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2013年2月

2013年2月26日 (火)

5分でわかるかもしれないJIS2004【後編】

(前編はこちら)

最新のJIS2004では、以前の90JISと比べると、追加と変更により「外字を作らなければいけない」局面がある程度減ることが期待できます。Windowsでは、2007年のVista以来、OS標準のフォントがXPまでの90JISから、JIS2004に変更されています。現行のWindows7、Windows8では、JIS2004の恩恵を受けることが出来ます。

しかし、XP以前からのデータについては、Vista以降の環境では、一部の文字について本来とは違った字形で表示されることを理解しておく必要があります。データとして誰かに渡す場合は、相手の採用している文字コードはどの規格なのか、JIS2004の場合、第3水準、第4水準に対応しているのか?を確認してきちんと合さなければ、相手先で表示できなかったり、間違った字形で表示されたりする恐れがあるからです。

ちなみに、今年平成25年2月9日に行われた登記・供託オンライン申請システムの申請用総合ソフトのバージョンアップの改修内容の(2)に、「登記所で扱われる字形がWindows XP以前の字形から,Windows Vista以降の字形へ変更されることに伴い,Windows XPを使用している環境において,登記所で扱われる文字と異なる字形で表示される漢字を申請書に入力した場合,「非互換文字確認」画面が表示されるよう変更する。」とあります。これは、「登記所側の字形が、従来の90JISからJIS2004に変更になる」ということです。

しかし、第3水準及び第4水準への対応については何もアナウンスされていません。使える文字としては従前通りJIS第1及び第2水準+指定された記号類だけのまま、ということと思われます。今回はJIS2004への完全対応ではなく、字形のみをJIS2004対応に変更するだけということでしょう。リーガルの“権”・“表”でも、この変更に対応したバージョンアップを行いました。

最新のJIS2004では、利用できる文字は飛躍的に増えていますが、「他の環境では見えないかもしれない文字がある」「他の環境では違う字形に見えるかもしれない文字がある」ということに気を付けて利用しなければいけない、ということですね。

【参考】
■ JIS X 0208 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/JIS_X_0208#.E6.BC.A2.E5.AD.97.E9.9B.86.E5.90.88

■ JIS X 0213 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/JIS2004#.E4.BE.8B.E7.A4.BA.E5.AD.97.E5.BD.A2.E3.81.AE.E5.A4.89.E6.9B.B4

■ 拡張新字体 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%A1%E5%BC%B5%E6%96%B0%E5%AD%97%E4%BD%93

 

 

2013年2月25日 (月)

5分でわかるかもしれないJIS2004【前編】

こんにちは、総務部の網本です。

最近、登記・供託オンライン申請システムの申請用総合ソフトのバージョンアップ内容の中に、漢字の文字コードで「JIS2004」と呼ばれるものについての変更がありましたが、これは一体どんなものなのでしょうか? 大胆にざっくりまとめてご説明します。さらに詳しい内容について知りたい方は、明日の後編の最後に参考で挙げた Wikipedia の記事をご参照ください。

コンピューターなどで用いられる漢字の文字コードは、1978年に「JIS C 6226-1978 情報交換用漢字符号系」として制定されました。以降、次のような改正が行われています。

■ 漢字の文字コード規格の主な改正

Jis

2000年にJIS X 0208を拡張して、JIS X 0213(通称JIS2000)が制定されました。この規格は2004年に改正が行われ、この2004年のもの=JIS X 0213:2004が通称「JIS2004」と呼ばれているものです。

これまでの漢字コードの歴史の中で、JIS2000での変更は最も大きいものでした。従来の漢字6,355文字(第一水準、第ニ水準)、非漢字524文字の非漢字に対して、新たに非漢字659字、第三水準1249字、第四水準2436字が追加されたのです。

そして2004年の改正で、国語審議会の答申「表外漢字字体表」の字体に合わせて168字の例示字形が変更されました。これは「拡張新字体」と言われる、常用漢字表で採用されている新字体の略し方を、常用漢字表にない漢字にも及ぼした字体の文字です。

変更された文字は、
Jis_1

などです。

これらの多くは、登記申請などのような文字の形の厳密さが要求されるような局面では、外字を作らなければいけないものでした。

 

・・・明日の後編に続く

 

2013年2月18日 (月)

アルゴリズムのお話

こんにちは。開発部の横山です。

今年の冬も寒い日が続いておりますね。私は昨年から流行しているマイコプラズマ肺炎にかかり、数日の間完全にダウンしてしまいました。最近ではインフルエンザも流行っているので、こまめな手洗いやマスクの着用などの対策を心がけ感染しないように皆様もお気を付け下さい。

さて、突然ですが皆さんアルゴリズムってご存知ですか?

なかなか普段は耳にすることがないかもしれませんね。アルゴリズムとは、ある問題を解くための手順を定式化して表現したものです。コンピュータにおいては計算を行うときの計算方法と言えます。今回はソフトウェアを開発するにあたって重要な、アルゴリズムと言う概念について簡単にご紹介したいと思います。

一例として、「1から100までの数を足した数を計算せよ」という問題を考えてみましょう。単純な方法として、1+2+3+・・・+100のように順番に足し合わせていけば答えが出るでしょう。では、新たに「1から100000000までの数を足した数を計算せよ」という問題が出されたならばどうでしょう。今度は同じ方法だと、かなりの計算回数が必要になってしまいます。

別の計算方法を考えてみましょう。1と100、2と99、3と98というような数が2つずつの組を作り、組同士の数を足し合わせると合計が101の組が50個できます。この組全て合わせれば答えが出ます。この方法を、足し合わせる最後の数をnとして一般的にするとn(n+1)/2(nが偶数の場合)となりますので、足し算、掛け算、割り算各1回ずつの計3回の計算で済みます。足し合わせる数がいくつになってもこの計算回数は変わりませんので、単純に足し合わせていく方法より格段によい方法と言えます。

ずいぶん楽になったと思いませんか?

このように、アルゴリズム(計算方法)を工夫することができればより効率よく解に辿り着くことができます。ソフトウェア開発においても、より良いアルゴリズムを適用できれば処理にかかる時間を大幅に短縮できる可能性があります。

弊社の開発部でも、お客様にとってより使いやすいソフトウェアを開発できるように、日夜アルゴリズムについて頭を悩ませていますので、ぜひとも今後の製品にご期待ください。

2013年2月12日 (火)

“権”でかんたん 供託オンライン!

こんにちは。マーケティング営業部の金沢です。

司法書士システム"権"では、昨年末より供託・成年後見手続のオンライン申請にも対応していますが、みなさまもうご利用いただきましたでしょうか? 今回は新機能の供託のオンライン申請手続きについてご紹介します。

司法書士様の業務として多い「休眠担保権の抹消の前提として行われる金銭供託」の申請をする場合、通常法務省の様式では「供託書(金銭供託)(5)その他【署名不要】または【署名要】」(下記画面のウ・エ)という汎用的な書式を利用することになります。

≪"権”供託様式選択画面≫

Kanazawa1_4

ウ・エの「その他」の様式だと「法令条項」や「供託の原因たる事実」、「供託により消滅すべき質権又は抵当権」欄はご自身で一からすべて入力する必要があります。

その点司法書士業務に特化した"権"では、Ver11にバージョンアップしていただきますと、上記画面のウ・エの様式に「法令条項」や「供託の原因たる事実」等サンプル例文を初期値で反映させた“権”独自の書式ア・イを追加しています(下記参照)ので、面倒な入力の手間が省けます!

≪供託書(金銭供託)-休眠担保抹消の為の供託の書式(抜粋)≫

Kanazawa2_3

休眠抵当の抹消のための供託のオンライン申請をする場合は、大変便利になっていますので、是非ご利用ください。

また、弊社では休眠抵当権の利息計算に便利な「休眠抵当利息計算ソフト」も好評発売中です。こちらも併せて使ってみてくださいね。

 

2013年2月 5日 (火)

LTEってなに?(後編)

前編からの続き

Onna1_5
(妻):「要するに速くなりましたって事だけなのね」

Otoko1_4 (私):「いや、第4世代携帯って今までと内容が変わるんだよ。今までの携帯はあくまでも電話、でオマケでデータ通信も出来る。でも第4世代になると携帯は単純なネットワーク端末になって音声は端末のプログラムの一部になる。つまり音声サービスがオマケみたいな構成になる。もう携帯は電話じゃなくて電話も出来る情報端末になるんだ」

Onna1_5「まるでネットができるパソコンを持ち歩いてるみたいな感じね。でも使う側から見たらできることは同じ気がするけど、何か変わるの?」

Otoko1_4
「ネットワーク遅延が小さくなるんだ」

Onna1_5
「また出た変なおマジナイ」

Otoko1_4「今まで携帯でインターネットとかやると反応が鈍かっただろ。あれが改善するんだよ。仕組みが単純になって、データが遅れずに流れるようになるんだ」

Onna1_5
「別にたいしたことじゃないんじゃないの」

Otoko1_4「クラウドを使ってネット上でプログラムを動かしたり、リモートで遠隔地のPCを触ったりする時の快適さに直結するんだな。これでスマートフォンやモバイルタブレットを使い倒せる環境が整って来たってわけさ」
Onna1_5
「そんなにスゴイことには思えないけど?」

Otoko1_4「あのな、速度を速くするのはそんなに難しくないが、遅延を減らすのは大変なんだぞ。…(ここでいかにそれが大変かの大演説を始めたが妻は半分寝ている)

Onna1_5「ねえねえ、熱演中に申し訳ないけどなんでこんなに熱心に説明してくれるの?いつもなら面倒がって全然答えてくれないじゃないの。もしかしてLTEを使ってみたいから新しいタブレットが欲しいとかって話じゃないの」
Otoko1_4
「ギクッ、オマエの感はLTE並に遅延が少ないな」


おねだり失敗・・・。

 

2013年2月 4日 (月)

LTEってなに?(前編)

こんにちは。システムサポート部の友近です。
最近CMでもよく流れる「LTE」という単語。我が家でも話題になりました。

Onna1_4
(妻):「いったいLTEって何なの?」

Otoko1_3(私):「あれは凄いんだよ。携帯電話の通信方式が従来のCDMAからOFDMAに変わるんだ」

Onna1_4
「そもそもそのオーエフなんちゃらって何なのよ」

Otoko1_3
「直交周波数分割多元接続の事さ。なんか名前だけでワクワクしないか?」

Onna1_4
「何言ってるのかさっぱり・・・」

Otoko1_3
「携帯の世代が変わるんだよ。それで仕組みが総入れ替えになる」

Onna1_4
「世代って3Gとか言うヤツ?」

Otoko1_3
「そう。今使っているのが第3世代。次が第4世代。LTEは厳密には3.9Gといって第4世代直前という感じかな」

Onna1_4
「じゃあ第1世代とか第2世代とかもあったの?」

Otoko1_3「アナログの携帯電話が第1世代、最初のデジタル携帯が第2世代。君とつきあい出した頃、ドコモのムーバ使ってただろ。あれが第2世代」

Onna1_4
「なんでそんなにコロコロ変わるのよ」

Otoko1_3
「電波利用効率というのがあってね」

Onna1_4
「また変なおマジナイを持ち出してきた」

Otoko1_3「もうちょっとだけ我慢して聞いてくれ。電波って言うのは公共物だから、誰が、いつまで、どんなパワーで、どんな条件で使うかは厳しく規制される。だけど電波の領域には限りがあるのに使いたい人は沢山いる。例えば携帯電話会社とかね。そんな中で古くて性能が悪いヤツがずっと占拠していたらみんなが迷惑だろ。だから多くの人にサービス出来たり、高速にデータを流せるものが出来たら、古いのを廃止して新しいのに入れ換えるわけだ。その方がみんなの為になるってワケ」

Onna1_4
「じゃLTEって今までのより性能が良くなるのね」

Otoko1_3
「もちろん。最終的に家でLANケーブルをつないだ時位の速度が出る。」

Onna1_4
「でも新しい技術なんでしょ。本当にちゃんと使えるの?」

Otoko1_3「基本になる技術はもう一般的に使われてて実績十分だよ。例えば、地デジ、ADSL、無線LANなんかはみんなこの技術の上にある」

Onna1_4
「そんなに昔からあるのならなんで最初から携帯に使わなかったのよ?」

Otoko1_3「複雑な計算が必要だから、昔の技術だと小型にもならないし電池も保たなかったのさ」

Onna1_4
「じゃあLTEもしばらくするともっと良いのに入れ替わるワケね」

Otoko1_3「いや、どうやら理論的な限界に近いらしい。もちろん小改良はあるだろうけど。LTEってLong Term Evolutionの略なんだけど、名前の通り今度は長くなりそうなんだな」

 

・・・次に続く

 

申請用総合ソフトの共同利用対応について

「登記ねっと 供託ねっと」のホームページに標記のお知らせがアップされています。
詳しくはこちらよりご確認いただけます。

申請用総合ソフトのバージョンアップ(2.7A)実施のお願い(JIS2004対応)

「登記ねっと 供託ねっと」のホームページに標記のお知らせがアップされています。
詳しくはこちらよりご確認いただけます。

2013年2月 1日 (金)

登記情報提供サービスの運用拡大について

「登記情報提供サービス」のホームページに標記のお知らせがアップされています。
‘来る平成25年3月から,登記情報提供サービスの運用拡大として,毎月1回,土曜日にサービスを利用することができるようになります’
詳しくはこちらよりご確認いただけます。

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