カテゴリ「イノーベション開発部」の217件の記事

2023年5月29日 (月)

スマホ用電子証明書スタート

こんにちは。イノベーション開発部の西山です。

この季節、色とりどりの花が咲いて、新緑も瑞々しく、目を楽しませてくれますね。
公園や民家の庭先に植えられた草花、街路樹や山の木々、道端の小さな花々など、綺麗だな♪と眺めています。

さて、先日5月11日から、マイナンバーカードの利便性向上のため、マイナンバーカードの電子証明書がスマートフォンに搭載されるようになりました。(以下、スマホ用電子証明書と記載します)
スマホ用電子証明書を利用すると、マイナンバーカードを携帯・読取しなくても、スマホのマイナポータルへのログインや各種行政手続等のサービスが利用できるようになります。
今後、証明書等のコンビニ交付や、健康保険証の利用、民間サービス(銀行口座開設・携帯電話申込等)での利用など、順次対応するサービスを拡大予定のようです。

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総務省:マイナンバーカードの機能のスマートフォン搭載等に関する検討会「第2次とりまとめ ~デジタル社会の新たな基盤の構築に向けて~」より

スマホ用電子証明書を利用するには、マイナンバーカードと電子証明書パスワードを用意し、スマホのマイナポータルアプリから申込を行います。
(スマホの利用をやめる時や紛失した時等は、スマホ電子証明書の失効手続や一時利用停止が必要ですので、ご注意ください。)
ただし、当面はAndroidが対象で、iPhoneについては今後の対応予定のようです。(対応端末はこちら

私はあいにく対応端末が手元に無く、まだ動かしていませんが、今後試してみたいと思います。

スマホ用電子証明書について詳細は、マイナポータルのHPデジタル庁の「はじまります!スマホ用電子証明書搭載サービス」をご参照ください。

マイナンバーカードは、2016年1月から、前身の住民基本台帳カード(2003年8月制度開始)に代わって交付が開始されました。
交付枚数率は、2017年3月時点では8.4%、2019年4月時点で13.0%と、なかなか普及していませんでしたが、2020年9月開始のマイナポイント事業により申請が増え、現在は69.8%(申請状況は約76.7%。2023年4月30日時点)になっているようです。
普及率が低いと、登記の依頼者さんに電子署名を行っていただくにも、電子証明書を持っている方が少なくて難しい面がありましたが、徐々に一般の方が電子署名できる環境が広がってきたでしょうか。

今後、より便利に安全に利用できる環境になっていくことを期待したいですね。
弊社サービスでも、お客様により便利にご利用いただけるよう、検討を重ねていきたいと思います。

2023年5月 8日 (月)

WBC雑感

お久しぶりです。9か月ぶりの登場です。イノベーション開発部の長野です。
この9か月の間で、また色々とイベントがありましたね。
私がいつも注目している冬のスポーツ、フィギュアスケートとかカーリングとかもこの期間にあったのですが、今回ご紹介したいのは、WBCです。話題にするには旬を過ぎているのですが、一周まわって大丈夫かと思いましたのでここで私の雑感を述べさせていただきます。

WBCはワールド・ベースボール・クラシックという野球の大会で、野球をやっている国や地域がそれ単位で参加して、頑張ろうという大会です。
今まで野球を見ていた方はもちろん、野球に興味を持っていなかった方も、ドラマチックな展開とシナリオでもあるかのような試合の経過に、一喜一憂したのではないでしょうか。
その中でも、私の一番印象に残っている場面を紹介したいと思います。私の一番印象に残っているあの場面に共感してもらいたいがために、ここで話題にするのです。

あの場面とは、メキシコとの準決勝、9回裏、ノーアウト1・2塁、バッター村上、初球ファールにした後の次の球、低めのボール球を見送った場面です。
YouTubeをご覧いただける方はメジャーリーグ公式チャンネルの「Mexico vs. Japan Full Game (3/20/23) | 2023 World Baseball Classic」からその場面をどうぞ。
村上選手は打撃不振に喘いでいました、それまでは。そう、不振に喘いでいた村上選手でしたら、そんな見送り方は出来なかったのです。
今でも覚えています。家族でWBCを見ていましたが、このボール球を見送った場面で、「いい見送り方やね。いままでやったら、腰が変に入ったり、バットが中途半端に出たりしてたのに」とか話してたのを思い出します。
本当の所は分かりません。ただの野球好きのおっさんの戯言です。でも、あのボール球を見送った場面に共感してくれる方はいるはずです。

では、話題をもう一つ。
皆さんの役割は何ですか。色々な所属グループの中で、それぞれの方がそれぞれの役割を担っているかと思います。
私は、「家族」というグループで、次の役割をもっています。
・お好み焼きを焼くこと
・餃子を焼くこと
・唐揚げを揚げること

Omatsuri_okonomiyaki


Food_gyouza_mise


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誰でもできることですが、私がそれを担っています。おそらく焼き加減がよく美味しいからだと思うのですが、ひょっとすると面倒なので押し付けられたりしているだけかもしれません。
理由はどうあれとにかく私の役割と家族では認識されているのです。
する側の私は、「しょうがないな」と思いながらもいつものルーティーンで、でも以前よりも上手にこなそうとしているわけです。役割があるということは、うれしいことですよね。

リーガルは、或いはリーガルの製品・サービスは、皆様の中で役割を与えてくださってますでしょうか。
〇〇といったらリーガルだよね、まずリーガルに相談してみるかとリーガルを思い出し、頼っていただけたらうれしいです。
ではまた次回。

2023年4月10日 (月)

陽光桜

おひさしぶりです。イノベーション開発部の野村です。

今年は全国的に桜の開花も早く、春の訪れを感じる良い季節になってきました。

桜と言えばまず思い浮かぶのが染井吉野ですが、愛媛では陽光桜も有名です。
陽光桜は、桜としては比較的新しい品種で、1981年に愛媛で作られました。
世界平和を願い、世界中のどんな所でも咲くことができる強い桜を目指して、寒さに強い「アマギヨシノ」と暑さに強い「タイワンヒザクラ」を掛け合わせて作られたもので、病気にも強い品種と言われています。
濃いピンク色で少し大き目の花びらが特徴で、ソメイヨシノよりも少しだけ早く咲くため、早い時期から楽しむことができるありがたい桜です。

この陽光桜は、なんと個人が25年をかけて作ったもので、当時はニュースでも紹介されていました。花咲じいさんの恰好をしたおじいさんが紹介されていたのを私も見た記憶があります。

私はイノベーション開発部という主にシステム開発を行う部署に所属し、これまで色々な製品を作ってきましたが、どれをとっても一人だけで作れるものはありませんでした。どんな小さな機能だとしてもチームで協力して開発を行いますので、個人で25年間かけて作った桜というだけで頭が下がる思いです。しかもその桜が世界に広がり、目的を達成しているのですから感動しかありません。

ITの世界では新しい技術が次々と実用化されており、何十年もかけて新しいものを開発することは難しい時代ですが、開発にかける思いは負けるわけにはいきません。
日々の研鑽を行い、良い製品を作って行けたらと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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2023年3月27日 (月)

強歩大会の思い出

 こんにちは、イノベーション開発部の森です。
 外気もそろそろ暖かくなり、リーガル本社のすぐそばでも桜がそろそろ見られる時期になってまいりました。私は春の時期になってくると、学生時代の強歩大会を思い出します。

強歩大会というのは、学習指導要領には記載されておらず、一部の学校で行われている行事のようです。競歩のような歩くスピードを競うようなものではなく、長い距離を歩きとおすことやゴールすることを目的としています。そのため、「競歩」ではなく「強歩」という名前になっているとのことで、私の高校でも「最後までやり抜く力」を身に着けるためという意味合いがありました。
 私の高校では4人1グループとなって互いにスピードを調整しながら男子は25km、女子は15km歩いていました。調べてみるともう少し距離が多い大会が一般的で、1人1人歩く学校もあれば、何人かのグループで歩く学校もあるようです。
 各グループ、休憩所兼補給所のチェックポイントを目指して歩くのですが、開催の都合上、各チェックポイントの制限タイムというものが存在しました。制限タイムを越えたグループはミニバスでチェックポイントをスキップするルールとなっており、さすがに男子としてミニバスに乗るというのは屈辱的だったので、それだけは回避しようと友人たちと歩いていました。
 参加者には私たちのグループのようなミニバス乗車だけは回避したいという消極的なグループもいれば、なにがなんでも上級生に勝って一番になるんだという強い意気込みのグループもいて、今振り返るとどちらのグループもほほえましく、すごく元気だったなとも思います。
 強歩大会は毎年あったので、年々歩くのも上達してくるのですが、コツとしては主なものとしては距離感覚とペース配分でしょうか。この景色が見えてきたら折り返しだなぁと感じたり、今11時だからだいたい10kmぐらいだよねといった感覚をつかめるようになり、年々上達していたように思います。とはいっても、仲の良い友人たちと楽しくおしゃべりするのもだいたい折り返しまでで、それ以降はだんだんと口数が少なくなってゆくのは毎年のことでした。

 今になって考えてみると、実際に長距離を歩く生徒よりも、事前の準備から当日の対応、後処理まで行っていた先生方の方が大変だったことだと思いますし、地元の方にも強歩コースのためにご不便をおかけしたと思います。そのおかげで、今でも思い返せる、懐かしい思い出になりました。(先生方、ご協力してくださった地元の方ありがとうございました!)
 現在私はイノベーション開発部で勤務しておりますが、今の立場で精一杯のことをして皆様のご要望にお応えしたり、皆様の業務がよりしやすくなるようなサービスを提供したいと思っております。今の私も学生時代の自分に負けないように「最後までやり抜く力」で、弊社サービスをよりよくしていこうと思います。

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2023年3月 6日 (月)

デスク周りを快適に

今回はイノベーション開発部の浅海です。
先日、IMAXの映画を観に行きました。IMAXは従来よりも大きいスクリーンで上映されたり、5つのチャンネルから音が流され、重低音や耳元での音など様々な音で迫力や臨場感が増しています。私は今回で2回目のIMAXとなりますが、1度体験してしまうと、いくら映画館でも普通の方では物足りなく感じるようになってしまいました。若干金額は上がりますが、IMAXで上映している映画館がありましたら、是非体験してみてください。都会ですとIMAXより上のIMAXレーザーやGTテクノロジーなどがあるようです。私も1度は見てみたいなぁと思っています。

さて、タイトルのデスク周りの事ですが、私はデスクワークということもありますので将来のことを考えて、低反発のクッションやイスに寄りかからないようにするネットのような物を購入しました。2つで500円程度ですが、長時間のデスクワークでも辛いと感じることが少なくなってきました。他にもアームレストもありますが、今回長時間のデスクワークを行うにあたり、個人的に最もおすすめしたい物は静音キーボードです。私自身、機械音が過敏に聞こえてしまう残念なところがあるのですが、1日の半分以上キーボードを打っていると自分のタイピング音すらもストレスになってしまいます。そこで静音キーボードを思い切って購入してみたのですが、素晴らしいです。さすがに無音とまではいきませんが、周りにほぼ響かなくなりました。オンラインミーティング中にタイピングしている時にもマイクに音が入らない為、思う存分メモを取ることもできます。今後も快適に業務を行えるよう、デスク周りを充実させていこうと思っています。

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デスク周りの環境を整備して、皆さんが業務を快適に行える製品、サービスを開発していけるよう精進してまいりますので、今後とも弊社の製品をよろしくお願いいたします。

2023年2月 6日 (月)

官報PDFの商業登記添付書面情報としての利用について

 みなさん、こんにちは。イノベーション開発部の重松です。
 既にご存じの方も多いかと思いますが、令和5年1月27日の閣議了解により官報情報を記録した電磁的記録(以下「官報PDF」といいます。)が行政手続において利用できるようになりました。
 また、商業登記のオンライン申請で利用できる電子証明書として、インターネット版官報の「SECOM Passport for Member PUB CA8」が認められたことで、商業登記オンライン申請の添付情報としても利用可能です。

 今回はこの官報PDFの署名検証や電子証明書の確認、オンライン申請への添付方法についてご説明します。(画面はChromeを利用した場合となります。)

①インターネット版官報のホームページから該当の官報を表示します。
 表示できるのは掲載日から90日間(令和5年1月27日より前のものは30日間)ですのでご注意ください。なお、詳細な利用方法は、インターネット版官報のページ(https://kanpou.npb.go.jp/)をご覧ください。

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②必要なページを表示した状態で、ダウンロードボタンをクリックして名前を付けて保存します。
(下図はGoogle Chromeで表示した場合の例です。Edgeの場合は「上書き保存」ボタンをクリックしてください。)

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③保存したPDFファイルを開きます。
 この際、ブラウザ下部に表示されるファイル名をクリックするとPDFがブラウザ内で表示されますが、この状態だと署名検証ができません。
 署名検証や電子証明書の確認をする場合は、ダウンロードしたファイルをAcrobat Readerで開いてください。

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④「署名済みでありすべての署名が有効です。」と表示されていれば、電子署名後に改ざんされておらず、電子証明書も有効です。

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⑤電子証明書を確認するには、「署名パネル」ボタンをクリックし、「バージョン1:National Printig Bureau により署名済み」の行をダブルクリックして開き、「署名の詳細」の「証明書の詳細...」をクリックします。

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※「バージョン2:AMANO-TSU-122により署名済み」というのは、タイムスタンプです。タイムスタンプとは、それが付された日時に本ファイルが存在したこと、その時刻以降にファイルが改ざんされていないことを証明するためのものですが、文書の作成者(署名者)を示すものではありません。

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※PDFを開いた際に、以下のように表示される場合は、「すべてを検証」をクリックしてください。クリックしても検証できない場合は、Acrobat Readerのバージョンが古い可能性がありますので、最新のAcrobat Readerでご確認ください。

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⑥証明書ビューワ画面が表示されましたら、「詳細」タブを選択し、「発行者」欄をクリックします。
 画面下部に「cn=SECOM Passport for Member PUB CA8」と表示されますので、”cn=”の後に表示されている電子証明書の名称が、法務省のホームページで商業登記の添付書面情報に利用できる電子証明書として示されているものと合致するか確認します。

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※商業登記の添付書面情報に利用できる電子証明書(法務省ホームページ)
 (https://www.moj.go.jp/MINJI/minji60.html#05

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⑦以上で官報PDFの署名検証と電子証明書の確認は完了です。
 法務省の申請用総合ソフトを使って商業登記のオンライン申請に添付する場合は、「ファイル添付」ボタン→「ファイル追加」ボタンをクリックして添付します。(官報PDFは公文書ではなくファイルとして添付します。)
 弊社“権”を使って商業登記のオンライン申請に添付する場合も、「オンライン申請」タブから添付してご利用ください。

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 上記手順で官報PDFも商業登記オンライン申請にご利用いただけるようになります。
 機会のある方は是非お試しになってはいかがでしょうか?

2023年1月30日 (月)

AIがグッと身近になった2022年

こんにちは、イノベーション開発部の大西です。

私は以前、人工知能(AI)関連の技術について少し勉強したことがありましたが、
最近はすっかりその手が止まってしまい、最新動向に全くキャッチアップできていませんでした。
なんとかそろそろAI関連の勉強を再開したいと思っていたところ、昨年(2022年)の後半にかけて、画像生成と文章生成の分野で画期的なAI技術を用いたサービスが相次いで登場しました。
そこで今回は、私自身の頭のリハビリも兼ねて、これらの新しいAIについてご紹介したいと思います。

まず画像生成の分野ではMidjourneyやStable Diffusionという、ユーザーが描いてほしい絵についての単語や文書を与えると、それに沿った画像をAIが自動で作成してくれるAIの学習モデルやWebサービスが相次いで登場しました。
AIによる画像生成については以前から存在していましたが、これらの新しいAIはテキスト入力だけで画像を出力してくれるお手軽さと、その生成された画像のクオリティの高さが相まって、一気に爆発的な人気を獲得しました。

これまで自分では上手な絵を描くことができなかった人が、AIを使えば望む絵を自由に獲得できるようになった一方で、アーティストやイラストレーターなど絵を描くことを生業としてきた人たちからすると、まさにAIによって仕事を奪われてしまいかねないという危機感から、大きな反発の声が上がりました。

またこのようなAIを開発するために、他人の画像や文書などの著作物をネットで収集して利用することが、法律的に問題となるかどうかについても、いろいろと議論が巻き起こっています。

日本の著作権法の第30条の4では、「情報解析を目的とする場合は著作物を原則自由に利用できる」という規定があるため、AIソフトウェアの開発に必要な限度であれば著作物を自由に利用できるということになります。
これに対して絵や画像の著作者が「自作品のAI学習利用の禁止」を宣言したり、また画像投稿サイトの中には、AIによって生成された画像の投稿を禁止する規約を設けるところも出てきました。
このように画像生成AIが社会に及ぼす影響については、今後も注意深く見守っていく必要がありそうです。

また一方、文章生成の分野では2022年12月に、ChatGPTという対話型AIのサービスが発表されました。
ChatGPTはチャット形式に最適化されたAIモデルであり、人間が入力した会話文や質問に対して、自然な文章で即座に回答してくれます。ChatGPTの凄いところはその回答文の自然さ、流暢さだけにとどまらず、質問文の内容によって臨機応変に回答を返してくれる点にあります。

例えばChatGPTに対して「Wikipedia風の記事にしてください」と指定すると、Wikipediaの記事の冒頭のような文体で回答が帰ってきます。「リスト形式」と指定すれば、箇条書きで回答します。
テキストの要約を求めたり、逆にテキストの内容をタスクに分割したりすることもできます。

また私のようなソフトウェアエンジニアにとって興味深いのは、ChatGPTにプログラムの作成を依頼すると、実際に動作するプログラムのソースコードを生成して回答したり、また逆にソースコードを質問文として与えると、そのコードが正しく動作するかレビューすることすら可能だということです。
AIによるプログラミングの自動化、ソフトウェア開発自動化の可能性が、より現実味を帯びてきたと言えるかもしれません。

現在のところ、ChatGPTはベータ版が限定的に公開されている状況に留まっています。
しかしもし、これほど高度なAIモデルを自分たちの手元で自由に利用できるようになれば、
今まで考えていなかった新しい可能性が拓けるのでないか、そんな期待を抱かざるを得ません。

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2023年1月23日 (月)

メッシュWiFiについて

こんにちは、イノベーション開発部の万場です。
寒い日が続きますが、みなさまお変わりないでしょうか。
職場のネットワークは回線の安定性から有線接続がマストですが、自宅はスマホやタブレット、パソコン、スマートスピーカー、テレビ、ゲーム機などたくさんの機器をインターネットに接続するため、利便性から無線接続を利用しています。今やエアコンや洗濯機、冷蔵庫もインターネット接続する時代になりました。

今回は自宅の無線LANアクセスポイントを買い替えた際のお話をしたいと思います。

先に無線LANアクセスポイントについて簡単にご説明しておくと、WiFiの電波を受信し、複数のデバイスを接続する機器のことです。これだけでインターネットに接続することはできないので、別途ルーターが必要となります。
似たような機器として、無線LANルーターがありますが、これは社内のLANと外部のインターネットを接続する機器のことで、最近のルーターはアクセスポイントの機能とルーターの機能を兼ね備えているものが多くなっています。他にも中継器というWiFiの電波のエリアを広げる機器もあります。

さて、アクセスポイントの買い替えをしようと思い、通販サイトなど色々見てみました。どこでもたくさんの種類の製品が売られていましたが、メッシュWiFiというものが目に留まり、興味から購入してみました。
中継機として複数のアクセスポイントを配置するものは以前から存在していましたが、接続先の選択を手動で切り替える際に接続が途切れてしまう欠点がありました。
メッシュWiFiではその欠点を克服するために複数のアクセスポイントを1つのネットワークとして認識し、自動的に電波状態の良いアクセスポイントと通信されるようになっているようです。
そして、端末が移動した場合に別のアクセスポイントに自動で切り替わり、途切れる事なく通信ができるようになっていました。
これによって、良い接続状態のまま移動できるため、動画を再生したまま部屋を移動しても途切れないなど、一般家庭での使用でも非常に便利になりました。

通信速度や安定性の面から業務の際はリーガル製品では有線接続を推奨させていただいておりますが、昨今の場所にとらわれない働き方に対応した製品を開発していくため、日常生活からも技術的なヒントを得るように心がけていきたいと思います。

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2022年12月26日 (月)

再婚禁止期間の廃止

 こんにちは、イノベーション開発部の門岡です。
 令和4年10月14日、民法等の一部を改正する法律案が国会に提出されました。この改正案では、親子法制に関する改正内容がいくつか盛り込まれておりますが、今回は、「嫡出の推定の見直し及び女性に係る再婚禁止期間の廃止」について、取り上げてみたいと思います。
 現行民法733条1項では、女性についてのみ「百日」(前婚の解消又は取消の日から起算して)の再婚禁止期間を設けています。これについては、平成27年12月16日の最高裁大法廷判決において、女性について「六箇月」の再婚禁止期間を定めた民法733条1項(当時)のうち、「100日を超えて再婚禁止期間を設ける部分」が違憲であると判断され、これを受けて、違憲状態を解消するため、女性の再婚禁止期間を「百日」に改める等の措置を講ずる「民法の一部を改正する法律案」が国会に提出された経緯があります。
 そして、平成28年6月1日に民法の一部を改正する法律案が可決成立しましたが、その際の附則において、施行後3年を目途として再婚禁止に係る制度の在り方について検討を加える旨の規定が設けられました。
 令和4年10月14日の民法等の一部を改正する法律案では、これまでの最高裁判決や法改正の経緯を踏まえ、再婚禁止期間が撤廃されています。
 そもそも女性についてのみ再婚禁止期間が設けられていた理由については、民法が規定する嫡出推定規定(民法772条)との関係で、嫡出推定の重複を回避するためと解されていますが、そこでは「懐胎(妊娠)は婚姻関係のもとでのみ生じる」ことを前提としており、現在ではそうした嫡出推定の考え方自体に疑問が呈されています。
 例えば、離婚協議中の場合等を念頭に置くと、そうした場合には前婚の夫ではなく新しいパートナー(将来の後婚の夫)の子を懐胎(妊娠)する確率の方が高いといえるでしょう(別居中であればなおさらです)。
 また、従来から嫡出推定の原則に基づいて法律的には前婚の夫の子として扱われることを避けるため、母親が出生届を出さないケースが生じており、結果的に子どもが「無戸籍」となり、住民票がなく、学校に通えない等の不都合が生じているようです。
 今回の「嫡出の推定の見直し及び女性に係る再婚禁止期間の廃止」では、「懐胎(妊娠)から出産までの期間に数回の婚姻がある場合、出生直近に婚姻した夫の子どもと推定する」と定められており、改正案が成立すると、離婚後300日以内に生まれた子どもであっても、再婚すれば再婚相手が父親と推定されるので、父親の推定規定が重複する不都合はなくなると思われます。

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2022年12月 5日 (月)

「駐車場の自動ゲート」について

こんにちは。イノベーション開発部の明です。

この前たまに行く百貨店で、ある地方の物産展フェアが催されたので行ってまいりました。
いつものように車を百貨店の駐車場に入れて、物産展で買い物を楽しみました。
その後、またいつも通り駐車券を事前精算して、車に乗って駐車場を出ようとするところで事件が起きました。
運転席側の窓を開けて、精算済みの駐車券を精算機に入れようとするところで、なんと駐車券の挿入もしてないにもかかわらず、出口ゲートのバーが自動的に開いてくれたんです。

えっ!?なんで?と一瞬戸惑いながらも非常にスムーズに駐車場を出ることができて少し感動してしまいました。
世の中がどんどん便利になっていくな~と感慨を覚えるうちに、仕事柄もあり、頭の中でゲートが自動的に開いた仕組みを整理してみました。

恐らくその仕組みはこのような感じになっているのではないかとイメージしてみました。。
全体的なシステムは「車のナンバーを認識するカメラ(入口と出口)」、「システムを管理するサーバー」、「サーバと連動しているゲート」で構成されているかと思います。
①駐車場に入る時には、カメラで車のナンバープレートを認識して、文字認識処理を行った上、駐車券と車ナンバーをセットでサーバーにデータ登録します。
②事前精算機で駐車券を精算すると、サーバーに登録された駐車券情報に紐づく車ナンバー情報が精算済み状態に更新されます。
③駐車場から出る時には、またカメラで車のナンバープレートを認識して、この車ナンバーの精算状態をサーバに照合して、精算済みの車であれば、自動的にゲートが開くという訳です。

整理してみれば、すごくシンプルで単純なシステムですが、実際利用する側からするとユーザビリティが大きく向上したように感じました。
特に雨の日や真夏など、窓を開けたくない時もありますので、事前精算さえ終わらせていれば、あとはスムーズに出庫できるので、大変便利だと思います。

このシステムの中で、一番のキーとなる技術はやはりナンバープレートを読み取って、自動で文字認識する処理ではないかと思います。
私も製品開発の中で、文字認識の難しさを経験しているので、これが今後人々の一般生活にどんどん浸透してくればすごく便利になるのではないかと驚き、感動しました。

弊社としてもお客様に「これはすごく便利」と驚きと感動を与えられるように日々精進していきたいと思います。

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