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2021年7月

2021年7月26日 (月)

PPAPについて

こんにちは、イノベーション開発部の万場です。
皆様、PPAPという言葉は聞いたことがありますか?
数年前に流行した芸人さんの楽曲が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。

今回お話するPPAPは電子メールにファイルを添付する際に「パスワード付きzipを送信」、「パスワードを送信」の2回に分けて送信するセキュリティ手法です。昔から存在する簡単な手法のため「使ったことがある」、「以前は使っていた」という方が多い手法かと思います。

本当かどうかは分かりませんがWikipediaによると楽曲のPPAPという響きが「プロトコルっぽい」という理由から、
P:「パスワード付きZIPファイルを送ります」
P:「パスワードを送ります」
A:「暗号化」
P:「プロトコル」
の頭文字から日本情報経済社会推進協会によってPPAPと名付けられたそうです。

しかしこの手法では暗号化されていない電子メールを使用し、同一の経路でファイルとパスワードが送信される事になるため、盗聴リスク等が高く情報セキュリティとしてはあまり意味がないものとして問題視され、近年では見直しの動きもあるようです。
このようなリスクへの対処として、例えば弊社システム「電子認証キット(電子認証システム)」の暗号化機能では公開鍵暗号方式と呼ばれる方式を利用する事ができます。
公開鍵暗号方式では公開鍵(暗号化する鍵)と秘密鍵(暗号化を解く鍵)を別にする事で、相手に渡すのは公開鍵のみとなり、盗聴のリスクを格段に減らす事ができます。
また、暗号化の機能として複数の公開鍵を使用することができ、宛先に指定した複数の相手がそれぞれの秘密鍵でファイルを開くことができます。

PPAPと比べて少し手間となりますが重要情報を扱う場合にはより安全性を重視した運用を心がけることで、より安心してご利用いただけるかと思います。

Computer_password


2021年7月19日 (月)

スーパーで感じたDX(デジタルトランスフォーメーション)

こんにちは。マーケティング営業部の早瀬です。
先日、用事で遠出したついでに立ち寄ったスーパーで面白いレジシステムを導入しておりました。
私が普段買い物に行く近所のスーパーでは有人レジとセルフレジの2種類があり、僅かでも待ち時間が少ない事を期待してセルフレジの方へ良く並んで買い物をしています。
先日立ち寄ったスーパーでは買い物カートと一緒にスマホの様な端末がずらりと並んでいる事に気が付き案内を見ると、貸出の端末を使うとレジに並ばないで買い物ができるとの事。レジ待ち嫌い(好きな人はいないと思いますが)の私がさっそく端末を手に取り買い物を始めたのは言うまでもありません。
既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、使い方は、商品をカートに入れる毎に貸出端末のカメラで商品バーコードを読み取っていき、買い物終了後に専用精算機で清算し、最後にサッカー台で袋詰めをする流れで、セルレジの進化系のような感じです。
買い物中は貸出端末画面で買い物リストと現在金額をすぐに確認できるので、頼まれた商品の買い忘れや予算オーバーも防げて便利です。
清算時はセルフレジの様に重量を気にしてあたふたと商品バーコードを読み取らせる事はありませんし、後ろに並んでいる人からのプレッシャーを感じる事もありません。貸出機のバーコードを読み込ませるだけですぐに精算ができてとてもスマートでした。
最後の袋詰めがいつもと同じなのが少々残念なポイントですが、盗難防止対策が進めばもしかしたらマイバックへ商品を入れながら買い物ができる日がもくるかもしれないと感じました。
混雑時に貸出機がなくなっても自分のスマホへアプリを入れれば貸出機と同様に使えるようなので、近所のスーパーに導入されれば利用したいと思います。
身近なところだけでなく、法曹業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進められてます。デジタル化による社会の劇的な変化はあらゆる分野で続いていくと思われますので、取り残されることがないようしっかりとついていきたいと感じる今日この頃です。

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※DX(デジタルトランスフォーメーション)=企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

2021年7月12日 (月)

入身転換(いりみてんかん)

こんにちは、CSサポート部の矢野です。
タイトルの「入身転換」とは合気道の体捌きのことです。「合気道」とは、植芝盛平先生が創設した比較的新しい日本の武道です。強弱勝敗を争わず、試合もありません。腕力に頼らない、体捌き、呼吸を重視しており、剣術を基盤とする武道です。傍目から見ると、約束ごとをやってるだけのように見えますが違います。こればかりは体験しないとわからないのですが奥が深くてめちゃくちゃ面白いです。
また、腕力を使わない、気合(大声)を出さないなど体育会的な要素が少ないので門人に女性が多いのも特徴です。ちなみに私の先生も女性で小柄でしたがよくすっ飛ばされました(脳震盪起こしかけたことも数回・・・)。
さて、タイトル「入身転換」とは合気道の基本的な動きであり極意だと思います。かなり大雑把に説明します。
「入身」と「転換」の2つの動きが連続した体捌きのことです。
「入身」とは、相手の懐や裏に入り、中心を取る、相手と一体化すること。
「転換」とは、方向を変えること。入身で一体化した相手を自分の中に取り込むこと。ただ体だけではなく気持ちも一体化すること。
なかなか文章で伝えるのは難しいのですが、あまり的外れでもないかと思います。また、「体だけでなく、気持ちまで一体化するって無理でしょ!」って思われるかもしれませんが、確かに未熟な私では無理ですね。一朝一夕にはできないです。「入身」なんてできたら達人です。相手の裏を取る、中心を取るだけで既に「勝ち」ですから。
なので、未熟者は、お稽古ではそれを意識して、淡々と繰り返して、研究して試行錯誤しています(転勤してからはコロナ禍の影響もありお稽古できずストレスフルです)。
コロナ禍では、対面での意思疎通が難しく、色々と歪みが出て、なかなか息苦しさを感じます。他人の懐に入っていくことも、気持ちを一体化することも、物理的にも気持ち的にも難しい状況だと感じます。
合気道も仕事も家庭も相手があって成り立つものなので、相手の状況を理解して、自分の考えを言葉として発信して、方向性を合わせる努力がコロナ前と比較するとより必要なのかなと思います(自制の意味を込めて)。
自分自身もイライラすることが多くなっているので、過去のブログ「キラーストレス」でご紹介した「笑い」の稽古と「呼吸法」をルーチンワークとして毎朝始めようと思います。
コロナが一日も早く終息して、みんなが一体化してつなぎ目のないボーダレスな社会が来ること祈念して駄文を終わらせていただきます。

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2021年7月 5日 (月)

裁判手続のIT化について

こんにちは、イノベーション開発部の門岡です。
今回は、「裁判手続のIT化」についてお話ししたいと思います。
裁判手続のIT化につきましては、2021年2月19日に法制審議会民事訴訟法(IT化関係)部会により、「民事訴訟法(IT化関係)等の改正に関する中間試案」が取りまとめられました。
中間試案では、訴状などの書類データのオンライン提出や、訴状や判決文といった記録を電子データで一元管理すること等が提言されています。
中間試案については、パブリック・コメント(2021年5月7日まで実施)の手続きを経た後、さらに民事訴訟法(IT化関係)部会で審議され、2022年には民事訴訟法の改正案が取りまとめられる見込みです。
裁判手続のIT化については、これまで「3つのe」と「3つのフェーズ」に整理され、議論されてきました。
まず 「3つのe」の内容としては、①訴状等の書面や証拠をオンラインで提出すること等(e提出)、②訴訟記録をオンラインで確認し、期日を管理すること(e事件管理)、③オンライン上で口頭弁論期日等を開催すること(e法廷)、が挙げられます。
次に 「3つのフェーズ」(3つのプロセス)としては、①現行法の元でのウェブ会議・テレビ会議などの運用(フェーズ1→e法廷)、②新法に基づく弁論・争点整理等の運用(フェーズ2→e法廷)、③オンラインでの申立て等の運用(フェーズ3→e提出・e事件管理)が挙げられます。

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 ※法制審議会民事訴訟法(IT化関係)部会第1回会議の参考資料から引用


裁判手続のIT化の本丸は、フェーズ3、すなわち3番目のプロセスに挙げられているe提出とe事件管理になります。
日本においても、あと数年するとオンラインによる訴状の提出などがスタートしそうですので、今後の民事訴訟法(IT化関係)部会での議論が楽しみです。

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