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2013年11月11日 (月)

死後のパソコンデータ

マーケティング営業部の永井です。

つい先日客先でお聞きしたのですが、ある相続案件で被相続人の使用していたパソコンの処分に関し遺族が困っていたらしく、相続人の意向にもとづき内部データの削除をした上で廃棄をしたとのことでした。

パソコンは今や一家に一台、仕事にもなくてはならないと言っていいほど普及していると思いますが、パソコンの中には個人的な情報がたくさん入っています。デジカメで撮った写真や年賀状の送付先住所録、気になるホームページのお気に入りや、音楽データ、ソーシャルネットワーク(SNS)のID、パスワードなどなど。

では「もし、自分が急に亡くなったら・・・パソコンって」と考えてみます。

中にあるデータにはそれこそ相続や財産管理に必要なインターネットバンキングのID、パスワードが保管されているかもしれません。遺言書のようなメモ書きやSNS、書きかけのブログに故人の情報を知る手がかりが入っているかもしれません。

ご遺族の方は、生前の思い出の写真データやハガキを送るためのデータを探したりとパソコンに触れると思います。

しかし、中には他人に見られたくない情報もあるでしょう。

見られたくない情報は様々だとは思いますが、死後、パソコン内の情報は自分で削除出来ないので、一定期間パソコンを起動していない場合にデータが自動的に削除されるとか、遺族にお別れ用のアイコンをクリックしてもらうと作動して特定データを削除する仕掛けのソフトなんかもあるみたいですね。

また、遺族が今後もっとも故人の情報を知る手がかりにされるのはFacebookのようなSNSやブログではないでしょうか。そのSNSやブログには日記を綴っていたり、その中にしかない写真もあるでしょう。それでも家族に日記を見られるのは恥ずかしいという理由から知らないところでブログを開設していたりして、本人が亡くなった後、そのまま閉鎖されずにブログやSNSに情報が残っているのが現状のようです。(私自身も亡くなった友人のアカウントがずっと友達リストに登録されています)

そんな故人のSNSやブログがインターネット上にずっと残っていくのも寂しいですよね。今後、死後のブログやSNSを消去する対策も増えていくだろうと思います。

ちなみに、Googleでは「アカウント無効化ツール」というものがあって、一定期間ログインがなければ、指定した信頼できる連絡先に通知され、連絡をうけた方がアカウントを代理して削除することが出来るサービスが始まっています。

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元気に生きている現在、「死」はとてもイメージしにくいところですし、死後のことは自分には関係ないと思う人もいるかもしれませんが、残されたご遺族は遺言書がない場合の情報や生前の思い出をパソコンに求めることもあると思います。

僕自身、このことを少し調べ、「死」まではイメージできなくとも、個人的なパソコンのデスクトップを眺め、「あぁ、散らかってる。あのファイルって何だろう、とりあえず整理しようかな」と整理するためのきっかけとなりました。

また、将来、財産管理や、相続関係でネット社会も重要な情報となっていくのかもしれませんね。

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