オンライン申請における特殊な括弧や記号の入力方法
こんにちは。開発を担当している重松と申します。
本日は、オンライン申請における特殊な括弧や記号の入力方法についてお話したいと思います。具体的には、新株予約権の払込金額の算定方法に関して、例えば次のような式を記載する必要が生じた場合、ご苦労されている方も多いのではないかと思いますので、これらの複数行にわたる括弧や特殊な記号の入力方法についてご説明いたします。
手順は以下のようになります。
①申請用総合ソフトの登記すべき事項(別紙)の入力画面で「漢字検索」をクリックします。
②漢字検索画面が表示されますので、まずは、左側の括弧の入力方法についてご説明します。
「読み」の欄に「けいせん」と入力し「検索」ボタンをクリックします。
③「>」ボタンをクリックして、2ページ目に移動すると次の画面が表示されますので、〇印の文字を選択し、「確定」をクリックします。
④申請用総合ソフトでは、次のように表示されますので、改行して再度漢字検索画面を表示します。
⑤次に②と同様に「けいせん」で検索し、「>」ボタンをクリックして3ページ目の〇印の文字を選択し、「確定」をクリックします。
⑥④の画面になりますので、改行し、再度漢字検索画面で同様に「けいせん」で検索し、「>」ボタンをクリックして2ページ目の〇印の文字を選択し、「確定」をクリックします。
⑦登記すべき事項の入力画面では、次のように表示されます。
ここでご注意いただきたいのは、</外字>の後ですぐ改行されているとレイアウトが正常に表示されないようですので、</外字>の後に全角空白を入れるか、文字を入力する必要があるようです。
⑧以上で左側の括弧は完成です。プレビューすると次のように表示されます。
⑨同様に右側の括弧も、「けいせん」で検索して2ページ目の図Aと3ページ目の図B、2ページ目の図Cにある文字の組合せで作成できます。
図A
図B
図C
⑩2行にわたる括弧の右側の場合は、上記図Aと図Cの組み合わせで作成できます。
また、-qtや-rtなどの特殊な記号は、「とくしゅもじ」で検索して38ページ目まで移動した画面に表示される次の文字を利用すると入力できます。
⑪以上を駆使して入力すると、括弧に囲まれた部分はプレビューでは以下のように表示されます。
右側の括弧がずれていますね。入力としてはこれで正しいのですが、1/2の右側の特殊文字が通常の文字とチッピ(文字幅)が違うため、申請用総合ソフトのプレビューではずれて表示されてしまうようです。某法務局にも確認してみたのですが、括弧の入力方法は正しいようですが、法務局も申請用総合ソフトの細かな点までは分からないようで、オンラインの場合は、記載できない数式部分はとばして記載し、添付書類を提出する際に挿入箇所と挿入する数式を記載した紙を提出してもらえれば良いとのことでした。トホホ。。。
せっかくここまでご覧頂いたのに歯切れが悪くて申し訳ありませんが、入力方法も複雑ですので、数式を紙に記載して出される方が良いかもしれませんね。もしデータとして提供を求められた場合は、上記の入力方法を参考にしていただけますと幸いです。