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2011年10月31日 (月)

『ABL(動産・債権担保融資)』前編

以前仕事でABLの話題が出たことがありました。
そもそもABLについてほとんど知識がなく話についていけなかったので
いい機会と思い調べてみました

ABL(Asset Based Lending:動産・債権担保融資)は、近年、不動産担保や
個人保証に過度に依存しない企業の資金調達手段として注目されているようです。

不動産を所有していない中小企業等が資金を調達する一つの選択肢として
倉庫内に眠っている在庫や売掛債権等を担保に融資を受けるという方法は
非常に理にかなったものですし、貸し手側の金融機関にとっても、在庫や
売掛債権のモニタリングによるリスク緩和等が見込めますので
双方にとってのメリットがあります。

経済産業省のHPに野村総合研究所が作成した
「ABL の普及・活用に関する調査研究」の報告書が掲載されていました。    ※1
報告書では金融機関や融資を受ける側の事業者に対して
アンケート調査をされています。

動産・債権担保融資の件数をみると、売掛債権のみを担保にした融資が
最も多いですが動産のみを担保とした融資の件数が徐々に増えており
平成20年度は前年に比べ4倍に増加しています。

ABL の実施経験があると回答した金融機関等(547 社)が担保物権として   
採用した動産は、工作機械・製造機械、トラック等の業務用車両等が上位    
を占めています。続いて鉄・非鉄・アルミ・貴金属。
製造業では高額な機械類が多いですからね。

その一方で家畜(肉用牛、豚等)を担保とした件数も結構多い。         
家畜は飼育するのに時間とお金がかかる、でも全ての農家がそれだけの
資金を持っているわけではない。

調べてみると、東北銀行で、肉用牛を担保に融資を行い、評価機関である
全国肉牛事業協同組合が肉用牛の適正な評価及び異動、出荷、死亡等の   ※2
最新の管理状況を報告し担保評価、管理をする、というスキームでABLが
行われていました。


Photo

借り手側で品質管理・評価するには限界がありますし、外部評価すること
で一定の信用性も担保できます。

しっかり品質管理がされた牛はそれだけでブランドになりますからね。
商品価値もあがりそうです。

こんな風に書くといいことずくめの動産担保融資ですが
いくつか課題もあります。

長くなりましたので続きはまた明日の後編にて。


1
ABL の普及・活用に関する調査研究」報告書
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2010fy01/0020066.pdf

2
東北銀行HP
http://www.tohoku-bank.co.jp/news/topics/pdf/090413_ABL.pdf

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