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2020年11月

2020年11月30日 (月)

リモートセッションについて

こんにちは、イノベーション開発部の弓山です。
バンドやオーケストラ等で練習をする際は、音楽機材が用意されているスタジオを借りて音合わせをするのが一般的です。ですがこのご時世、スタジオ入りが難しいケースもあります。対策の1つのとして、リモートセッションという方法があります。YAMAHAの提供するリモートセッションのサービスで「SYNCROOM」(シンクルーム)というものがあります。このサービスは2020/10/14時点では無料です。Zoomなどリモート会議システムでもリモートセッションできるのでは?と思った方がいるかもしれません。回答としましては、セッションできるけど他者の演奏とリズムが合わないので難しいです。なぜリズムが合わないのか。それは遅延が原因です。
遅延の種類は大きく2種類あります。ネットワーク通信上の遅延とデータを加工する遅延です。特にデータを加工する遅延に関しては、遅延の割合を大きく占めています。ネットワークの遅延に関しては、プロゲーマ並みのフレーム感覚がなければ気にするほどでもありません。では、データ加工の遅延は一体どれぐらいなのか。
簡単に検証する方法があります。
リモート会議システム上のみんなで「いっせーので」で手を叩いみてください。
おそらくずれます。
これがざっくりとしたデータ加工分の遅延だと思っていただければと思います。遅延の秒数でいうと140~300ミリ秒ぐらいだと思います。この遅延は演奏にとって致命的です。セッションの流れはおそらくこんな流れになるでしょう。
①Aさん:ドラムを演奏する
②Aさんのパソコン:ドラムの演奏データを加工する(遅延ポイント大)
③ネットワーク:Aさんの演奏データを送信(遅延ポイント小)
④リモートセッション:演奏データが到着して、他のメンバーへ演奏データを送信
⑤ネットワーク:BさんのもとへAさんの演奏データを送信(遅延ポイント小)
⑥Bさんのパソコン:Aさんの演奏データを再生用に加工する(遅延ポイント大)
⑦Bさん:Aさんの音を聞いてギターを演奏する
⑧・・・さらに続く
このように人に合わせて演奏するため、「すでに遅延した音を聞いて演奏する」→「演奏してさらに遅延をするので他者が合わせられない」といった演奏する人にとっては悪魔のようなループが発生します。この環境でセッションすると、リズム隊は暴れ散らかして退室するでしょう。
「SYNCROOM」はこのデータ加工の遅延を極力減らすことに特化したリモートサービスなります。
どうやってデータ加工の遅延を減らしているのか。それは2つのキーワードによって解決されています。
1つ目は、オーディオインターフェイスです。
一般的な音楽の機材としては、音楽再生するための再生専用の機材が多いですがこのオーディオインターフェイスは再生と入力のどちらも処理してくれる機材です。パソコンに楽器をつなぐためにも、オーディオインターフェイスが必要になります。ギターやベースやマイクを接続できる音楽データを処理してくれる優れものぐらいの認識で問題ありません。
2つ目は、ASIOです。
実はこのASIOをうまく使うために、オーディオインターフェイスが必要です。ASIOは音楽データの規格で、ASIOでやり取りするデータに関してはデータ加工による遅延がかなり抑えられます。
それでは実際「SYNCROOM」を使うためには何が必要なのかまとめましょう。
①パソコン(Androidも対応しているらしい)
②楽器
③オーディオインターフェイス(楽器の出力端子に対応しているもの)
この3点があれば快適にリモートセッションが可能です。
私は愛媛にいるのですが、週末になると東京のメンバーと「SYNCROOM」を使ってセッションしています。毎週課題曲を決めてコピーをしています。私はドラム担当で、さすがに電子ドラムを家に設置するには価格面や家族の協力等でハードルが高いのでMIDIコントロールパッドを購入してフィンガードラムをしています。始めたばかりなので皆様にお見せできるような演奏はできませんが
先週できなかったことが今週はできるようになったなど、とても充実した体験ができています。
リモートセッションは、機材面や知識面で若干のハードルの高さがありますがそこさえ乗り越えれば、場所や時間に囚われずにいつでもセッションできます。もちろんリモートなのでお酒を飲みながら演奏もできます。週末が楽しみです!

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2020年11月24日 (火)

ライブがダメなら配信でといいますが…配信は結構大変なんです

こんにちは。マーケティング営業部の古窪です。
私はここ2~3年、ライブハウスで音楽を楽しむのが好きで、月に何度かライブハウスに足を運んでいました。ご存じの方も多いと思いますが、ライブハウスは新型コロナの影響を大きく受け、営業自粛を余儀なくされました。自粛解除となった今も、キャパシティーに対する入場制限も厳しく、以前の状態には戻っていません。
自粛解除後、ライブハウスの多くは配信を行うようになりました。コロナで一気に進んだ配信ですが、現場のスタッフさんは本当に大変です。本来ライブハウスは、生演奏を楽しむ場所です。配信の設備はほぼありませんので、カメラやモニタやスクリーンなど設備投資にお金がかかります。カメラに関しては、カメラの専門家でもなんでもない、ライブハウスのスタッフさんが映像技術を習得しなければなりません。音響で言えば、ライブハウスには元々、音響の専門家はいますが(PAさん)、ライブハウスの生の音と、配信でお客様が楽しむ音は違うため、生音と配信の音の両方を調整しなければなりません。先日、PAさんと話をする機会があったのですが、「まだまだ配信の音に関しては、分からないことが多くて、トライ&エラーの日々です。それでも、できる限りライブハウスに近い臨場感ある音を届けたいので、マイクの数を増やしたり、がんばっています」と話をしてくれました。苦労されている中でも、より「いい音、臨場感のある音」を届けるために尽力しているPAさんの仕事ぶりは非常にカッコ良かったです。
私も先日、研修会のZOOM配信のスタッフを経験しましたが、「配信」という事柄が増えるだけで、事前確認も、必要なパソコンや機材も人も労力も倍以上のもので、本当に大変だと思いました。事前にしっかり準備していても、通信回線の不安定などの不確定要素に振り回されてうまくいかないこともあったり…。
元々配信の設備が整っていた場合は別ですが、コロナを機に配信をスタートさせた場合は、想像以上の大きなコストや労力がかかることや、環境が整っても、うまく使いこなせる人や技術が必要であることを知れたのはとても勉強になりました。配信ライブはまだまだこれからも続くと思います。見る部分だけでなく、見えない部分も想像しながら楽しみたいと思います。

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2020年11月16日 (月)

『運転免許更新の講習オンライン化』

こんにちは。総務部の仲岡です。
最近よく耳にする学校の授業やセミナーなどのオンライン化ですが、個人的に注目しているのが『運転免許更新の講習オンライン化』です。
まずはモデルとして一つの都道府県で試行され、将来的には全国でのオンライン化が期待されています。対象は優良運転者に限られますが、免許更新通知のはがきに記載された固有の番号の入力やQRコードを読み取り、パソコンやスマートフォンで受講ができるようになるようです。私の住んでいる地域では受講できる場所が市の中心部から離れていて交通の便もあまりよくないため、自宅から受講できるのはとても嬉しく思います。ただ自宅から受講できるようになると、これで本当に受けたことになるのか心配になりますよね。そこはしっかりと策が講じられ、講習動画が早送りできないようになっていたり、終了画面を印刷して提出したり、きちんと受講したことを確認できる仕組みを取り入れることになるようです。
感染症対策をしているとはいえ、休日など受講者が集中するケースもあり、リスクのある場所に行くのは不安…。というような方もオンラインで自宅から簡単に講習を受けることができれば感染リスクも減りますよね(^^)
私は「現地へ行く手間が省ける!」と思い喜んでいたのですが、あくまで講習だけがオンライン化され、適性検査や写真撮影、免許証の受け取りは従来通り、運転免許センターなどへ行く必要があるみたいです(><)
コロナ禍のいま『オンライン化』が加速していますが、弊社でもTV会議システムを利用した業務をはじめています。三密を防ぐだけでなく、移動時間削減により時間の有効活用ができたり、社内の打ち合わせ時には画面上で資料の共有ができることで配布資料の削減(=ペーパーレス化)につながったりなど、他にもまだ良い変化がみられるかもしれませんね。
まだ予断を許さない状況が続いていますが、徐々に外出自粛が緩和されてきているように感じます。こんな状況でも自分なりの楽しみを見つけながら、感染症対策は忘れずに…!過ごしましょう♬

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2020年11月 9日 (月)

我が家のゲーム事情2020

こんにちは、イノベーション開発部の大西です。
今年は仕事や家庭の両面で、これまで全く想像していなかったような経験をされた方も多いと思います。小学生の子供たちを抱える我が家も、今年3月の緊急事態宣言を受けての長期休校に始まり、授業再開後も様々な行事が中止や延期になり、昨年とは大きく様変わりした学校生活の影響を受けて、心配や戸惑いを覚える日々が今なお続いております。
さて世の中すっかりステイホームが定着し、多くの人々が外出を控えて自宅でビデオゲームをする時間が増えたため、ゲーム業界は現在売上が好調だそうで、家庭用ゲーム機本体や新作ソフトも常に品薄状態が続いております。我が家ではこれまで子供が小さかったということもあり、もう10年以上家庭用ゲーム機は全く購入していませんでした。その方針は、特に変更する予定はありませんでしたが……
なんと知人から先日、「Nintendo Switch購入予約の抽選が当たったけど、既に1台持っているので代わりに買いませんか?」という、このご時世に何ともラッキー(?)な申し出がありました。「今このチャンスを逃すと、次はいつ買えるか分からない」という妙な誘惑に負けてしまい、ついに我が家もNintendo Switchを購入することとなりました。というわけでとりあえずゲーム機本体は確保したものの、本格的にゲームソフトを揃え出すと歯止めがかからなくなりそうなので、今のところはオンラインサービスの加入特典である、ファミリーコンピュータ&スーパーファミコンの懐かしゲームくらいしか子供たちには遊ばせておりません。しかし子供たちは昔のドット絵で描かれたキャラクターもコミカルで、プレイしていて楽しいようです。もっとも本音では、やはり最新のゲームも欲しいとのことですが(笑)。
さてその子供たちのプレイを見ていると、誰も教えていないはずの「巻き戻し機能」をちゃっかり発見していて、それをフルに活用していたのに驚きました。このオンライン版ファミコン&スーファミの「巻き戻し機能」とは、プレイ途中でいつでも数秒~数十秒前の状態に戻ることができるという便利なもので、ミスやゲームオーバーといった失敗が無かったことにできます。30年以上前に実機でプレイしていた私にしてみれば、「そんなものに頼っていては、いつまで経っても上達しないぞ」と言いたいところですが(実際言っていますが)、同時にあの当時には想像し得なかった技術が現実に動いているのを見ると、本当に隔世の感があります。
そしてITエンジニアとして感心するのは、ゲームを作る方の人たちがこういう「巻き戻し機能」について、これがあったら便利だと思いついただけではなく、実際に製品として完成させて世の中に送り出しているということです。昔の8ビットゲーム機をエミュレートすること等は、現在の計算機パワーでは難しい問題ではないのでしょうが、とは言えしっかり考えず適当に作ってみて、それでちゃんとした製品が出来上がるというものでもありません。ソフトウェア開発業務に携わっている身としては、そういう裏側の見えない苦労についても勝手に想像せずにはいられません。
まだまだこの先どうなるのか見通せない状況が続いていますが、そんな状況下でもお客様が使ってみて本当に便利だと感じることができる機能を、弊社の製品上でしっかりと実現することができるよう、様々なものからインスパイアを受けながら、日々努力を続けてまいります。

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2020年11月 2日 (月)

特別な年に史上初の出来事

皆さんこんにちは!マーケティング営業部の松中です。
今年は新型コロナの影響もあり、様々な規制があり思うような活動が出来ないような状況かと思います。日本国内では若干落ち着いてきた感じも見受けられますが、欧米においては秋口から感染者数がまた激増しており、春先よりも増えている状況を見ますとまだまだ楽観はできない状況が続いております。特に私たち営業職にとって、従前の仕事のスタイルはお客様の元にお伺いして直接ご提案、またご導入後の操作のご説明やサポートを行ってきました。そのため、コロナ禍当初は色々と悩みながら仕事をしてまいりましたが、逆に今まで無かったような仕事のスタイルを発見する事が出来るきっかけにもなった、という側面もあり個人的には良い経験になっていると思っております。
さてコロナの影響はスポーツの世界も例外ではありません。プロ野球やJリーグは開幕が遅れたり開幕したものの一旦中止になってしまったりしました。その他のスポーツやイベントも軒並み中止・延期になり、スポーツ観戦が大好きな私としては春先の自粛期間も相まって非常にさみしい日々を過ごしておりました。そのような状況の中で唯一開催していたスポーツがあります。競馬です。無観客での開催ではありますが4月から5月の緊急事態宣言下でも開催しておりました。JRAの営業努力は相当なものだったと思います。10月より一部の指定席に限り競馬場で応援が出来るようになりました。
このような状況下で今年は記念すべき史上初の出来事が起こりました。競走馬として生まれた馬は通常2歳若しくは3歳になって競馬デビューを果たした後に、その世代の強い馬はいわゆる「クラシック競争」に進み覇を競います。競馬を知らない方でも「日本ダービー」や「オークス」といったレース名は聞いたことがあるかと思います。正式には牡馬は皐月賞、ダービー、菊花賞の3冠レース、牝馬は桜花賞、オークス、秋華賞(※)の3冠レースがクラシックレースにあたります。それぞれのレースが最高峰のG1に相当する賞金も名誉も高いレースになります。その世代の強い馬がぶつかり合う訳ですから1つのレースを勝つだけでももちろん大変名誉な事なのですが、今年は牡馬、牝馬共に全てのクラシックレースを制する三冠馬が誕生しました。これはすごい事です。長い競馬の歴史の中で今まで牡馬の三冠馬は7頭、牝馬5頭しか誕生していません。同一年に牡馬牝馬が同時に三冠馬が生まれたのは今年が初めてです。また、これまた本当にすごいのが両頭とも一度もレースで負ける事無く三冠を達成した事です。無敗の三冠馬です。今年一番感動した出来事です。これは牡馬では史上3頭目、牝馬では史上初の快挙です。本当に今年は記録づくめのクラシック戦線となりました。
返す返す残念なのが今年はコロナの影響でその雄姿を生で見られる機会が激減してしまった事です。しかしながら今年ほど特殊な年に今年ほど競馬界にとって記録にそして記憶に残る年は無いのではないでしょうか。何年か後にあの年は大変だったよね~と気軽にお話が出来る時が来ることを信じてこれからも仕事に競馬に頑張っていきたいと思っております。
(※)秋華賞は本来クラシックレースではありませんが、本文中では便宜上クラシックレースに加えております。

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