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2017年1月30日 (月)

ドローン宅配が実現する日は来るのか?

こんにちは、イノベーション開発部の津田です。

今年は比較的暖冬のような気がしますが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 2016年もあっという間に過ぎてしまった気がしますが、昨年で私が気になったニュースとしては、12月7日にイギリスのケンブリッジで通信販売大手のAmazonが、ドローン(小型飛行機)による初の空からの配達を成功させたということでしょうか。実際の配達映像(荷物の準備からドローンの離陸、配達、帰還まで)がYouTubeに載っていて、とても興味深かったのですが、日本でもし実現するためにははたしてどのような法律の壁があるのか、興味がでて少し調べてみました。というのも、数年前に首相官邸やお祭り会場等でドローンの落下が問題となったことから、急遽ドローン規制の法律が施行されていたからです。

それで実際の法律としては、平成27年9月に「航空法」の一部が改正され、平成27年12月10日からドローンやラジコン機等の無人航空機の飛行ルールが新たに導入されることとなりました。この法改正により対象となる無人航空機は、「飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(200g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く)」で、いわゆるドローン(マルチコプター)、ラジコン機、農薬散布用ヘリコプター等が該当します(国土交通省 / 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルールより)。

その他、2016年には「小型無人機等飛行禁止法」や各都道府県や自治体による規制も次々と発表されており、さいたま市都市公園条例等は「国土交通省から許可を得たとしても飛行の禁止を要請する」としていることから、地域によってはドローンを飛ばすこと自体難しいでしょう。

また法律の壁だけではなく、上記イギリスの配達映像を見る限り、配達先が大きな敷地と庭を持つ家だからこそドローンも着陸できますが、住宅の密集する日本の都市部ではなかなか難しそうです。

以上のように法律面はともかく、立地の面からも当分空からの配達は難しそうですが、AmazonがPrimeAirサービスを発表してから早四年、イギリスで初の配達を成功させ、アメリカ、オーストラリア、イスラエルにおいてもドローン配達計画を着々と進めているようです。システム面はほぼ問題なくテストできるため、後は各国の法整備を待つだけの状況らしいのですが、法律面をクリアし、同じような大都市が複数存在する国でも配達ができるのであれば、日本でも成功できるのではないかと思います。いつか日本でもジブリ映画の「魔女の宅急便」のように、空からの配達が日常茶飯事になる時代は来るのか、とても興味深いものがあります。

Drone_haitatsu

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