04.00をお使いの方が対象のバージョンアップとなります。
バージョンアップ内容等詳細につきましては、司法書士システム“権”の「新着情報」をご覧いただくかリーガルまでお問い合わせください。

2022年8月15日 (月)

「カーリング」への興味は尽きない

皆様お久しぶりです。イノベーション開発部の長野です。

地元の愛媛県今治市の玉川ダムではこの夏、インターハイのボートの大会が予定されておりますが少雨で湖面が下がっております。
この記事が出るころには回復していますでしょうか。
ボート競技などあまり見る機会がありませんので、ぜひ応援に行ってみたいものです。

さて今回の話題ですが「カーリング」です。
なぜ、この暑い時期に冬のスポーツである「カーリング」かというと、全日本の録画がレコーダーに残っており、いまだに繰り返し見ているからなんです。
見る側としてはカーリングシーズンは、去年の9月から今年の5月までと長かったのです。

「カーリング」は長野冬季五輪で正式採用(実際は2度目のようです)されたスポーツです。
皆様ご存じの通り、数十メートル離れた的(ハウスと呼びます)に石(ストーンと呼びます)を滑らせてハウスの中心に近い側が得点する競技です。
ただストーンを目標に向かって滑らせているようですが、そのストーンを押し出す強さや角度を調整するのはもちろんのこと、ストーンに左右の回転を与え軌道を曲がらせたりもしています。
さらに、ストーンの滑る直前をブラシで擦ったりしてストーンのスピードや軌道を調節したりもします。
しかもその全てをその日の氷の状態に合わせてしているのです。
なんと複雑なことをしているのでしょう。

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「カーリング」は“氷上のチェス”と言われたりします。
現状のストーンの位置を確認し、次の状態、その次の状態、更にその次の状態を想像して今どうするのかを判断する様が“チェス”と似ているのでそう呼ばれているのです。
「カーリング」はチェスのように置きたい場所にストーンを置けるとは限りません。
では、そのあたりのリスク管理はどうしているのでしょう。
ベストなストーンの挙動をAプラン、次善の策をBプラン、場面に依ってはその次の策としてCプランと予めチームで合意し、投げたストーンのスピードや軌道で判断してよりよいプランが実施できるように声を掛け合っているのです。
良いチームは、ストーンを思った通りに投げ、動かすことができるのはもちろんのこと、うまくストーンが滑らなかった時にチーム全体でスムースにBプランやCプランに移行できるのです。

「カーリング」は普通10回の攻防を経て決着がつきます。1回の攻防はそれぞれのチームが8つのストーン、合計16個のストーンを交互に投げることで構成され、最後にハウスの中心に近い側だけが得点します。
そして、得点をした側は次の回は先攻になります。
ハウス中心に近い側のみが得点しますので、最後にストーンを投げる後攻が有利です。
ですが、トップ選手によると、先に投げる先攻が得点しやすい大会、後に投げる後攻が複数点を取りやすい大会と、大会が始まってみないと分からないのですが傾向としてそういう風なものがあるそうです。
その違いは作戦面にも当然及び、有利な後攻であっても、局面によっては次の回の後攻を取るために相手に1点を取らせるプランを選択することもあるそうです。
なんと深い判断なのでしょう。
物事はハマればハマる程、その裏に隠れている大きなものの存在に気付かされます。

最後になりましたが、私たちも日々研鑽しております。
私たちリーガルの1手2手先をよむサービスにご期待ください。

2022年7月25日 (月)

AIとプログラミング

おひさしぶりです。イノベーション開発部の野村です。

ここ数年AIを使ったサービスが多く提供されています。私も開発をしておりますのでニュースなどでAIの文字があれば目を通すようにしていますが、最近「GitHub Copilot」が一般提供されたという見逃せないニュースがありました。

GitHub Copilot(ギットハブ コパイロット)は、GitHub社が提供する「AIとペアプログラミング」が行えるサービスです。ペアプログラミングとは「ドライバー」と「ナビゲーター」の二人で一緒に作っていく開発手法で、ナビゲーター役がどのようなコードにすべきかを指示して、ドライバー役がコードを記述することで一つのプログラムを作成していきます。二人で検討しながらプログラミングを進める形になりますので、作業ミスを軽減でき、質の高いコードができるといわれています。

GitHub Copilotではドライバー役をAIが担当し、ナビゲーター役のプログラマーが考えた処理の概要をコメントや関数の型(関数名や引数、戻り値など)として記述すると、プログラム(コード)をAIが提案してくれるというすごく便利なサービスです。AIが学習する際に利用しているコードはGitHubで公開されている世界中の人が書いた何十億行のコードらしく、かなり精度の高い提案をしてくれるそうです。

私も実際に試したところ、想像していた以上にすばらしいものでした。例えば、「フォルダをダイアログで選択」とコメントを書くと、動作するコードを提案してくれました。

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今回例に挙げたものは簡単な処理ですので上手くいきましたが、色々と実験してみると上手く提案してくれないことも多く、提案された場合でも例外処理(※1)がないなど、そのまま利用できるコードになることは少ないようです。ただしAIが予めコードを提示してくれますので、上手くはまれば大幅に開発効率を上げることが期待できると思います。
これから更にAIが学習を進めていくと提案の精度も上がってくると思いますので、プログラマーは処理を考えるだけで良くなるすごい時代が来るかもしれません。

※1 プログラムが通常の処理では想定していない事態や事象を「例外」と呼び、例外が生じた時の対応を記述したコードを例外処理という。例えば数字を入れるべき所に文字を入れると「数字を入力してください」というメッセージを表示して入力をやり直させる、など。

2022年6月13日 (月)

アナログメモとデジタルメモ

こんにちは、イノベーション開発部の森です。
早速ですが、皆様の中には、一日中画面に向かっている方も多いのではないでしょうか。かく言う私もその一人です。動画を見たり、音楽を聴いたり、本を読むことさえ画面を見ています。
基本的にPCかスマホでほとんどのことをしていますが、それでもメモを取る時だけは紙に書くようにしております。感覚的な話ではありますが、心地良いと感じているためです。
もちろんメモができるwebサービスやアプリも多く普及しており、多くの便利機能を装備して、ユーザーの生活を豊かにしております。紙に書くメモをアナログメモ、webサービス等を使ってメモするのをクラウドメモやデジタルメモというそうです。ここではデジタルメモで統一します。

良い機会なので、アナログメモとデジタルメモのメリットをまとめてみました。

アナログメモ
メリット:一覧性がよい、自由度が高い、目に優しい、お手軽
デメリット:整理できない、全てを持ち運べない

デジタルメモ
メリット:編集,検索ができる、データを添付できる、全てのメモを持ち運べる
デメリット:デジタル機器が必要、メモを取るまでに一手間かかる

アナログメモは、パラパラとメモしたことを見返したり、好きなように線引きや図表を作成できるのが強みですが、その代わり追記や整理ができなかったり、常時全てを手元に置いておくことが困難です。
デジタルメモは、何度も書き足せる編集機能や、一緒に画像を付けたり、検索できることが強みで、デメリットは必ずデジタル機器が必要なこと、いちいちメモアプリを立ち上げる手間がかかることです。

最近の生活様式では、スマホが必ず近くにあり、PCもある。多くの人にとってデジタルメモというのは最適解に近いものになっているように思います。
ただこの手書きとタイピングの分野では、手書きの時のほうが脳が活発に活動しているという研究結果も出ているようです。手書きはタイピングと比較して、脳の多くの分野を絶えず使用しているため、脳が活発に働いているということだそうです。冒頭で申し上げた、感覚的に心地よいと感じる部分がそこにあるのかもしれません。
デジタルメモもタッチペン等で手書きができるものなどもあって、非常に多機能になり利便性が高いですが、考え事をしているときなどは紙に書き出してみてはいかがでしょうか。

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2022年5月 9日 (月)

使いやすいUIとUX

初めまして。イノベーション開発部の浅海です。

私は猫一匹ともう一匹ペットを飼っているのですが、仕事終わりや休みで家にいる時にすぐに近くによって来てくれて癒されています。ここ数年でモフモフの動物を飼い始めたのですが、今ではモフモフなしの生活は考えられない様になってしまっています。

それでは本題に入りまして、UIとUXについてです。
簡単に説明しますとUIとはUser Interfaceの略称で、サービスとユーザの接点でサイトの見た目や使いやすさのことです。
次にUXとはUser Experienceの略称で、ユーザがサービスやシステムの利用を通して得るすべての顧客体験のことを言います。

皆様は使いやすいUIやUXとはどのようなものを想像しますでしょうか。
私は、「想像したとおりに操作することができて、動きが速い」ものが使いやすいと思っています。このボタンを押したらこうなるだろうと思って押したら、想像通りに動いてくれるだけでも使いやすいものだと思い、少なくとも今後使うことを控えようとはならないのではないかと思います。
逆に、いたるところにボタンが配置されていて見にくいうえに「これはクリックできるものなのか?」とか「登録したいのに、どこから登録したらいいのか分かりにくい」など思うようなサイトやアプリは使用していてストレスを感じ、今後使用するのは控えようとなってしまうかと思います。

また、初期表示やボタンを押してからの画面の表示が遅いというのも最初は我慢できるかもしれませんが、普段良く利用するサイトやアプリなどで頻繁に起こるとこれもなかなかのストレスだと思います。
恐らく、もう使いたくないとか他のもっと速い類似のものに乗り換えたいとなってしまうのではないでしょうか。

私自身、普段ゲームをすることが多いのですが、最近のロードが短いゲームに慣れてしまうと一昔前のロードが頻繁に発生したり、ロードが長いゲームには戻ることが出来ないと思います。(最近のゲームでも遅いものもありますが・・・)

使いやすいUI、UXがこうだというのは人それぞれだと思いますので、万人に受け入れられるような製品やサービスを作成するのは難しいことだと思います。ですが、より多くの方に受け入れらるような製品やサービスを開発していきますので、今後とも弊社の製品、サービスをよろしくお願いいたします。

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