「法」という字はなぜ「さんずい」なのか?前編
リーガル漢字担当の総務部網本です。
前回に引き続きまた漢字のお話をさせていただきたいと思います。
アルファベットはたった26文字ですが、
漢字は、小学校6年間のうちに学ぶ「教育漢字」で1006字、
登記のオンライン申請で使えるJIS第1及び第2水準で6,355文字、
法務省の戸籍統一文字になると、なんと約5万6千字もあります。
しかし漢字には「へん」や「つくり」といった構造があり、
意味や音を表していることがあるため、「鑛」という漢字を知らなかったとしても、
金属に関連のある文字で「コウ」と読むのかな?みたいには思いますよね。
ちなみにこれは「コウ」と読み「掘り出したままで、製錬していない鉱石」
という意味の文字です。現在は「鉱」という略字体が使われています。
そこで我々に関連深い、法律の「法」という字なのですが、
この文字は水とはあまり関係なさそうだし、「キョ」とは読まないし、
「去る」というような意味合いもちょっとなさそうな感じです。
なんで「法」の字はさんずいなのでしょうか?
いろいろ調べたところ、いくつか説はあるのですが、
基本的には元々はこういう字
「法」になった、ということです。
さんずいは「水」の他に「水平・標準」という意味、
「去」には「わく・囲い」といった意味もあるそうです。
「我々を取り囲む標準」と考えれば、だいぶ「法」らしくなってきましたね。
続きはまた明日。
▼続きを読みたい人はクリックのご協力是非よろしくお願いします!